とあるサイトでたまたま『[卓球術]:ピンポン』という本の存在を知る。
タイトルはめちゃシンプルなんだけど、何がすごいって、出版年が大正13年なんである。
こりはどうしても読みたいと思って調べたら国立国会図書館に所蔵してあるという。
よし、ほんなら行ってみるべ、つうことで、私は稀少卓球本をガン見するべく、初めて国立国会図書館へ出掛けたのである。
国立国会図書館は、日本のあらゆる出版物が所蔵されている日本最大級のモンスター図書館とのことで、なんと日本で出版された本は原則すべてここに納めることになっているというから恐ろしい。
で、この図書館は閲覧のみで借りることはできないので、その場でしっかり頭に焼き付けなければいかんのである(申請すれば複写はできるらしい)。
所在地は千代田区永田町。
有楽町線「永田町駅」2番出口から歩くこと5分。
目の前には国会議事堂↓
まずは「登録利用者カード」を作らんといかんとのことなので、新館入口へ行き、登録カウンターで手続きをする。
ここでは身分証明書が必要なので、私は免許証(ゴールドやぞ)を提示。
図書館案内のチラシと番号札を渡され、待つこと3分。番号を呼ばれ、利用者カードとパスワードをもらう。
ここは持ち込みを禁止しているものがいくつかあって、その中に「B5判以上の不透明な袋物」ってのもあるため、バッグはコインロッカーに預けなければいかんので、まずはロッカールームへ行く。
バッグをロッカーに入れ、財布とか飲み物とか、持ち込みたいものは透明なビニール袋に入れ替える。
私もビニール袋を持っていざ入場。
駅の改札のような入場ゲート(図書館なのに警備員がいる)に利用者カードをピッとやって中に入る。
館内には思いのほか人がたくさんいて(利用資格が満18歳以上だから大人しかいない)、案内係の人もあちこちにいる。
独特の雰囲気。ちょっとした緊張感が漂っている。
館内をちょっと歩いてみたんだけれど・・広い、あまりに広過ぎる・・。
新館は4階、本館は6階まであるらしく(書庫はなんと地下8階まである)、どこに行って何をしたらいいのかさっぱりわからん。
グルグル歩いているうちに、とりあえずズラリと並んだ端末で資料閲覧の申請をするらしいとわかったので、新館2階の端末を使うことに。
カードリーダーに利用者カードを置いて、さっきもらったパスワードを入力。
お目当ての卓球古書『 [卓球術] : ピンポン』を申請すべく検索してみると、それは現物ではなくマイクロ資料ってのになっていて、デジタル化された資料がいきなり出てきた。
つまり、申込まなくても端末でそのまま読めちゃうってこと。
こりゃ楽やで!
って興奮しながら、私は大正時代に出版された卓球古書をガン見。
なかなか興味深い内容だが、文章も硬いし、読み進めるのが大変な感じ。
さらっと読み流して・・、他の気になる卓球古書もチェックすることに。
その多くがデジタル化されていたので、その場でバンバンガン見しまくってやった。
それが以下の本である↓
『卓球競技法』(出版:昭和11年)
『女子卓球新指導』(出版:昭和15年)
『卓球入門』(出版:1950年)
『卓球の習い方』(出版:1957年)
『卓球の研究 改訂版』(出版:1954年)
ひとつひとつはじっくり読んでいないが、それぞれ気になるポイントはしっかりとチェック。
そんで次は、古い卓球雑誌を読む。
デジタル化されているのは端末でチェックしたけれど、そうでないものがいくつかあるので、それをまとめて端末で申請することに。
読みたい雑誌をカートに入れて確定ボタンを押すだけで申請完了。
「申請後、30分程度で受取場所に到着します」とのことなので、小腹がすいていた私は持参した食料を食べようかと思い、スタッフさんに「飲食スペースあります?」と尋ねると、「飲み物はベンチで。食べ物は喫茶店や食堂に持ち込みオッケーの席があるのでそちらでどうぞ」とのこと。
なんと図書館内にそんなものまであるんかいと感心しながら、1階の喫茶店に行くと店内には誰もおらず、めちゃくちゃ入りにくい雰囲気。しゃあないから一旦外に出て、おにぎりと缶コーヒーを飲み食い。
(ちなみに食堂は6階にあるらしい)
ちょうど時間になったので、新館2階の雑誌カウンターに行く。
利用者カードを提示し、申請した雑誌を受け取って閲覧スペースに移動する。
受け取った雑誌はコチラ↓
『卓球マガジン』(1953年~54年)
『月刊切抜き 卓球』(1977年~78年)
『卓球レポート』(1980年~1981年)
『少年ジャンプ』(1968年)
なぜか卓球に関係のない『少年ジャンプ』がまじっているが、気になったのでつい・・・。
これらの雑誌を私はもうむさぼるようにネチネチ読み倒してやりましたわ。
いやあ、実にオモシロイ、実に興味深い。
ただただ楽しい時間。
没頭しているうち、閉館時間が近づいてきたので返却し、図書館を後にする。
大・満・足。
ではあるが、まだまだ読みたい資料がたくさんあるのでまた行きたいと思いますわ。
中でも、実に興味深い卓球古書を発見しましてね、その名も『卓球漫筆』(たっきゅうまんぴつ)。
なんつうオモロそうなタイトル。しかも1957年という年代物である。
目次を見ても実にそそるのよ。一部抜粋するとこんな感じ↓
・卓球はショウになるか
・卓球場の税金
・杉並卓球界と田升一家
・卓球、駅を改築す
・シャモジの持ち方
・卓球場のエチケット
ね? なんだかオモチロそうでしょ?
次回はこれをじっくり読んでやりたいと思うております。
うーん、タイトルを見るだけで楽しそうです。
専門学校に通っていた頃、学科がたくさんある学校だったので図書室も巨大で古い卓球本を見つけて読んでいた記憶があります。
内容の記憶はありませんが。ペンカットとかの紹介があったかな。
古い失われた技術を学んで新しい技術を生み出せないかなと思っていました。
無理でした。
テニスをしていた友達のアドバイスから生み出した新技があるんですけどねー。
つぐさん
そそりますでしょう、このタイトル 笑
巨大な図書室で古い卓球本を読む贅沢、最高じゃないですかっ。図書室・図書館フェチの私にはたまりたせん。
ペンカットが載っていたなら1950年代くらいの本でしょうね。
温故知新、なにやらそこからヒント
を得られそうですが、ダメでしたか~・・笑
もしそれができたら、一般レベルなら通じそうなやりにくい変則技になりそうですね。
テニス人からのアドバイスで生まれた新技!?
なんと興味深い。漫画のような技なのか? うーん気になる。
タイトルがいいですね。
『術』とか『競技法』とか『研学』とか
教本と言うより学術書的な重さがあって心に刺さります。
国会図書館で1日古い卓球本を読み耽るのも楽しそうですね。
新技はバックハンドを打つ時にフリーハンドでラケットを持っている腕を押す技です。
カルデラノのような両手打ちじゃなくて、ラケットハンドの前腕をインパクトの瞬間押し出して威力を上げます。
フォームも小さいまま打てるから良いやり方だと思うんですけどねー。
試したら肩が外れそうになりましたけど。
ソフトテニスでやっていた人がいたと聞いたんですが検索してもヒットしない。
誰か身につけたらぜひ私の名字をつけて小田上式バックハンドとして発表していただきたい。
つぐさん
まさにそうなんですよ。
絶妙におもしろそうなタイトルばっかりで、読まざるを得ない魅力を醸し出してるんです 笑
めちゃ楽しいんで、ぜひ機会があれば国会図書館にこもって読み耽ってみてください。
なんと、そんな予想だにしない技でしたか!
それはすごい。
相当練習しないとタイミングが合いそうにないですね 笑
間違いなく卓球界初の画期的な新技となりそうじゃないですか。
ちょっと次の練習会でやってみます。
もし身に付けたらつぐさんの名前をつけてブログで大々的に発表しますね 笑
読んでいたら国会図書館に行きたくなってきました。
この騒ぎが落ち着いたらお休みの日に行ってみたいと思います。
バックハンドはペンの表面で試した事がありますが裏面やシェイクでもできると思います。
擦り上げるような振り方よりは身体横から振り抜くようなスマッシュ系な打ち方に向いていると思います。
元がテニスの技ですしね。その点はカルデラノバックハンドと似ています。
偽YGよりは真っ当な新技と言えますねw
つぐさん
騒ぎが落ち着いたらぜひぜひ行ってみてください~。
新技はあらゆる戦型に応用可能ということなんですかね。
素晴らしいじゃないですか!
スマッシュ系の打ち方に向いているなら私に合っている技かもしれません 笑
表面のプッシュでやったら一番やりやすそうだなと思いました。
うーむ、ますます試したくなってきたぞ w
偽YGを越える変則技、これは身に付けねば!
きっとチキータも裏面打法も最初は荒唐無稽な思い付きから始まったに違いありませんので、何がヒットするか分かりませんからぜひ研究してみてください。
よろしくお願いします。
私はまた古い教本を開いて面白そうな技術を思いついてみたいと思います。
いつか何かの技の提唱者になりたい…
つぐさん
確かに確かに。
特に裏面なんてトップレベルの選手が使うような技とは思えなかったですからね。
あれを世界チャンピオンを目指している選手にやらせて実際に世界チャンピオンを作ったわけだから、もはや漫画の世界ですよね 笑
私も新打法を研究したらタナボタで何か見つかるかもしれませんね。
「技の提唱者になる」だなんて、素敵な目標ですねえ。
つぐさんの研究結果、期待してます。
新技を開発した暁には、私のブログでも宣伝させてもらいますよ!