以前、卓球メディア「ラリーズ」で記事を書いているという座間辰弘さん(本名ではない)から、卓log練習会への参加の連絡をもらい、一度お誘いしたがその時は練習会には来られず食事会だけの参加だったため、今回、打ちましょうとお誘いをした。
卓log会で2回ほど使ったことのある新宿スポーツセンターを指定し、現地集合で待ち合わせることに。
当日、芸人さんのネタを観てあーだこーだ言う(たった1人で5時間ぶっ通しで)という、およそカタギの人間がやることとは思えないトリッキーな仕事を終えて、私は新宿スポーツセンターへ向かった。
17:30に合流してチケットを買って受付に出したのであるが、その時「今日は卓球はできませんけど」と言われた。
ガビーン! やっちまった・・・。
私は事前にサイトで確認していたんだけれど、あとで調べたらぜんぜん違うところをチェックしていたことが判明した。とんだぬけさく野郎である。
気を取り直して、かの有名な山手卓球へ行くことにした。
15分ほど歩いて、久しぶりの山手卓球に到着したわけであるが、ここは「ザ・昭和の卓球場」という風情の素敵な卓球場であるんだけれど、なにしろとにかく暑い。
入った瞬間に汗がどっと噴き出すほどのムンムンぶりにゲンナリしてしまったが、「夏は異常なほど暑い卓球場でヘロヘロになりながら練習するのが最高!」という人にはおすすめの練習場である(いないと思うけど)。
で、一台だけ空いていた隅っこの台で打ち合うことになったんだけれど、今回の2人練習会において嬉しいポイントなのが、お相手である座間さんが、ペン表(片面の日ペン)であるということ。
年齢を聞くのを忘れたが、たしかまだギリギリ20代のはずで、お若いのにペン表とは、いったいどのような事情があってそうなったのかは知らないけれど、実に感心ではないですか。
こうして始まったペン表同士の2人練習会は、基礎打ち→課題練習→オール、といったベタな流れでたっぷり2時間打ち合った。卓log会はペン表はおろか、表ソフトを使う人もいないので、その球質を受けるのが実に新鮮であった。
座間さんはアンドロの「ヘキサーピップス」というラバーを使っていたのだけれど、ショートがえげつないナックルになっており、こっちのショートはことごとくネットミスしてしまう。やはりペン表の武器はこれだなと改めて思った。
休憩中はペン表談義をしたのであるが、私が「最近河野満さんの動画を観て、これぞ理想のプレーだなって思ったんですよ」という話をしたら、「これ河野さんのラケットです」と言われ、よく見ると座間さんのラケットは河野満モデルのロングセラー「バーミンガム77」であった。
用具に疎い私でも知っているほどの逸品である。次回はぜひちょこっと打たせてもらおう。
ところで、山手卓球は暑さ対策として窓を全開にしており外が丸見えなんだけれど、実は山手卓球の目の前には「ラ〇ホテル」があって、これがめちゃめちゃ至近距離なため、窓際の台で打っていた私からは、卓球をしながら嫌でもホテルに入っていくカップルが目についてしまうという、なかなか不思議な気持ちを味わいながらの卓球であった。
途中、ホテルの入り口の前で男性と待ち合わせをしていると思しき女性と目があったりなんかして一瞬気まずかったりもしたが(それくらい距離が近い)、全国を探してもこんな環境で卓球ができるところはまずないだろう。試合中にどんなことがあっても動じないメンタルを身につける、という修行には最適な練習場所かもしれない。
そんな不思議な環境での卓球を終え、暑さにすっかりやられてフラフラになりながら近くの食事処「やよい軒」へ。
定食を食らいながらお互いの仕事の話を中心に1時間ほど喋ったんだけれど、座間さんは現在、ロボットの会社に勤めているというこで、「ロボット会社勤務のペン表」とは、なかなか興味深い人だなぁと思った。
卓球とロボットということに関しては、私は以前から、人工知能を搭載した「AIベンチコーチ」なんていうロボットが開発されないかなぁと思っていて、あらかじめ相手のデータと自分のデータをロボットに入力し、そのロボットがベンチから試合を観る。そして瞬時に適切なアドバイスを導き出してタイムアウト時などに教えてくれる、みたいなやつ。
録画機能も付いてるからビデオカメラや三脚も不要になるし、お腹は冷蔵庫になっていて、いつでも冷たい飲み物を取り出して飲めるっていう便利さ。
もちろん日頃の練習からいろいろとアドバイスをくれるから、これさえあれば小学生からお年寄りまで、誰もがプロ選手のように個人コーチを付けられるという夢のようなロボットである。
「カチタカッタラ ペンオモテヲヤメロ」なんて言われたらショックだけどね・・・。
まあそんなわけで、蒸し暑すぎる夜の都会のペン表2人会、次回はもうちっと涼やかな場所でやりたいものである。
夏は暑い卓球場でフラフラになりながらプレーするのが好きな人間です。
自転車で炎天下なんてのも良いですね。
ペン表片面の20代なんて特別天然記念物ですね。
きっと変わり者なのでしょう。
最近卓球教室では裏ソフトにした方が良いと言われ続けている身としては、AIコーチのお言葉が身に沁みます。
確かに裏ソフトの方が打ちやすい…。
表のプライドが…
つぐさん
マリリンモンローもびっくりな「お熱いのがお好き」な方なんですね 笑
しかし練習後のビールがより美味しく感じるという効果を考えたら蒸し暑い練習場もいいかもしれませんね。
卓球教室で裏を勧められたら悩みますよねぇ。
私もたまに裏ソフトで練習するので裏の良さもわかります。
私は両方使いながら楽しく打てたらいいと割り切っているので、これからも両方使っていく予定です。
「プライドダイジ ワタシノコトバキニシナイデ」
と、AIコーチが言ってます 笑
ペン表は絶滅危惧種。
そうよく聞きますが、案外いるんですよね。
卓球教室で一緒に受講する人や練習仲間の中にも私以外にペン表がいます。
そういう人と打ち合うときは、お互いに自己主張をしあって面白いです。
先手を取るためにレシーブから多少無理気味でも打ちに行ったり、ショート対ショートでナックル対決をしたり。
打ち合った後もお互いの用具に対するこだわりを熱く語り合ったりして楽しいです。
AIコーチは面白い発想ですね。
「ペンオモテ ヤメロ」なんて言われたらプログラムを書き換えたくなりますが。
その他、ロボットを活用したいなと思うのは
①審判ロボット
ジャッジをしてくれるだけでなく得点の表示や読み上げ、混乱しがちなダブルスのサーブの順番なんかも教えてくれるもの。
②多球練習時の球拾いロボット
お掃除ロボットのルンバを改良すれば出来そうな気もします。
③練習相手もこなせるロボット
ボル選手や水谷選手がロボット相手に卓球している動画を見たこともありますがまだまだ完成度は低いみたいです。球出しをしてくれる卓球マシンはありますが打ちっぱなしだと飽きちゃうんですよね。
AR(拡張現実)ヘッドセットを使ったバーチャル卓球も開発されているみたいだし可能性はいろいろひろがりますね。
ベーゴマさん
意外にペン表けっこういるんですねぇ。
お互いに自己主張し合う、まさにそうですね。それゆえラリーが続かなかったり 笑
ペン表同士だとペン表談義ができるのが非常に楽しいですよね。
「ペン表同好会」を作るのはアリだなと感じています。
ルンバを改良した球拾いロボットは面白いですねぇ。
割れているボールも選別してくれたらなお良しです。
審判ロボはエッジかサイドかをパーフェクトにジャッジしてくれたらありがたいですね。
練習相手ロボは究極の夢です。出たら絶対に買います。
回転量や球速を瞬時に計測してくれるメカボールもあると便利ですね。
うーん、夢が広がりますねぇ。
でもAI コーチはハッキングされたらかなりまずいことになりそうですが 笑