私が学生時代にファンだった高軍選手(片面ペン表)のプレーを久しぶりに観たんだけど、やっぱり惚れ惚れしちゃうくらい素晴らしい。
高軍選手は中国代表として、91年世界選手権女子ダブルス優勝など活躍後、アメリカに帰化して世界のトップレベルで長年戦っていた選手。
高軍vs平野早矢香 北京オリンピック
福原愛VS高軍 2005女子世界杯
まずなんと言っても、変幻自在のショート技術が凄い。
サイドスピン、ナックル、プッシュ、鉄壁ブロック、カット性ショートなど、なんでもできちゃう。
バック系の強打はないけど、ここまであれこれ変化をつけられたら相手選手としては相当いやだろうね。
そしてもうひとつ特徴的なのはコンパクトなスイング。
強打する時でも「手首だけで打ってるんじゃないの?」と思ってしまうくらい小さいスイングの時もある。
決めようと思うとどうしても大振りスイングになりがちだけど、高軍選手の打ち方は「全力で打たなくてもきっちり決められる」という優れた見本であると思う。
高軍選手が使っている用具は、ラケットが「松下プロモデル(特注)」でラバーが「チャレンジャーアタック」らしい。
守備用ラケットの中国式っちゅうことで、かなり弾まない用具だったようですね。
それゆえ中陣・後陣に下がったら巻き返しは厳しいけど、高軍選手は前に張り付いて絶対に下がらない。
「弾まない用具を使って前陣で変化とスピード(コンパクトなミート打ち)で翻弄する」こうした戦い方もあるんだねえ。
今の選手がこれをやるとしたら「デフプレイセンゾー中国式」(ドニック)あたりがいいのかもね。
ということで、高軍選手は中級レベルのペン選手(表ソフトに限らず)にも非常に参考になるプレーヤーだと思いうので、お暇な時に研究してみてはいかがでしょうか。
高軍選手の無理のしない落ち着いたプレーはさすがですね。
ペン表というとパチパチ打ってくイメージが強いですがこういう多彩なショート&コンパクトスイングのフォアハンドで確実に点を取るスタイルというのは足が動けなくなっても可能性のあるスタイルだと思うので(攻守スタイルは特にコース取りが凄く大切になるので相手に強く打たせないようなところに球を送れる繊細なボールタッチが求められますが)歳を重ねても勝てるペン表になるためにもこういったスタイルにも挑戦していきたいです。
永遠のペン表さん
派手さはないですが、巧みな技術と頭脳プレーで相手を翻弄する卓球は魅力的ですよね。
世界のトップ選手ですが、年齢を重ねたベテランプレーヤーでも参考にできる最良の教科書だと思います。
こういうのを観るとなんだか勇気づけれるから不思議ですね(笑)
まさに理想です。