日々働きながら練習をしている社会人、強豪校ではないため部活動の練習時間が短い卓球部員など、練習に多くの時間を割くことができない環境にいる人たちは多くいる。
そんな人たちはいかに少ない練習時間で上達するかということを考える必要があるわけだけれど、私もひと月に数回しか練習できないので、1回1回の練習を効率良くやらなければいけないなあと考えている。
私の場合、ブログを書いているということもあり、普段からあれこれ技術的なことも考えているので、練習当日は卓球場へ行くまでの間に「今日はこの技術を試してみよう」とか「フォームを変えて打ってみよう」などと事前にある程度は考えをまとめていることが多い。
そのようにあらかじめ考えた上で(軽くイメージトレーニングしておくとなお良し)練習に取り組むのは、「やるぞ」という意識も強くなるので、漠然と練習に入るよりは遥かに身になる練習ができると思う。
これからも最低限、それくらいはやらなければいけないと思っているが、効率良く練習するためには、練習中にも何かしら工夫が必要なはずであると思う。
成功率を意識する
で、今回は何が言いたいのかというと、「成功率を意識する」ってことが、練習の効率をあげる上での大事なポイントになってくるのではないか、ということである。
成功率というのはつまり「相手のコートに入る率」ということ。
どれほどカッコよく豪快に打ったところで、相手コートに入らなければ意味がないと思う。
「ミスしてもいいからバンバン打っていこう」という意識を持つのは、それはそれでけっこうなことだと思うが、その場合は往々にして「ミスを気にしない・ミスしてもかまわない」という打ち方になってしまうのではなかろうか。
新しい技術や新しい打ち方に取り組む際は、最初のうちはどうしてもミスが多くなってしまうものであるが、「打った結果ミスをする」のは仕方がないが、「ミスを気にせず打つ・ミスしてもかまわないから打つ」という意識はアカンと思う。
新しい技術に取り組む時であっても「絶対にミスをしない」という意識で打つことが大事であるということだ。
そのためには、全力で打つのではなく、60%~70%くらいの力で打つことが肝要であると思う。
相手コートにきっちり返してこそ、その1球が身になるわけで、練習だからといって何でもかんでも強く打っていては効果的な練習にはならない。
練習の時って「あきらかに入りそうにない」とわかっているボールでも強打しちゃうんだよねぇ……。
でもそれじゃイカンのですよ。
練習での成功率が低いと試合の時に自信を持ってその技術を使えなくなるしね。
「安定して入る」ということが自信にも繋がって、実戦で使える技術になるわけで、それがイコール「効率の良い練習」ということになるのだと思う。
つまり練習は「入れてナンボ」という意識でやるということ。
「入らなかったら死ぬ」くらいのサムライスピリットを持って練習すべきであるということだ。
私もこの精神を持って練習にのぞむために、次からは辞世の句をしたためてから練習場に向かおうかと思う。
私も練習でもほぼオールフォアなのですが、入る確率が9割ほどしかなく、試合になるともっと入らなくなってしまい、前回の大会でチームメートにも楽に勝てるよ と言われた相手にフルセットで負けてしまい、周りにもフォアが入ってなさ過ぎるんだよと言われ、ミスしないことの大切さに気付きかけている今この頃にこの様な記事を書いていただき、有り難うございます。(前にもミスをしないことの大切さという記事を書いてらっしゃいましたが…)今度からはミスをしないことを第一に練習に取り組んでみようと思います。
ターゲットブルーさん
ほぼオールフォアで入る確率が9割であればかなり高い確率だと思いますが、やはり試合になると練習通りにはいかないということですね。
いかに試合と同じような気持ちで練習するかということが大事だとは思いますが、趣味でやっている一般選手ではそのような雰囲気作りが難しいんですよね。
私も結局は「楽しくやれればいい」というのが第一なもので……。
なんとかピリッと気持ちを引き締めて練習したいものです。
私もその意識を大事にしてきましたが、かえって、ボールを見すぎて、打点が遅いプレーになるので、それも問題です。
すしん大好きさん
コメントありがとうございます。
なるほど、打点が低くなってしまうリスクもあるのですね。
どの程度の成功率を目指すのか、各々が自分に合った目標設定をすることがまずは大事ですね。
なるほど。
参考になります。
自分は教本的な『体重を左足に乗せて、肘を前に張り出して、ラケットの先端を身体に向けてテイクバック…』みたいな事を考えてると動きがバラバラになってえらいこっちゃになっちゃうので、そこは基礎にしつつ一点だけ何か意識を集中すると全体がうまくいくことがとても多いです。
裏面打法は『親指を深く入れてしっかり力を入れる』ように意識をすると安定したりします。
フォアハンドの角度打ちは『ラケットを水平に引く』かなw
つぐさん
人によって「何を意識するのか」というのは違っていて、そこがまた面白いところですよね。
私も意識することがあり過ぎて、何を優先したらいいのか悩みます(>_<) 結局ひとつひとつ身体に覚えさせて自然と使えるようにならないといけないのでしょうね。 ちなみに私の、切れているツッツキを打つ時の意識は「弧を描きながら打つ」です。
自分の強い下回転に対する打ち方の意識は『ラケットを持っている腕の肘を左目の上まで振り抜く』ですね。
面白いですね。
いろんな人の話を聞きたくなります。
そう言えば話は全然違うんですが、ヤフオクで、アームストロングの光SR7と言うラバーの超ゴク薄を落札しました。
攻撃用裏ソフトなのにスポンジの厚さが0.5ミリくらいしかありません。
まるで粒高みたいです。
当然超軽いです。
超軽すぎて自分のラケットだと重量足りなくなりますね。
時代に逆行する感じはさすがアームストロングって感じです。
要チェキです。
つぐさん
おっ、豪快な打ち方ですね。
一発で打ち抜く姿が目に浮かびます。
光SR7は知りませんでしたが、攻撃用裏ソフトで0.5ミリとは面白いですね。
私も裏面に薄か極薄を貼ろうかなと考えているので、参考にさせて頂きます。
練習では入れる意識を持つこと。
球拾いの時間を減らし貴重な練習時間を無駄にしないためにも大切だと思うのですが、気になることもあります。
入れに行く意識が強すぎると、繋ぎのようなプレーに終始し、それが癖になってしまう恐れがあることです。
また、表の角度打ちは入れようとするとインパクトが弱くなってかえって入らず、思い切り振った方が打球が安定する気もします。
卓球教室の先生からは、繋いでばかりでいると、試合じゃないんだから練習の時は外すことを恐れず思い切り打って行けと言われます。
もちろん無茶振りをしていたらそれはそれで注意されますが。
卓球を始めた人の上達具合をみても、そっと入れにいっている人より、外れるのを気にせずブンブン振っている人のほうが上達が早い気がします。(あくまでも個人的な印象ですが)
ただ、外しまくっている人の相手は嫌になりますし、ある程度入れてくれないと困ります。
相手に迷惑をかけないことも忘れてはいけませんね。
ベーゴマさん
このへんは難しい問題ですよね。
繋ぐだけになってしまうと確かに上達はおぼつかないのも事実ですからね。
表の角度打ちなんかはおっしゃる通り、スイングの早さが大事だと思います。
理想は返って来たボールに合わせて最適な力加減を選択できるようになることだと思いますが、それができるようになるまでは、「ちょっとでも打てそうな球はとにかく全力で打つ」あるいは「安定性が最優先」というふうに、意識を固めて練習することも有効なのかもしれない、とも思います。
トップ選手・初心者・中級の一般プレーヤー、どのレベルの選手かによってもそのやり方は違ってくるでしょうしね。
自分のレベルと照らし合わせながらベストな方法をチョイスするしかありませんね。
うーん、なかなか難しい問題です…。