以前、「卓飯」というへんちくりんな創作を書いていたんだけれど、それのリアル版的なシリーズ物をやっていこうかなと思ったりなんかして。
ただ単に「練習したあとや観戦したあとに何かを食す」というだけの内容であるけれど、楽しく書いて行ければそれでよいかなと。
初回は東中野編である。
東中野と言えば、私がたまに行っているYOYO TAKKYUがあるところ。
いつもは1時間40分の「レベル問わず教室」というのに参加しているんだけれど、新しく「レベル問わず教室(1時間)」ってのが設けられていて、これはどんなものなんやろかと思って、行ってみたのである。
通常の教室は2,300円(税込)だけれど、1時間教室は、1,600円(税込)なのでかなりリーズナブル。
上限も7名なので、「1回休み」みたいなのもないので目一杯練習できるし、教室の前後30分は台の開放もあるので、それも利用すればたっぷり練習できる。
実際にやってみると、体力のなさに定評のあるヒヨコちゃんの私にはちょうど良かった。
私より年上のおじさんも何人かいたが、「これくらいの時間がちょうどいいよね」と言っておって、ほんとにそやな、と思った。
私は初対面のおじさんと教室終わりでちょこっと練習をして、いい汗かいて気持ちよく終わった。
この安さで1時間のグループレッスンが提供されるというのは他の教室ではあまりないのではなかろうか。仕事帰りにちょこっと一杯ひっかけていく感覚で、勤め人のおじさんたちも利用しやすい教室であると思った。
そうめん革命
さてここから卓飯タイムであるが、今回のお目当ては、YOYO TAKKYUから約1分、東中野駅西口から30秒の『阿波や壱兆(あわやいっちょう)』である。
この店を知ったのは、フジテレビの『セブンルール』という番組である。
この番組で店主の田中嘉織さんにがっつり密着しているのを観たんだけれど、24時間営業のそうめん専門店があるってことに衝撃を受け、私はすぐにメモった。
田中さんは飲食店の経験がなかったにもかかわらず、39歳で24時間営業のそうめん専門店を開業したってんだから、どえらい発想力と度胸である。
「お金を払ってそうめんなんて食べる人は世の中にいないよ」と周りにいるほとんどの人は反対したそうであるが、見事に当たって人気店にしちゃったんだからすごい。
田中さんは徳島県出身ということで、『阿波や壱兆』では、田中さんが幼い頃から食べている徳島の「半田そうめん」を使ったいろいろなそうめんメニューが食べられるらしい。
ってことで、ワクワクしながら行ってみると、店の前にはちょっとした列ができていた。
私もさっそく並んで順番を待ちながら何を食べようか考えていたんだけれど、私が行った日(ひと月ほど前)はめちゃくちゃ暑い日だったので、絶対に冷たいそうめんにしようと決めていたんだけれど、ふと見ると入り口の貼り紙に「半田そうめんの美味しさは温めんにあり」なんて書いてあって、心が大いに揺れる。
(こんなこと書かれたら迷うではないか・・)
30分ほど待って入店し、メニューを見るといろいろ斬新なのがあって、中でも『焦がしにんにくそうめん』と『出汁カレーつけそうめん』に惹かれたんだけれど、初めて来たというのもあって、お店の定番メニューである『阿波や壱兆温めん』を注文(冷たいのは断念)。
言い忘れたが、『阿波や壱兆』の特徴はメニューの豊富さにある。これまでに生み出したそうめんはなんと400種類以上になるという。
「1日に50ずつ考案しても8日間かかる」と考えたら、それがいかに凄いことかわかるよね。
そうめん定番メニューに加え、なんと日替わりで「アレンジそうめん」を提供しているという阿波や壱兆さん。
さっきお店のツイッターを見てみたら、
11月12日のそうめん『エビ入り トムヤム温めん』
11月8日のそうめん『オニオングラタン温めん』
11月5日のそうめん『タイグリーンカレー温めん』
などのツイートがあるではないか。げっつい旨そやないか。
毎日通い続けでも飽きないのではないかと思わせるバリエーション。
私のサービスもこれだけの種類があれば、サービスエースの取り放題ではなかろうか・・。
ほいで、しばらくすると『阿波や壱兆温めん』がやってきた。
グビリグビリ。
田中さんの母親の味を再現しているという出汁がたまらんくらい旨い。
もちもちっとした食感も良し、喉ごしも抜群。
さすが徳島名物だけあって、「お口の中が阿波おどりや~」って感じ。
食べていると、隣に座っていた人がカウンター越しに店員さんに器を差し出し、「もうちょっと濃くしてください」と言った。
なんつう度胸のある人なんやろうかと驚いたんだけれど、よく見たら「濃さ調整可!!こいなぁ~うすいなぁ~と思ったら言ってちょ」という貼り紙があった。
なるほど、合点がいった。私も濃い味が好きなので言ってみたかったが、さすがに初来店で「濃くしてくり」とは言えない。
初めて行った卓球教室でコーチに「もっと速いドライブを打ってください」なんて言えないのと同じである。
よく見ると「替え飯(そば米)¥180」という貼り紙もあって、
「残ったスープにぶっこんでサラーッといただく そうめん屋の新たな定番〆!!」なんて書いてある。
旨そうやなぁと思ったんだけれど、そこは私、ヒヨコちゃんなので、初めて来た店で「このえろう推してはる替え飯っちゅうのを、わしの器にもぶっこんでもらいひょか、お姉さん」なんて言えるはずもなく、注文はしなかった。
というわけで、あっさり食べ終わり、お会計を済ませて店を出る。
面白い店もあったもんやなぁってしみじみ思いながら、次からはトリッキーなそうめんメニューにバンバンチャレンジしたるぞって決意。
ちなみに、今年3月には2店舗目となる『そうめん居酒や 壱兆庵』を、ご近所の東中野駅東口にオープン。こちらも人気店となっているが、なんと今年の12月にも、『肉とそうめん 阿波や壱兆 はなれ』を東中野駅東口にオープンするという。
どんだけ東中野が好きやねん!
(しかも駅周りに集中)
ってことで、そうめんの概念を覆すヤンチャなそうめん屋、『阿波や壱兆』。
東中野近辺で卓球をした際には、ちょこっと寄ってみてはいかがか。
阿波や壱兆のサイトはこちら→https://www.awayaicchou.com/
(現在は24時間営業ではなく、11:00~翌5:00となっている)。
お久しぶりです。ずっと楽しみに拝見しております。
そーめん専門店とはすごいところに目をつけたものです。メニューが500種類。考案するのに5日かかるという記述にはおもわず吹いてしまいました。味の濃淡の注文まで受け付けてくれるというのは卓球教室のコーチに「もっと重いドライブかけてくれ」「ナックルドライブ出してくれ」と言っているようなものですね。恐れ多くて私も言えないと思いました。
ペンドラ直ちゃんさん
お久しぶりです!
いつもお読みいただきありがとうございます。
そうめんに目をつけるのは素晴らしい着眼点ですよね。
変化系ラバーばかり扱っているメーカー「ノイバウアー」のようですね。
卓球教室のコーチにも言いにくいですが、床屋で「かゆいところありますか?」と言われても、「ここがかゆいです」と言えないのも同じですよね 笑
こちらにコメントさせていただこうと思っているうちに団体戦の記事が出ていて、そちらが先になってしまいましたがあらためてコチラにも。素麺専門店とは珍しいですね。素麺と言えば「夏」ですが、こういった食べ方なら冬場も楽しめそうですね。タイ.グリーンカレー温素麺そそられます。トマトソースのスパゲティが好きなのでトマトスープの温素麺を試してみようかなどと企んでいます。川越での団体戦の打ち上げを地元のお店で出来ていたら『卓飯』のテーマの記事も読めたかもしれませんね。
てぐすさん
珍しいコンセプトの店ですよねぇ。
「半田そうめんを一年を通じて楽しんでもらいたい」という思いがあるそうで、種類も多く温麺もあるのでほんとに年中楽しめるところが素晴らしいですね。
メニュー名だけでそそられるので、何度でも通いたくなっちゃいます 笑
「トマトスープ温麺」もそそりますね~。ぜひ試してくださいませ。
そして勇気を出して「替え飯」も注文してみてください。
川越グルメはかっこうの卓飯ネタになってたでしょうねw
来年までお預けですね。
腹を減らして来年を待ちます(笑)