卓球王国を読む 2018年3月号

 

今月号は、全日本選手権の会場で売っているのを発見し、購入しました(ドニックブースで売ってました)。

 

卓球王国 2018年 03 月号 [雑誌]

 

ついにジュノンボーイを表紙に起用したかと驚いたが、よく見たらブラジル卓球界の至宝、ウーゴ・カルデラノであった。

そんな3月号の目玉企画はコチラ

【インタビュー】
ウーゴ・カルデラノ(ブラジル)
【技術特集】
徹底解剖! 強者のスーパーテクVOL.9
カルデラノのフレキシブル・バックドライブ

今月号の目玉企画は明らかにこれなんだけれど、今月号では他に注目の新企画が2つも始まったので、今回はそちらを取り上げたい。

 

ついに登場!「神」シリーズ第3弾

まず取り上げたいのがコチラ

神のシステム
Vol.1〈システムの作り方〉

元五輪日本代表・仲村錦治郎さんによる超人気「神」シリーズの第3弾がついに登場した。
これまで『神のサービス』『神のレシーブ』を発表してきたが、第3弾は『神のシステム』である。

ここでいう「システム」とは、「サービスからの3球目」「レシーブからの4球目」のことで、つまり「得点パターン」のことである。

仲村さんいわく、『実はどんなにサービスとレシーブがうまくなっても、まだ試合に勝つことはできません。得点を重ね、勝利をつかむための重要な要素がもうひとつあります。それが「システム」です』とのこと。

このシリーズは、「自分なりのシステムを身につけて試合で勝てるようになるにはどうすれば良いのか。その極意を明らかにする」という主旨。

第1回は、システムの重要性や、自分なりのシステムの作り方、そしてシステムを強化するための練習法などを紹介している。

勝てる選手と勝てない選手の違いは
システム=得点パターン、戦術が明確かどうか
システムというのは言い換えれば、「自分の得点パターン」のことです。勝てる選手というのは、「下回転サービスを出して、ツッツキレシーブを回り込みドライブ」「ロングサービスを出して、逆サイドを突いてラリー戦へ」、レシーブ&4球目であれば「ツッツキをして相手のドライブをカウンター」など、自分の得意なパターンを持っています。そして、試合ではいかにしてその展開に持ち込むかを考えながら戦っていきます。これがいわゆる「戦術」です。
一方で、勝てない選手は得点パターンが定まっておらず、来たボールをとにかく頑張って返球するだけ。自分の目指すパターンも戦術もなく、もちろんそのための練習もしていないので、なんとなく試合が進んでいくのです。
そのような選手は、まずはシステムを作るところからスタートしなければなりません。
(後略)

 

このシステム作りのために用いる「神のチェック表」も掲載されており、この表を使って、自分の得意・不得意を分析できるようになっている。

 

私もさっそく記入してみたが、なるほど、自分が使う技術の得手不得手が視覚化されて実にわかりやすい。

これまで「神のサービス&神のレシーブを練習したけど思うように勝てない」という人も、このシリーズを読み込んで「システム」のレベルを上げれば、いよいよ本物の神になれるかもしれない。

※ちなみに「神のシステム」のDVD も制作しており、こちらは2月中旬に発売予定とのこと。

 

隠れた名品を掘り起こす

もうひとつの新シリーズはコチラ

【グッズ特集】
スグレモノだけど大ヒットしないのはナゼ?
隠れた名品たち〈Vol.1〉

毎年、多くの商品がリリースされる中で、ヒットするのはほんのひとに握り。
しかし、中には性能が良いにも関わらず、その魅力に気づいてもらえず埋もれてしまうモノもある。
この企画は、そんな気づかれず隠れてしまった名品を掘り起こしちゃうぜっていう粋な企画である。

第1回で取り上げられているのは、「エタニティVPSⅤ」、「テナジー25FX」「アクーダブルーP1ターボ」の3商品。

記事では、「大ヒットしない理由」「製品分析」「名品の理由」などを紹介。

例えば「エタニティVPSⅤ」の大ヒットしない理由は、次のように解説している。

2017年7月、スティガは日本現地法人であるスティガスポーツジャパンを設立した。今まで国内では扱っていなかった製品と新製品を一気にリリースしたため、ラケットだけでも18本が新発売となった。店舗もユーザーも全部の製品をきっちり分析することができず、とりわけトップ選手が使用していた『カーボネード』に注目が集まった。現在の特殊素材のラケットが主流になっているため、当然のことだろう。
さらに『エタニティVPSⅤ』と同じ木材5枚合板も3種類の新製品が登場。中でも今までにない合板として『アークティックウッド』を推していたため、ますます目立つ機会を失った。

 

様々な要因が重なり、不運にも埋もれてしまった名品たち。
私も数えきれないくらい多くの芸人と関わってきたが、めちゃくちゃ面白いにも関わらず、陽の目を見ずに埋もれてしまっている芸人をたくさん見てきた。

誰かが見つけてあげないと世に出られない実力者を発見してあげるのも、関係者やユーザー(ファン)の役割ともいえる。

この企画読んでいると、自分でも何か見つけられないだろうかと、手持ちの用具を見直してみたり、パンフレットを読み返してみたくなる。

私はマニアックなモノには手を出さないできたが、新たな出会いを求めて、ちょっと冒険してみるのもアリかもしれない。
なんてことを思った。

 

今月号はこんな感じである。

ここでは中身に触れなかったが、ウーゴ・カルデラノの特集ももちろん面白かった。

私たち日本人が、「ブラジル出身のウーゴ」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、ヤクルトスワローズから読売ジャイアンツ、そして現在は栃木ゴールデンブレーブスでプレーするプロ野球選手の、金伏ウーゴ選手である。

けれどこれからは違う。
卓球界のウーゴ・カルデラノの活躍によって、その名が多くの人に知れ渡るだろう。
南米選手が五輪や世界卓球でメダルを取るシーンを見られる日は近いかもしれない。
ああ、実に待ち遠しい。

以上、3月号でした。

 

4 件のコメント

  • こんにちは。「神のチェック表」自己分析しました。
    自分の得意不得意が分かり課題も分かりとても良い方法だと思います。
    反面、使わない技術が多く(ペン表はドライブをドライブて返せないしなぁー)己の技の少なさに愕然としました。

    • オガさん
      「神のチェック表」便利ですよね!
      引き出しの少なさに愕然とする人も多いかもしれませんね。
      私もそんな感じですが、1つ2つの武器を徹底的に磨くことで鉄板のシステムが完成すれば勝ちやすくなるのかなと思っています。
      ペン表は「バックハンドスマッシュ」や「プッシュ」などの項目を足してみるといいかもしれませんね。
      「神のペンオモ」になりたいものです 笑

  • 「システム練習をしたいけど組み方が分からない」って人にはうってつけですね。第三者の判断を基にこの表が書けるとなお良さそうです。

    • Kさん
      なるほど、確かに指導者とかチームメイトなど、第三者の目を入れるとより正確な表が作れそうですね!
      中学校の顧問の先生はこの表をコピーして生徒に配るといいかもしれませんね。

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