最悪のコンディションでスロベニアオープン優勝  水谷隼VS荘智淵


スロベニアオープンの男子シングルスで水谷隼選手が優勝した。

準決勝では前の週にクロアチアオープン(準々決勝)で敗れた朱世赫選手(韓国)と対戦。
ゲームカウント1-3のピンチから3ゲームを連取し、最終ゲームも14-12という大接戦を制して決勝進出。

荘智淵選手(チャイニーズタイペイ)との決勝戦でも最終ゲームまでもつれる白熱した試合となった。

動きもキレていてなかなか調子が良さそうに見える水谷選手だが、実際はかなり体調不良だったとのこと。

 

 

こんな状態で優勝してしまうとは、逆に”それくらい仕上がっている”と言えるかもしれませんね。

 

そんな水谷選手は6月29日から北朝鮮で行われる平壌オープンに参戦するかもしれないという。

平壌オープンは昨年からITTF公認のワールドツアーとして開催されたが、日本卓球協会は情勢を考えて誰も派遣しなかった。

今回水谷選手が参加することになれば日本人で初参加となる。

なぜ参戦するのかというと、リオ五輪でメダルを狙うため。

水谷選手は五輪出場選手でのランキングは4位で、このままいけば第4シードとなり、準決勝まで中国選手とは当たらない。

しかし、五輪ランキング5位の荘智淵選手との差は安心できるものではない。

5位以下になれば中国選手と準々決勝で対戦する可能性が高くなってしまうので、水谷選手としては何としてでも4位をキープしたいところ。


スポーツ報知の報道によると「荘が出ない(今週の)オーストラリアOPで優勝して、荻村杯でいい成績を出したい」と話しているそうだが、そこで良い成績が残せなければ平壌オープンに参戦してポイントを稼ぐことが必須となる。

「(ポイントで)勝っていれば協会と相談」とも言っているようだが、北朝鮮に行くには、スポーツの遠征でも外務省を通じた手続きが必要で、渡航の煩わしさや国交のない国でのリスクを考えると、水谷選手としても気が進まないことなのかもしれない。

しかし卓球ファンとしては、北朝鮮にたった一人で乗り込んで、大暴れして優勝する水谷選手というのも見てみたい(勝手だなぁ)。

 

まあどうなるかはわからないけど、とにかくオーストラリアオープン(現在開催中)での優勝を期待したいですね。

 

ちなみにスロベニアオープンでは、張本智和選手が準々決勝まで進出し、荘智淵選手と対戦して2ゲーム奪うなど、なかなかの結果を残した。

やりますなあ。

荘智淵選手との試合動画が見当たらなかったので、予選とベスト8決定戦の試合をどうぞ。

予選 (4-3で張本選手の勝ち)
張本智和 vs KRISTON Daniel(ハンガリー)


ベスト8決定戦 (4-0で張本選手の勝ち)
張本智和 vs SZUDI Adam(ハンガリー)

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