2歳で大人にダメ出し! 天才少女を生んだ「胎児教育」


昨日の報道ステーションに、伊藤美誠選手と伊藤選手の母・美乃りさんが出演していた。

出演といっても、松岡修造さんがそれぞれにインタビューしたVTRが流れたということであるが、2人のぶっ飛んだ発想に修造さんが度肝を抜かれていたのが面白かった(修造さんもぶっ飛んだ人だけど)。

 

まず美乃りさんは、妊娠中にトイレットペーパーの芯で作った筒でお腹の中の伊藤選手に話しかけていたというエピソードを話す。
筒の片方をお腹に当て、もう片方の穴に向かって喋っていたのだという。

「ワルドナーがサーブを出しました。アぺルグレンがレシーブをしたけどミスしました。ママだったらこうするけど、あなたはどうするの?」 

というふうに実況中継をしていたそうだ。

そんなことをして意味あるの? と思われる人もいるかもしれないが、これがあるんだって!

伊藤選手が歩きはじめて間もない、ラケットもまともに握ったこともない頃(当時2歳)、美乃りさんが卓球場でコーチを頼まれて教えていると、伊藤選手がやってきて、こんなことを言った。

「おばちゃん、その振りちょっとおかしいよ」
「スマッシュは足を引いて、こうだよ」
「美誠が観てきた卓球はそうじゃない」

なんで卓球をしたこともないのにそんなことがわかるの? と不思議がる修造さん。
伊藤選手は、お腹の中にいたときに「あなたはどう思う?」と母親から疑問形で訊かれたことで、自分なりに考えて答えを返していたのかもしれない、と話した。

 

さらに美乃りさんは、将来の伊藤選手のプレーしている姿が、3歳の伊藤選手の後ろに見えて「やっぱなるんだね」と話しかけた、というエピソードも披露。

これに対し修造さんは「それは疲れてたんじゃ・・・」

いやいや、実際に見えたんでしょう。
現にそうなってますしね。

 

他にも、寝ている伊藤選手の耳元で「中国に勝てるのは美誠しかいない」とささやいたりするなど、奇抜な取り組みが目立つ美乃りさんだが、意外にも伊藤選手を教える上で最も大切にしていたのは基礎だったという。

試合形式の練習は行わず、同じコースへ100本以上連続で打ち続けるといった練習を繰り返しやっていたそうだ。

基礎を叩き込んだ上で、戦術や技術を徐々に磨いていったわけだね。
張本選手の両親も、ちゃんとしたフォームで打つことが大事だと教えていたらしいが、やはり初期段階で基礎練習をしっかりとやることはとても重要なことであると改めて思った。

 

そして伊藤選手は、これまでの練習の日々は「つらい」「厳しい」と何度も思ったが、それは「オリンピックで優勝するためにやっているんだよ」というのが自分の体の中に流れてきた、と語った。
その言葉は「自分の未来のようなところから流れてきている感じがした」のだという。

この独特の感性も母親譲りなのかもしれませんね。

 

インタビューの最後に「オリンピックで優勝するのは心の中で決めている」と言い切った伊藤選手。

初出場となるリオ五輪ではどんなプレーを見せてくれるのか、本当に楽しみである。

ふと思ったんだけど、美乃りさんがお腹の中の伊藤選手に話しかける際に使っていたという、手作りのトイレットペーパーの芯の筒。
これをちゃんとした素材で作って「胎教卓球グッズ」として売り出したらけっこう売れると思うんだけど、どうでしょうかね・・・。

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