約25年ぶりにニッタクニュースを読む。昔のそれと比較して

 

私が学生時代に読んでいた卓球雑誌は、卓球レポート、ニッタクニュース、TSPトピックスの3誌である。

卓レポとTトピは廃刊となってしまったが、ニッタクニュースは未だ現役バリバリで発行されているとのことなので、久しぶり(約25年ぶり)にちょっとガン見してみようと思った次第である。

調べてみると、6月号が最新号であった。

いまが12月なのに6月号以降がないということは、もしや廃刊になったのか?
なんて思いながら、6月号をネットで注文。

そんで数日後に届いた6月号は、なんと記念すべき発刊800号であった。
1947年に創刊し、最も長い歴史を誇る卓球専門誌となったニッタクニュースパイセン。
頭が下がりますわ。

 

歴代の表紙がラインナップされており、中央が創刊号らしいっす。

 

で、さっそくペラリとめくってみると、
そこには、“「ニッタクニュース 第801号」発行延期 お詫びとお知らせ”
と題した1枚の紙が挟まれておって、
それによると、コロナの影響で次号の発行を延期します、つうことだった。
廃刊になったわけじゃなかったんやね。ホッとした。

で、最初のページに社長の言葉があって、なんとニッタクは今年で創業100周年を迎えたという。
いやあ、どえらいことですね。

さて、そんなニッタクニュースであるが、
まず、「注目の新製品を平野早矢香さんが語る!」や「日本卓球リーグ チーム紹介」などのカラーページがあって↓

 

新井卓将(丸子橋卓球スタジオ)さんの「ちょこっと上達法」
真田浩二(愛工大名電中 監督)さんの「私の指導論」
ラージのスペシャリストによる「ラージ混合ダブルス 常勝の流儀」
石垣優香(元日本代表)さんの「カットへの扉」
ニッタク社員が大会や講習会でのエピソードを紹介する「Nittaku Staff Chat Session」

などなど、
300円(税込)にしては充実した内容となっている。

今回はコロナ禍ということもあって、それにちなんだ特別企画があったり、読者のお便りコーナーの内容も、コロナで練習や試合ができない!といった内容ばかりだったというのも印象的であった。

 

さて、
私の手元には、実家から送ってもらった昔のニッタクニュースがいくつかあって、今回、比較するためにそれらも中学時代ぶりに読んでみましたの。

 

今回読んだのは、94年の2、3、4月号の3冊。
この時は福原愛ちゃんが大フィーバーしておったので、3冊とも愛ちゃんの話題がデカデカと掲載されていた。

ワルドナーにサインをもらう愛ちゃんの写真なんてちょっと興奮しちゃったよ↓

 

現在のニッタクニュースで連載を持っている真田浩二さん(当時は全中チャンピオン)が、全日本ジュニアで活躍する姿が載っているのも感慨深いものがあった。

で、現在と同じように、いろいろな卓球人の連載や大会速報、インタビュー記事などで構成されているんだけれど、
驚いたことに、おひとりだけ、94年と2020年の両方で連載を持っている方がいた。
ITS三鷹代表の織部幸治さんである。

当時は「ヨーロッパクラブ事情」という連載で、現在は「練習のヒント」という連載。
約25年も経って同じ方が執筆人に名を連ねているのは、げっつい凄いことですな。

他にも、「卓さん」というほのぼのした卓球漫画があったり、

 

最後のページに載ってる「ニッタク クイズ」は今も続いていたり。

 

そんな中で最も興味を引かれたのは「ギリシャ神話占い」というコーナー。

 

観象学講究総本部ってとこが監修しているそうなんだけれど、その月の運勢を占い、アドバイスをくれるというコーナーである。

生まれ月によってギリシャの神々が決まっており、
「トータル運」「フィットネス」「スランプ」「ジンクス」の4項目を占ってくれている。

6月生まれの私は「戦神アレス月」らしいのだが、たとえば<フィットネス>の項目には、
「ペアの人は連携プレーの練習を重点的に。チームのために何か奉仕を」と書かれてある。

指導者がいなくて困っていた人はこの占いのアドバイスを参考にしていたのだろうか。
おもしろいコーナーである。

 

とまあ、こんな感じかな。
比較して読んでみると非常におもしろかったよ。

ちなみに、94年2月号に、250円から300円に値上げしますというお知らせが掲載されていた。

てことはこのときからずっと300円という価格をキープし続けているということになるが、
お値段以上のこの老舗卓球雑誌は、これからまだ100年くらいは続いてほしいなあ、
と、イチ卓球人として、私は強く思うのであります。

8 件のコメント

  • 中学の頃に地元のスポーツ用品店に初めて卓球用品を買いに行った時に卓さんのラバー保護フィルムを買いました。
    表面が起毛でラバーを保温すると書いてあって、初心者なのでよく分からないけど何か良さそうなので買って帰って貼りました。
    どうも劣化して抜けた起毛がフィルムのラバーに貼る面に静電気でくっついていたらしく、翌日の練習で剥がしたらラバーが黒い毛でびっしり覆われて叫びました。
    懐かしい思い出です。

    • つぐさん
      卓さんのラバー保護フィルムなんてあったんですね!
      起毛でラバーを保温!?なんだかよくわからん商品ですね 笑
      黒い毛でびっしり覆われて・・そら叫びますね。
      想像して思わず笑っちゃいましたが、実際に見たらちょっとゾッとしそうですね・・w
      しかし今となっては青春の良き思い出。
      失敗こそ笑いのタネですから 笑

  • ニッタクニュース懐かしいです。在庫があるかどうか分かりませんが、今度馴染みの卓球専門店に行ってみます。

    手元に残ってるのは2007年3月号のみ。表紙は平野早矢香選手。
    表紙をめくると“のりキッド”という水溶性接着剤の広告に小学5年生の森薗政崇選手(カテゴリーが違うので対戦はなかったのですが、同じ大会に参加した思い出も)。

    水谷隼選手全日本初優勝、平野早矢香選手3度目の優勝、そして卓レポ名勝負でYouTubeにもアップされてる田崎俊雄選手がベスト4に入り準決勝で水谷選手とフルゲームの激闘を繰り広げた時です。

    • てぐすさん
      懐かしいですよねえ。
      ぜひ今のニッタクニュースを読んでみてください。

      2007年ごろは私が卓球から離れていた時期なので非常に興味があります。
      私もいま、リオ五輪からの卓球王国を読んでいますが、未来の卓球界のことを知っている立場で読んでみると、また違った視点で読めるのでめちゃくちゃ楽しいんですよね。

      田崎選手の準決勝での水谷戦!あの激闘の時ですか!
      あれを紙面で振り返るのもまた一興ですね。

      古い卓球雑誌を読むのはなんて楽しいのでしょうかね。古雑誌を持ち寄ってオールド卓球談義会なんて開いたらめちゃ楽しそうです 笑

  • おはようございます
    ニッタクニュース、大学生まで読んでおりました。
    どちらかというと、卓レポ派やったんですが。
    漫画の卓さん、まだ掲載されているんですね。
    長いですよねー。
    漫画原作者も、人によっては描くの飽きて無理矢理なオチで連載終了さす者(特にギャグ漫画家のM氏)もいるのに、この作者頑張っておられますねー。
    いやはや、まだまだ続いて欲しいものです。

    • 中辻さん
      おはようございます~。
      だいたい卓レポ派ですよねえ。
      昔は卓球雑誌を買ってもくまなく読んだりはしていませんでしたが、いましっかりと読み込んでみると本当に勉強になるなあと感じます。

      あ、卓さんは今は掲載されておりませんね。
      今もやってるのはニッタククイズのほうです。
      何十年も続くコーナーがあるというのは素晴らしいことですねw

  • ニッタクニュース懐かしいですね・・・
    私も学生時代読み漁ってました!卓さんの読み方でタクさん派とスグルさん派で分かれて練習そっちのけで話し合ったのが良い思い出です!次にラバー買いに行く時に見かけたら購入します

    • 池下の三都主さん
      おお、読んでおりましたか!
      タクさん派とスグルさん派で話し合い、これには笑いました 笑
      私はタクさんだと思いますw
      ぜひ購入して懐かしさに浸ってみてください!

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