やっと仕事が落ち着いたと思ったらまたスケジュールがギッチギチになっちゃう感じになっちゃって、面白そうな大会に出ようとか、ブログに何を書こうとか、そうしたことをじっくりと考える時間がない。
よってブログにも特別書くことがないなあ、なんていう感じで実に困る。
そうそう、そう言えば、私が以前から目をつけていた中ペンのラケットがあって、それはなかなか高級なラケットなんだけれど、某卓球ショップにて半額セールがあるっていうからこれはチャンスとばかりに飛んで行ったのですよ。
店内に入って探してみると、なんと目当てのラケットはラスト1本。
おお、ギリギリ間に合ったやんかって手に取ってねっとりとなめ回すように私はガン見する。
やっぱりええなあ、よし、買ったろ。
と決意を固めたその時、1人の少年が店内に飛び込んで来た。
「ちょっと待って!」
「ん?」
「すみません、そのラケット買わないでください!」
「え? なんで?」
「僕は3000年後の未来から来たあなたの子孫です」
「3000年後?」
「はい。あなたがそのラケットを買ったことによって、僕はコーチからやりたくもないペン表に無理やり転向させられるはめになるんです。だからそのラケットを買わないでください」
「私がこのラケットを買ったせいで?」
「そうです。僕はシェーク裏裏がやりたいのに無理やりペン表をやらされるはめになるんです」
「・・・・・」
「子孫を助けると思って、この通り!お願いします!」
「未来のことすぎて感情移入できないんだけど・・・。普通こういう場合って、子供とか孫とか、そういう近い未来から過去を変えに来るんじゃない?」
「子供や孫への影響は何もないんだけど、3000年後の僕に明らかな影響をおよぼすんです」
「そんなことってあるかね。3000年前の出来事だよ?」
「間違いなく原因はあなたなんです。あなたの行動を変えない限り僕の未来は変わらないんです」
「マジか・・」
「お願いします!この通り!」
「わかったわかった。しょうがない。かわいい子孫のためだ。このラケットは諦めるよ」
「本当ですか! ありがとうございます!」
「でもあれだね、卓球というスポーツが3000年後にもちゃんとあるっていうのは嬉しいよね」
「もちろんありますよ」
「さすが卓球だね」
「3000年後の日本は強いのかい?」
「ちょうど先日のオリンピックで金メダルを獲りましたよ」
「えっ、本当に!? それはすごい!」
「決勝は日本対ドイツ」
「おお、いいね」
「凄い戦いでしたよ。日本のエース鮫島選手が試合開始直後にヴァイオレイションピンポンで1発退場になる波乱の幕開け。ドイツは伝統のスモール卓球を徹底して8人の見事な連携プレーで日本を翻弄。ドイツのリードで迎えた最終ピリオド、残り時間30秒になったそのとき、途中交代で入ったミドルウィングの三村選手が相手チームがサービスミスしたボールを奪ってそのまま独走。なんとロビングエリアの外からクリーピーショットを2本連続で決めて大逆転! 112対105で日本が勝ったんです」
「私が知ってる卓球とぜんぜん違う!」
「時代によってルールは変わりますから」
「変わり過ぎじゃね?」
「そう言えばボールの素材がついに変わるらしいんですよ。なんとガラスから竹になるらしいですよ、驚きですよね。竹ですよ竹」
「ガラスだった時代すら知らないんだけど」
「300年間くらいずっとガラスでしたよ」
「そこまで変わり果てたのに卓球っていう名前が変わっていないことが不思議だよ」
※まさか卓球がそんな変なスポーツになっているだなんで・・と落ち込む私。
※ふと見ると少年が、私が買おうとしていた中ペンラケットを持ってレジでお会計をしている。
「やったぜ! このラケットがこんなに格安で手に入るなんて超ラッキー! 最高! ひゃっほー!」
※ラケットを手に、喜びいっぱいで駆けて行く少年。
「・・・・・・・あ! こら待てクソガキ!」
みたいなことがあって、まんまと嘘つき少年にラケットを持って行かれてしまった。
最近あったちょっと変わった出来事と言えばこれぐらいである。
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そのクリエイティブなお話にお金を払ったと思ってほしかったラケットは定価で買ってもOK笑
つかはらさん
なるほどっ、「少年のクリエイティブな創作に対価を払う」この発想はなかったです。
そう考えたら急に怒りがおさまりました 笑
ラケットは定価で買うことにします。
まぁ!なんて奇天烈な出来事!!
私なら前陣速攻型のごとく少年を追いかけ、首を絞めながら言います。
「キミが過去を変えたから、未来が変わったんだよ」
ってね。
そして私も警察に捕まって「こんなハズじゃなかった、未来が変わっちまった」って言うんでしょ〜ね。(^ ^)うはは
つじまるさん
まあ!なんと野蛮な行動でしょう!
私の前途明るい未来が終わっちゃうじゃないですか。
こわいこわいっ。
私にはできません!
この少年の戦法を真似して私も誰かからラケットを奪おうかと企んでいます(ニヤリ)
つじまるさんの前に現れたらごめんなさい。