ちょっと前の話なんだけれど、先輩作家から「ドッキリ番組やってるんだけど、会議が煮詰まっちゃったから、ちょっと遊びに来てくれない?」と連絡がきた。
遊びに来てくれないかというのは「アイデアを出してくれないか」という意味なので、文字通りに受け取って、ゲーム機やオモチャを持って訪ねていったらぶん殴られてしまう。
てことで、飲まず食わずの不眠不休で30分間ウンウンうなりながら考えて、いくつかドッキリ案をひねり出した。
で、それらの案を会議の場で提案したんだけれど、私の本命は「卓球ドッキリ」であった。
スポーツドッキリと言えば、昔からお馴染みなのは「老人が実は一流アスリートだったドッキリ」で、TBSのモニタリングではこれの卓球バージョンが放送されたのが記憶に新しい。
吉村真晴選手と丹羽孝希選手が老人に扮し、温泉卓球を楽しんでいる素人さんを驚かせるという企画。
そして同じくモニタリングで、卓球映画『ミックス。』の主演であるガッキー&瑛太が変装して渋谷の卓球場で卓球を楽しむという企画もあった(ドッキリとはちょっと違うけど)。
他にもあるんだろうけど、卓球のドッキリですぐに思い浮かぶのはこれくらいで、意外に少ない。
なのでどうせ提案するなら卓球に関するドッキリを実現させたいと思い、いろいろとスポーツドッキリを考えたわけである。
「超一流選手が一流選手をひっかける」
あるスポーツの全国レベルの大会(あるいはイベント)に、老人に扮した世界のトップ選手に紛れ込んでもらって、国内の全国レベルの選手たちをなぎ倒すというドッキリ。
卓球であれば、老人に扮した馬龍・許昕ペアや丁寧・劉詩雯ペアに大暴れしてもらうということである。
これってなかなか面白いんでないの? と思ったんだけれど、卓球の場合、もし世界の超一流選手にやってもらうとしたら、そのプレースタイルが特徴的すぎるため、すぐにバレてしまうというリスクがある。
だかといって、あまり特徴のない中国選手を使ったらネームバリュー的に弱くなってしまうという欠点がある。
「あまりプレーに特徴はないがビッグネーム」という都合のいい選手が見つかれば、実現可能かもしれない企画である。
「一流選手の友情ドッキリ」
アスリートが親友のアスリートに「ありえない悩み相談をする」というドッキリ。
卓球の場合であれば、例えば松平賢二選手が仕掛け人となり、親友である水谷選手に「カットマンに転向しようと思うんだけど」という相談を真剣に持ち掛ける。
あるいは、伊藤美誠選手がダブルスパートナーの早田ひな選手に「ラケットに最適な幻の御神木がアマゾンの奥地にあるから一緒に取りに行こう」と誘う。
さすがにこれは内容がマニアックすぎて一般的ではないが、もうちょっと一般向けな相談事にすれば実現可能なのではないだろうかと思う。
「ありえない反則を取られる」
試合中に審判からありえない反則を取られてしまうドッキリ。
サッカーなら「茶髪が鼻につく」「体臭がキツイ」という理由でイエローカードを出される、みたいなことであるが、
卓球であれば、「ネットインで得点した時の謝り方が不十分」という理由で注意されたり「サービス時の表情が怖い」という理由でフォルトを取られたり。
これはよっぽどバカバカしい反則理由でなければ、見ていて選手がかわいそうになってしまう気がするが・・・。
「代表合宿に知らないおじさんコーチが参加」
日本代表の合宿に見たことのないおじさんがコーチとして参加しており、一流選手に熱の入った指導を勝手に行うというドッキリ。
代表合宿が無理なら、一流チームの練習場に、スポンサー会社の卓球好きな社長が見学に来て、勝手にアドバイスを始めるというのでもあり。
「誰この人?」と思いつつ、邪険にもできないという困惑ぶりを楽しむ企画である。
こんな感じのドッキリを、スポーツドッキリとして提案しながら「卓球ならこうなります」みたいな感じでプレゼンし、会議ではウケて盛り上がったんだけれど、ものの見事に採用されなかった(普通のドッキリは採用されたけど)。
すでに放送は終わっているので、こうしてボツったスポーツドッキリを記したわけであるが、まあいずれにしても、アスリートが一般人をひっかけるドッキリはよくあるので、現役の一流アスリートがターゲットとなるドッキリが見たい、ということである。
どれも見てみたいですね。
特に知らないおじさんコーチが勝手に教えるやつ 笑
ラケットマンさん
卓球選手は優しい人が多いので、一応話は聞く(聞いたふり)のでしょうね 笑
現役アスリートのリアクションを見るのは面白そうですね。
平野美宇選手なんかはナイスなリアクションを取りそうな気がします。
すんさん
平野選手だと仕掛け人が困惑するくらいの変なリアクションを取りそうですね 笑
平野選手にやるならありえないようなSFドッキリがいいかもしれません。
こんばんわ(・∀・)
現役の一流アスリートがターゲットとなるドッキリ。
例えばどんなのが面白いのだろう…と素人ながら考えてみましたが、考えれば考えるほど、う〜む…難しいですね〜!
仕事とは言え、毎度アイデアを絞って企画を考える方々に敬服致します。
そういえば結構前にPepsiMaxのCMでNBAの選手が老人に扮してストリートでドッキリするのがありましたね。Uncle Drew。
小野誠治さんが老人に変装して…
って老人が老人に扮しても意味ないか。
とりとめのないコメント、失礼しました(_ _)
つじまるさん
こんばんわですー。
いや~ほんと意外に難しいんですよ~。
変なことをやればすぐコンプライアンスに引っ掛かりそうですし 笑
バスケドッキリありましたねぇ。老人のダンクは圧巻でした。
小野誠治さんが若者に扮するとかは?(さすがに無理か)。
かといって張本君が老人に扮しても、思わず「チョレイ!」って叫んですぐにバレちゃいそうですね(笑)
私も色々つられて考えましたが、酒の席でネタとして話すのと、仕事としてきっちりアイデアを提案するのとでは大きく違いますよね。
こいつ下らないこと考えているなと聞き流してください。
1.「疑惑の覆面試打会」
ターゲットが試打会に招待される。5人(ターゲット以外の4人は超有名強豪選手)で製品名を隠したラケットを試打して様々な要素で採点をしてもらう。ラケットは100円均一のおもちゃ、サイン用の大きなラケット、しゃもじなどなど。4人の強豪選手が試打してグリップがどうだとか弾みがどうだとか真剣に議論しているので、おかしいと言いたいが言うにいえないターゲット。真面目に採点するように求められて四苦八苦。
2・「偽りの老人ホーム」
元有名女子卓球選手が老人ホームを慰問するニセ番組に出演。訪れると卓球台があり男性の老人達が集まって温泉卓球のようなピンポンをしている微笑ましい場面。ニセ職員が「卓球はぼけ防止に効果がある」とか適当な説明をして、感心する元卓球選手。一番になった人が女子卓球選手とデートできると冗談で言った途端白熱する老人同士の試合。そのうちスリッパを脱ぎ捨て、すさまじいドライブの引き合いやロビングのしのぎ対スマッシュ対決が始まる。唖然とする女子選手。実は・・・
3・「誘惑のミックスダブルス」
ニセバラエティ番組に出演することになった男子卓球選手。番組内で女子芸能人とダブルスを組み、トーナメント形式で試合をすることに。リハーサルに現れたダブルスパートナーは水着を着たセクシーな美女。自分だけ水着なのは恥ずかしいからあなたもビキニパンツで出演してほしいと懇願された男子卓球選手は・・・・
4・「幻の祝賀パーティー」
友人の優勝祝賀パーティーに正装での参加を求められた男子卓球選手が、フォーマルスーツで会場に入ると、参加者は全員卓球のユニフォームを着ていて、卓球で正装といったらこれだろうと怒られる。別室に卓球ウェアを用意してあるから着替えるように言われて赴くと、極めつけに派手な(ダサい)卓球ウェアが。着替えていると館内アナウンスが流れ、サプライズで友人代表としてスピーチをして欲しいので、ラケットを持ってステージ直通の入り口から入場して欲しいとのこと。慌てて卓球ウェアを着て会場に飛び込むと、さっきとはうってかわって参加者全員フォーマルな装いに・・。
5・「本物はどれだ!」
多球練習中の卓球選手。中に変な球が混じっていて・・・・。
この辺でやめておきましょう。失礼いたしました。
貴絽先生。感服しました。
「卓球コメディ作家・キロ」の誕生ですね 笑
どれも見てみたいですが、個人的に特に面白いと思ったのは「幻の祝賀パーティー」です。
世にも奇妙な物語ばりに不思議な世界観にいざなわれて戸惑う姿が目に浮かびます。これはもう倉嶋監督にひっかかってもらうしかないですね 笑
卓球専門のバラエティ番組なんかがあればどれもできそうですが、そんな夢のような番組は・・・。
いま思いつきましたが、近藤欽司さんがダジャレを延々連発し、若手選手の愛想笑いがいつまで続くのかをウォッチングする「欽ちゃんのダジャレ無限地獄」というのもありじゃないでしょうか。