睡眠改革への道 ～卓球のパフォーマンスを高める眠り方の探求～

『睡眠負債』なんていうヤバそうな言葉を最近よく聞くようになって、以前から自分の睡眠の質と量に関して疑問を持っていた私は、そろそろ改良せなヤバイかもしれんって危機感を持つようになった。

私は夜型の上に睡眠時間も短く、質も悪いせいなのか「疲れがすっきり取れて絶好調」なんて時がほとんどない。
ダメダメな条件が揃っているけれど、少しでも改善できたらと思って、とりあえず最近出版された専門書籍を入手してみた。

睡眠コンサルタントの友野なおさんの著書『昼間のパフォーマンスを最大にする 正しい眠り方』である。

仕事にしろ勉強にしろ卓球にしろ、睡眠不足が日々のパフォーマンスに大きな影響を与えることはよく知られているが、本当に恐ろしいのは、睡眠不足が借金のように積み上がっていく状態であるという。
これが『睡眠負債』である。

これが溜まっていくと、命にかかわるような病気になる確率がグッと上がるのだという。
そうなれば当然、卓球を楽しむなんてこともできなくなってしまうわけで、だから早急になんとかしなければいかんというわけである。

本書によると、理想の睡眠時間というのは遺伝的要因によって人それぞれ違うので「これが正解」というものはないが、様々なデータを見て総合的に判断すると「７時間程度」が理想の睡眠時間だそうである。
むむ、私は７時間睡眠なんて年に１回あるかないかである・・・やっぱりいかんね、こりゃ。

快適な睡眠を得るためには様々な方法があって、入浴、食事、運動、光、音、室内温度、寝具、精神面など、工夫することがたくさんある。
これらの工夫は本書で紹介されており、その全てを実践することはできないが、取り入れられることは１つでも２つでもとりあえずやってみようかと思うのである。

私がすでに実践していることもあって、「就寝前の30分～1時間はパソコンやスマホをなるべく見ない」「就寝の３～４時間前は何も食べない」「寝酒はしない」「就寝中は部屋を真っ暗にする」「日常的に運動をする」など。

そんで、ここに何を新しく取り入れてみるかということなんだけれど、わりと簡単にできそうってことで、「入眠に効く香りを活用する」これをやってみようかと。
要するに「アロマテラピー」ってやつですな。

就寝の１時間ほど前にオイル（精油）を２～３滴ティッシュペーパー、またはお湯を入れたマグカップに垂らして芳香浴をするといいらしい。スプレーにして枕カバーにひと吹きするのも効果的とのこと。

●入眠を促進し、不安感を緩和するのは、一般にラベンダーやネロリ、カモミール、イランイラン、サンダルウッドなど。
●ヒノキなどのセドロールの香りを使うと、眠りながら大自然で森林浴をしているような解放感とリラックス感が得られる。

ヒノキと言えば卓球のラケットに使われる素材としても有名であるので、卓球ファンとしてはこれは外せないかなと思う。
ラケットにはいろんな木が使われておるからいっそのこと「木材ラケットの香り」なんていう卓球快眠グッズ（アロマオイル）でも開発してくれたら嬉しいんだけどね。

そんなわけで、いくつか香りをチョイスして試してみようと思っとるわけです。
こうした工夫をちょっとずつ取り入れていけば、睡眠負債を少しでも返済していけるんではないかなと。

ちなみに平野美宇選手は2016年あたりからの好調ぶりの要因を「睡眠時間を1時間ふやし、9時間にしたこと」と語ったらしい。
・女子卓球の平野美宇選手の好調の秘訣は「睡眠改革」にあった！

石川佳純選手もエアウィーヴという寝具メーカーの寝具を愛用しており、睡眠にはかなりこだわっているようである。

伊藤美誠選手も、とにかく暇さえあれば寝ていると何かのインタビューで言っていた記憶がある。

とにかくアスリートは睡眠が大事ってことですわね。ホビープレーヤーである私もたまにやる練習で最高のパフォーマンスを発揮できるように睡眠の質を改善せねばね。

ちなみに、日本人の睡眠時間はどんどん減っていて、現在では先進国２６ヵ国中、「日本は２番目に眠らない国」になっているのだとか（経済協力開発機構＜OECD＞調査）。
１位は韓国だが、その差は２分なので、同率１位と言えるとのこと。

にもかかわらず、日本は欧米と比べて「労働時間が長い割に生産性が低い」ということもデータで明らかになっているそうである。
睡眠時間が短いことによるパフォーマンス効率の低下によってまた労働時間が伸びて睡眠時間が減り、という負のスパイラルに陥ってしまっているとのこと。

はぁ・・・寝なきゃいかんですな、寝なきゃ。

Zzzzzzzzzzzzz….