11月11日~15日までストックホルムで行われたスウェーデンオープンで準優勝したペンドラの超人・許昕。
樊振東との決勝戦の動画を見たんだけど、やっぱりこの人の卓球って凄いよね。真似できないスタイルだよこれは。
改めて許昕の特徴を挙げてみると、次の3つかな。
その①超人的なフットワーク
その②豪快なフォアハンドドライブ
その③サービスのうまさ
まず許昕と言えば何と言ってもフットワークがえげつないということ。
正直、人間離れしていると言ってもいいくらいに凄い。
試合にもよるが、ほとんどオールフォアで打ちまくっている時がある。
荻村さんの時代じゃないんだから! と言いたくなるくらいフォアで打つのである。
ドラゴンボールでしか見たことがないような動きをするのだ、この男は。
スーパーサイヤ人ならぬ、スーパーチャイナ人である。
あるいは悪魔の実でも食べたのかもしれない。「フォアフォアの実」とかね。
ふざけた話は置いといて、現代の高速卓球の中でなぜそれほどフォアで打てるのだろうか?
強靭な下半身や恵まれた体格があるからこそのフットワークがそれを支えているのだが、「あそこに打てばこのコースに返って来る」「このサービスを出せばここに返って来る」ということを考えて、厳しいボールを送って相手の返球コースを限定させているのもあると思う。
とは言え、激しいラリーの中でとっさに反応して動いていることがほとんどだろう。
もはや一般的な小中学生が参考にできるレベルではない。
そこで、もう一つこの試合で私が注目するポイントがあり、そちらを参考にした方が良いのではなかろうかと思う。
それは「ストップ」である。
この試合での許昕は、レシーブにストップを多用している。
相手のサービスをストップして、相手がそれをストップするとそれをまたストップするといったパターンも多い。
サービスを持った時も、相手がストップしたのをさらにストップで返すといったパターンも見られる。
そのストップをチキータされたら待ってましたとばかりにそれを狙い打つ。
そして許昕もストップの中に時折チキータをまぜていくと、それが抜群の効果を発揮する、というわけである。
ストップやダブルストップ自体の精度ももちろんだが、そこからの展開も実にうまいので、そのへんもじっくりと研究してみると、人間離れした超人からでも、盗めるところはあるはずである。
チキータを自分がマスターすることも大事だが、チキータ対策がこれからの卓球界では鍵になっていくと言われている。
そのポイントとなる技術は「ストップ」なんじゃないかと思えてしかたがない。
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スーパーチャイナジン(笑)
MAKO10さん
せんずでも食ってるのかってくらい体力もありますしね(笑)
中国人は昔からの伝統と言うべきか台上に特に力を入れていますね
台上で優位に立先手で仕留める場面が多いです
許シン選手もその傾向が有りますね
でもフットワークはもはや人間離れしています
届かない所でも許シン選手の手にかかれば届いてラケットにピン球が当たりそれが相手コートに入ってしまいます
一言言えば強すぎます
つばきさん
中国選手はストップとフリックが抜群に上手い印象がありますね。
サービスも上手いから先手を取る率がえげつない。
許昕のジャンピングフリックは漫画です 笑
これだけ強いのに世界チャンピオンになっていないのが、重ね重ね惜しいです。