ちょっとした卓球ビジネスを思いついた。
世の中には、結婚したい男女を結びつける「結婚相談所」なるものがあるけれど、私が考えたのは、それを卓球バージョンでやろうぜ、ってビジネスである。
同性と組む普通のダブルスは比較的パートナーを探しやすいけれど、異性のパートナーというのは実に探しづらく、混合ダブルスに出たくても出られないという人も多いのではなかろうか。
自慢じゃないが私も混合ダブルスは未経験である。
そんな人たちの手助けをするのが「混合ダブルスペア相談所」である。
サービス内容は、
「ペア結成を前提として、パートナー探しや練習日の調整、カウンセリングなどの活動のフォロー」である。
つまり、婚活ならぬ、混活ビジネスってやつ。
このサービスは、相談員のいる相談所に行って、いろいろと相談しながら混活を始められるので、安心して利用してもらえるサービスとなっておるのである。
簡単にシミュレーションをすると、ざっとこんな感じになるかと思う↓
※とある「混合ダブルスペア相談所」に、1人の男がやってくる。
「いらっしゃいませ~」
「どうも、こんにちは。あの、混合ダブルスのパートナーを探したいんですけど」
「はい。当相談所には3000名を超える女性会員様にご登録して頂いておりますので、お客様にぴったりのパートナーが必ず見つかりますよ」
「ほんとですか。よろしくお願いします。混合ダブルスの大会に出たいと思ってるんですけど、どうにもパートナーを見つけるのが難しくて」
「さえない方だと特にそうですよね」
「は?」
「いえ、こちらの話です」
「ではさっそくお客様のプロフィールを作成させて頂きますので、いくつか質問させてください」
「はい」
「ご年齢は?」
「35歳です」
「卓球歴は?」
「中高の6年間と、再開して2年です」
「戦型は?」
「片面のペンドラです」
「片面ですか・・・」
「ダメですか?」
「じゃあ、ちょっとサバを読みましょう」
「サバ?」
「多少サバを読んで条件を良くしておかないと、なかなかいいパートナーと巡り会えませんから」
「そうなんですか・・・」
「ペンの裏裏にしときましょう」
「それサバって言うんですか?」
「はい。みんなやってることなんで」
「なんか複雑です」
「得意技は? 」
「うーん、そうですねぇ、強いて言えば、スマッシュですかね」
「ちょっと弱いですねぇ。それだと女性側も食いついてきませんよ」
「そんなこと言われても・・・」
「じゃあ、チキータレシーブにしときましょう」
「裏面ありきの技ですよね?」
「ダブルスはレシーブが最も重要なんで、チキータができないと話になりませんから」
「そりゃそうですけど、チキータなんてできませんよ」
「ペン裏裏なのに?」
「それはあなたが勝手にそうしたんでしょ。実際は片面なんだから」
「じゃあしょうがないですね。スマッシュにしときましょうか。(パソコンに打ち込みながら)ドラゴンスマッシュ、と」
「なんですか、ドラゴンスマッシュって」
「なんだか凄そうな感じがするでしょ」
「めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど」
「では、パートナーに求める条件はありますか」
「やっぱりダブルスなんで、できればサウスポーの人がいいですね。それと決定力がある人。僕は繋ぐのが得意なんで、繋いだ球をガツンと決めてくれる、圧倒的な攻撃力のある人が理想ですね」
「サウスポーで決定力のある人ですね」
「理想が高くてすみません」
※相談員、パソコンをカチャカチャやって
「1人だけヒットしました」
「ほんとですか!? どんな人ですか?」
「中国の丁寧選手です」
「登録してんのかよ! 世界チャンピオンだろ」
「新しいパートナーを探してるみたいですよ」
「やだよ。めちゃめちゃ気ぃ使うわ」
「ダメですか?」
「当たり前でしょ。もうサウスポーじゃなくてもいいや。年齢的に近い人で、東京で練習できる人なら、それで十分です」
※相談員、パソコンをカチャカチャやって
「1人いました。年齢34歳で東京在住」
「お、ぴったりじゃないですか」
「ただ1つだけ気になる点があるんですよね」
「なんですか」
「この方、宗教上の理由でツッツキができないんですよ」
「どんな宗教だよ。どこの国の何ていう宗教なんだよそれは」
「お客様が気にしないというのであればご紹介させていただきますが」
「気にするに決まってんだろ。ツッツキできなかったら試合になんないから」
「でもこの方なんてまだいいほうですよ。以前、宗教上の理由で卓球ができない人がいましたから」
「なんで登録したんだよそいつは。むちゃくちゃだな」
「では、こちらの方でよろしいでしょうか」
「よろしくねえよ。3000人も会員がいるんならもっとマシな人いるでしょ」
「いやぁ、ろくな人がいないんですよね」
「あんたがそれを言っちゃダメだろ」
「では、お客様にぴったりのパートナーが見つかり次第、ご連絡さしあげますね」
「大丈夫かなぁ・・・まあ、とにかく頼みますよ。期待して待ってるから」
「ありがとうございました~」
とまあ、こんな感じになるかと思うんだけれど、実際はもっと細かく「過去の実績」や「ペアとしての目標」なんかをプロフィールに記載して、自分とフィーリングの合うパートナーを見つけ出すわけである。
結婚相談所の場合、高収入・高学歴限定なんていう相談所もあるけれど、混合ダブルスペア相談所の場合も、ある程度の実績のある「高実績選手」限定の相談所があってもよいかもね(入会金はちょっと高め)。
そしたらいずれ「混合ダブルスペア相談所が生んだ金メダリスト」なんていうニューヒーローが誕生したりなんかして、事業はますます軌道に乗り、銭ちゃんもガッポガッポである。
草卓球プレーヤーから全国レベルの選手まで対象になるから、顧客は多い。
なかなかよいビジネスになりそうである。
笑いが止まりませんわ。
当方、日ペン裏ソフト片面ドライブ(右)。得意技フォアドライブ。ふえーん、アピール.ポイントこれだけしかありませ~ん(苦笑)。
や、やっぱり裏面粒高とかペン片面でチキータがギュンギュン決まるとか書いた方がいいでしょうか?(笑)。
今回も楽しく読ませてもらいました。ドラマになったら面白そうですね。ぜひ企画立案を。ただし役者さんにはカット割りや、CGで逃げるんではなく本気で卓球が出来るようになってもらいましょう(笑)。
現実の『混活』とフィクションの混活の同時進行もアリかも。妄想広がりまくりです(笑)。
てぐすさん
切ない気持ちにさせて申し訳ないです 笑
しかしフォアドライブが武器というのは十分なアピールポイントだと思いますよ!
「鬼のようなフットワーク」と付け足しておけば完璧です。
ま、まさかのドラマ化とは・・。
こうなったら大人計画の荒川良良さんにやってもらいましょう。
現実の混活とシンクロさせるドキュメンタリー形式もありですね。
テレビ東京さんから連絡が来るのを待ちたいと思います 笑
噴きました。
これ実際にあったら登録してしまうと思います 笑
起業してください。
すんさん
お、意外に需要ありそうですね 笑
こりゃクラウドファンディングで資金を募らないと笑
今回の記事は漫才ですね、流石ですねぇ。本当に面白く読ませていただきました(笑)当方バックは裏面使いの表ペンですが、たまに表面で自己流バックスマッシュしてしまいます。確率3割ですが…。ショートも練習しているのですが、イザとなると全く出てきません。そういえばグリップは中指ちょっと曲げのいわゆるわしづかみグリップになりました。だからかな?
記事と関係ない事なので失礼を覚悟でお伺いします。右シェーク裏裏の出すネット際のバックへ逃げるジャイロサーブを打ちあぐねます。分かっていれば裏面が出るのですが動きがトロいため入れるだけになります。ナルコ様はどうレシーブされますか?ご意見を聞かせて下さい。
ゼロノスさん
楽しんでいただけたようで、なによりです 笑
私は現役時代は表面バックハンドがめちゃめちゃ得意だったんですが、最近はめっきり入らなくなりショックを受けております。
まだ諦めてはいませんが 笑
私も最近、自分でも驚くほどのわしづかみグリップになりましたが、もしやそれが原因?
質問の件ですが、私は最近は、バックサイドに関しては、なに回転のサービスであろうと、ショートサービスならストップかツッツキ、長めのサービスならショート(プッシュ)で返すと決めてレシーブ体勢に入ります。
あらかじめ選択肢を狭めておけば、慌てることなく対応できるかなと思います(もちろんとっさの判断で違うレシーブをすることはありますが)。
最近は表面のチキータにチャレンジしようか思案中です 笑
なるほど、確かにその通りですね!技術を教わりすぎて逆に迷って遅くなっていました。横上もストップする気でかかるのでしょうね…上ならどうしよう、下ならどうしよう、と考えるのでなく、どんな回転でも角度合わせてストップと決めていれば4球目にも繋げやすい。迷いが消えました。バック前は裏面チキータ一本で行くことにしました。
実は、大活躍の伊藤美誠選手の鮮やかなレシーブに魅せられていろんなレシーブに挑戦した挙句、オールになると失敗を恐れて当てるだけ、でミス、と陥ってました。
裏チキ野郎としてがんばります。
ゼロノスさん
私もいろんな技術を試し過ぎて右往左往する傾向にあるので、お気持ち痛いほどわかります 笑
横上も強引にストップしてやろうとしてますが浮いちゃうことが多いです 悲
オールになるとヒヨっちゃいますよね。
練習した技術が試合で出せるような強いメンタルがほしいです・・。
技術練習以前に私はメンタルトレーニングが必要かもしれません 笑
いいですねぇ混活。左利きの人の需要が鬼のようにありそうです。特技はストップにしておけば一定層の需要は得られるかと笑
つい先日も新垣結衣さん主演の『ミックス』が地上波放送されましたし、混活もの計画もリアリティがあるんじゃないでしょうか。
卓球主義さん
左利きの人は登録料が無料になるとか、特典をつけなきゃいかんかもですね 笑
ストップやチキータなど、レシーブが得意な人の需要もありそうですね。
これといった得意技がない人はいつまでもマッチングできず悲しい思いをする可能性がありますが・・。
草卓球プレーヤーは趣味の要素が強いので、実力より性格とか、ガッキーとまではいかなくても、ビジュアル面もかなり重要視されそうな気がします。
婚活を兼ねた混活をする人もたくさん来そうですからね 笑