カットマンは前後に揺さぶるべきか?

 

ワールドツアー・グランドファイナルの試合動画をやっとチェックした。

今回取り上げたいのは、男子シングルス準々決勝の村松雄斗VS許昕戦である。

村松選手は、日本選手でベスト8に唯一残り、U21男子シングルスでも準優勝という活躍を見せた。
男子シングルス1回戦でサムソノフを4-3で下し、U21の1回戦では張本選手を4-0で下すなど、強さを見せた村松選手だったんだけれど、許昕の前に4-0で敗れてしまった。

許昕はおそらく世界ナンバーワンのカットマンキラーだと思うんだけれど、他の選手との決定的な違いはいったいどこなのだろうか。

・繋ぎのボールの回転量が尋常ではない
・決めに行くドライブのスピードが速すぎる

大まかに言うとこの2点が圧倒的に優れていると思う。

繋ぎのボールでもここまで回転量が多いと、カットであれこれ変化をつけて返すことも難しいんだろうね。

 
戦術的なことで言うと、基本的には繋ぎのボールはバックに集めて、決めに行く時はミドルかフォアに打ち込む、というパターンを多用している。

村松選手はフォアの攻撃力も高いので、フォアに繋ぎのボールを送ると打たれるということもあるだろうが、左右に散らしながらカット打ちで粘ると、違う性質のラバーのカットが交ざるので、打ちにくくなってしまうということがあるのではないだろうか。

 
ツッツキを使わない(前後に揺さぶらない)

許昕の戦い方の特徴としては「ツッツキ(ストップ)を使わない」というのもある。

ツッツキを使って前後に揺さぶるという戦術を使う人は多いが、許昕は基本的にはドライブ攻撃オンリーである。
許昕としては、村松選手は表ソフトなので、ツッツキに対していろいろと変化をつけて返されるとやっかいだからではなかろうか。

だったらドライブの回転量とスピードの緩急で翻弄した方が、カットを単純化することができるということ。

村松選手クラスのカットマンに対して前後に揺さぶるのであれば、2バウンドするくらいのストップじゃないと効果的ではないだろうしね(これは許昕とてなかなか難しい技術だろう)。

 
許昕もそうだけれど、カットマンに強い選手のカット戦術というのは、意外とシンプルであることが多いような気がする。

カットマンと対戦する際は、左右に揺さぶったり、前後に揺さぶったり、ツッツキとドライブで翻弄してみたりなどなど、とにかくいろんなことをやって、カットマンを動かしたり惑わせたりすることを狙いがちだが、あれこれやるといろんな変化が返ってくるので、結果的にはカットマン側が有利に試合を展開することになるのではなかろうか。

つまりカットマンが苦手だという人は「自分なりのシンプルなカット戦術がない」という人なのでは?

対カットマンの戦術は「繋ぎのボールはバック、決め球はフォアかミドル。ツッツキは使わない」くらいのシンプルなものでいいのかもしれないってことです。

私も現役時代は、カットマン相手には前後の揺さぶりをよく使っていたが、今思うと、強いカットマンには効果的ではなかったような気がする。

てなわけで、とりあえず「前後に揺さぶる」というセオリーは捨ててもいいのではないか、なんて思っている。

許昕の卓球は到底マネできるものではないけれど、「対カットマンの戦術はシンプルに」という部分を学び、これからのカットマン対策に活かしていきたいと思う次第。

ただ、カットマンと練習する機会がほとんどないので、頭の中でシミュレーションにふけることが、今の私のカットマン練習になってしまうという虚しさよ……。

6 件のコメント

  • こんにちは。新しいブログになって、とても快適に読めるようになり嬉しいです。
    カットマンがコーチの卓球教室もありますよ。そのような教室は自然にカットマンの生徒さんも集まるので、より打てる機会が増えます。
    私はレベルが低いので、残念ながら試合でカットマンと対戦する機会はめったにないので、練習のかいがあまりありませんが。

    • すーさん
      コメントありがとうございます!
      新ブログの快適さに触れてもらえたのは初めてなので、とても嬉しいです。引っ越したかいがありました。
      「カットマンコーチの卓球教室にはカットマンが集まるため打てる機会が増える」とは盲点でした。言われてみれば私もペン表コーチの教室を選んでますからね。
      ひとまず、今通っている教室にカットマンコーチがいないか調べるとこから始めてみます^^

  • 許シンの対カットの強さは鬼ですよね、ホント・・・

    村松選手レベルのカットを当たり前のように一発で持っていくスイングスピードは圧巻ですし、繋ぎの球も持ち上げているだけのドライブではないんで威力を抑えるのも大変という。おっしゃる通りツッツキはほぼ使ってくれませんから台上での変化もつけれず、フォアドライブの展開にもさせてもらえず、まさに完敗という感じでした・・・

    こうなると粒でぶった切るしかなさそうですが(対チュセシュク戦だと持ち上げる展開が多いですし)、左利きのために粒でクロスにカットを送ると相手のフォアに行ってしまうという厄介さが。それでいてオールコートで浮いたカットは一発ドライブですから、正直カットマン勝てないんじゃないかと思っちゃいますね。

    • しろーとF&TTさま
      コメントありがとうございます!
      ほんと鬼すぎますよねぇ。
      確かにサウスポーだからクロスカットがフォアに行ってしまうというのが重要な「やっかいポイント」ですね。
      我らが松下浩二さんと試合をしたらどうなるか観てみたいものです。
      とにかく攻撃力のあるカットマンじゃないと勝つチャンスはないと思います。
      まあ、許昕先生が今後カットマンに負けることはないでしょうねぇ*_*

  • ブログ引っ越しお疲れ様です。
    カットマンに対して強いっていいですよね。自分はいつも大会のいいとこでカットマンと当たって負けちゃうんですよね。

    • 卓球主義さん
      トップ選手も一般選手もカットマン対策は頭を悩ましますよね。
      上級者カットマンのカットは尋常じゃないくらい切れてるからやっかいです*_*
      これからもカット対策を追究していきますので、引っ越し後もどうぞご贔屓に(^q^)

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