張本選手の優勝が記憶に新しい世界ジュニア選手権であるが、卓球王国2月号の世界ジュニア速報の記事に「五輪イヤーの今年は12月まで中国スーパーリーグが開催されるため、スーパーリーグを戦うジュニアのトップ選手は出場せず、経験重視のエントリーとなった」と書いてあり、それはいったい何という選手でどれほどの実力の持ち主なんだ? とずっと気になっていた。
で、本日、あれこれ調べていたら、ひょっとしてこの選手か?という選手を発見した。
発見したというと誰も知らなかった選手を見つけたような言い方だが、もちろんそうではなく、ただ私が知らなかっただけである。
その選手の名は王楚欽。
先日幕を閉じた「2016中国卓球クラブスーパーリーグ(超級リーグ)」では、覇州海潤というチームの一員として戦った王楚欽。
覇州海潤はプレーオフに進出し、準決勝で優勝候補筆頭の山東魏橋と対戦。
そのトップで王楚欽は馬龍と激戦を演じた。
王楚欽は敗れたがチームは3-1で勝利し、決勝へ進出。
決勝戦の2番に登場した王楚欽は樊振東と対戦し、これまたとんでもない死闘を繰り広げた。
2ゲーム連取からの逆転……。うーん、惜しい。
で、この王楚欽選手、なんとまだ16歳なのである。
顔はあどけなさが残るが、体つきはすでに大人って感じ。
世界ジュニアに出場していた中国選手の線の細さと比べると、そのゴツさがわかる(稲庭うどんと讃岐うどんくらい違う)。
その体格によるものなのか、左右に振り回されてもバランスが崩れないところが凄いよね。
フットワーク力もあるから、しっかり動いて1球1球を自分の打球ポイントで打っている。
球のスピードや回転量もジュニア選手とは思えないほどの威力である。
チキータもめちゃめちゃうまいし。
しかしなにより、全身から漂うスターオーラが半端ないではないか。
大物になる人間特有のオーラ的なやつ。
嗚呼、楽しみでもあり、恐ろしくもあり……。
ちなみに王楚欽は第15節ではゲームオールの末に方博も下している。
そして去年の7月に行われた、中国一隊(馬龍・張継科・許昕・樊振東)と若手主体の中国二隊のエキシビションマッチでも、王楚欽は中国二隊チームの一員として戦っている。
そしてこの時も張継科を相手に 「張継科 −14、7、−12、8、8 王楚欽」と大激戦を演じている。
参考→男子エキシビション、張継科を苦しめた驚異の16歳
日本にとっては脅威以外のなにものでもない16歳である。
2016年の世界ジュニアには出場しなかったが、今年は間違いなく出てくるはずである。
そこで張本選手と対決なんてことになったら、卓球ファンとしてはたまらんではないか。
こんなワクワクする対決は、ルパン三世 VS 名探偵コナン以来ではないか(卓球で例えんかい)。
そんなわけで、東京五輪の代表候補にまたひとりとんでもない怪物が現れたってこと。
誰が代表になっても2020年には3人の怪物が東京に上陸するわけだ。
つまりそれは、ゴジラ&メカゴジラ&キングギドラが同時にやってくるみたいなもので、日本がそれに対抗するには、最強のウルトラ3兄弟で立ち向かうしかない。
日本のエース水谷隼(ウルトラマンエース)、最年少の張本選手(ウルトラマンタロウ←6兄弟の末っ子)。
この2人に並ぶくらいのスーパーヒーローが現れないと、日本が中国に勝つのは難しいだろう。
東京五輪までもう時間がない。カラータイマーが鳴っている。
だけど必ず誰か現れるだろうと信じたい。
万が一もう1人のスター選手が現れなかった場合、帰ってきたウルトラマンよろしく、偉関晴光さんあたりに帰って来てもらうしかないかも……。って、さすがにそれはないか…。
シュワッチ。
張本選手がやっぱり世界ランク一桁に成らないと厳しいですよね
水谷選手と張本選手それから……ってなってしまいますよね(汗
丹羽選手の奮起に期待するしかないでしょうね
私も個人的に丹羽選手のファンなので期待しています。
あの爆発力や意外性は中国にも通じるはずですからね。
覚醒してもらいたいですね ^^;
試合よりも3:13の馬龍タオルとか、4:47の王楚欽のパンチラの方が気になる・・・
2020年には、パッと挙げるだけでも中国男子は樊振東(23)、梁靖崑(23)、王楚欽(20)、許シン(30)、周愷(23)と非常に層が厚いですね・・・
馬龍・張継科は年齢的に厳しそうですし、許シンはフットワーク過剰による故障起こしてそうですが。
しろーとF&TTさん
パンチラ気づきませんでした……。
2020年の中国の層の厚さはため息が出ちゃいますね。
個人的には許シンに入ってもらいたいですけど、あのプレースタイルで今の実力を維持できるかどうか……(>_<)
中国ジュニアの一番は水谷を高1のとき倒して優勝した于子洋ですよ(笑)
この記事の後に于子洋も取り上げていますが、直接対決が見てみたいものですねぇ ´ω`