コントと卓球 ~たまには仕事の話をちょっこし~


「若手の韓流アイドルグループにコント台本を書き下ろす」という、とんでもなく難しい仕事が舞い込み、てんてこ舞い状態である。

芸人さんがやるネタを作ることはよくあるし、日本のアイドルやタレントに台本を提供したこともあるが、外国の方というのは初めてである。

そのグループは男性5人のイケメン集団とのことであるが、聞けばメンバー5人のうち「ほぼ全員、日本語が喋れない」という。

どないせーっちゅうの、それ……。

ただ1人だけ、そこそこ喋れる人がいるので、その人はある程度の台詞量でも大丈夫とのこと。

コントは5分ほどのものを3本、という依頼。
ライブやファンイベントで披露するとのこと。

なかなかの人気グループで、日本を中心に活動しているそうであるが、私は知らなかった。
こうした場合、大抵は事前に本人に会って、個々のキャラクターを確認できるものだが、今回は会うことができない。

資料としてライブのDVDをもらっただけである。
あとはユーチューブで確認するしかない。

てなわけで、卓球動画で技術研究をするかたわら、ライブ動画で韓流アイドルの研究を行いながら、コントの方向性を探る日々が始まった。

そして「歌とダンスをやっているグループだから、そのへんの要素を取り入れて、できるだけ日本語を使わない内容にしよう」てな具合に方向性が決まる。

 

ここまでが一週間ほど前の話である。

そこから他の仕事の合間にちょろちょろと書き進めていって、難儀しながらも半分ほど仕上がった。

そして昨日のこと、私と韓流アイドル側の間に入っている担当者から電話があった。

「先方から連絡があって、メンバーのうち2人が兵役に行く予定とのことなので、コントは3人用でお願いします」

先に言ってちょうだい!

5人と3人ってえらい違いだから!

 

どうやらうまく連絡が取れていなかったようである。
しかもそのうちの1人というのが、日本語をそこそこ喋れる唯一の人だというのだから、絶望的である。

その人がメインのコントもほぼ完成していたので、実にガビーンである。
ほとんど振り出しに戻ったようなものだ。

さて、どうしたものか……。

 

こうなったら、卓球コントでも書いてやろうかと、半ば本気で考えている。

卓球台を用意してもらって、実際に卓球をやりながらコントができないものか……。

例えば、設定を「中学校の卓球部」にして、部員2人の弱小卓球部に熱血教師がやってくる、というコント。

部員Aはめちゃくちゃナルシストで、とにかく格好をつけたがる奴。
中陣に下がるときにムーンウォークで下がったり、点が入るたびに髪の乱れを直したり。

部員Bは身体能力だけは異常に高く、スマッシュを打つ前にバック転をしたり、フットワークにダンスの要素を取り入れたりと、無駄に凄い動きをする奴。

そしてそんな2人に振り回される熱血教師……。

これなら動きが中心となるので台詞が少なくて済むし、メンバーの特技や特徴も生かせるので、ファンの人たちも喜んでくれるのではないかと思う。

 

そして、もう少しマニアックなネタにするならこれ↓

●韓国卓球あるある

これはレイザーラモンRGさんの、あるあるネタのパロディである。

韓流アイドルが自分たちの代表曲に合わせて、「韓国卓球あるある早く言いたい~♪」と歌いながらさんざん引っ張って、最後の最後に、

「たまにめっちゃ強い選手が現れがち~」

 

・・・・・・・・・・・。

まあとにかく、卓球ネタがやれたら面白いと思うのだが、しかしやっぱり不安である。

 

これが中国のアイドルグループであれば、躊躇なく卓球コントを作り上げるところであるが、韓国の一般的な卓球人気がどれほどのものなのかわからないから不安だ。

 

「ナンデタッキュウ?」と首を傾げられたら怖い。

 

そんなわけで、私はいま、大いに悩んでいる。

ブログを書いている場合ではない(とブログをほぼ書き終わってから気づいた)。

まあ、すでに作った台本を3人用にうまくアレンジし、残りのコントも頑張って仕上げるしかないですな。

それでもまだ、3本中1本くらいは、卓球コントをねじ込んでやろうかという気持ちがくすぶってはいるが……。

 

 

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