『卓球 練習メニュー200 打ち方と戦術の基本』 宮﨑義仁(監修)

 

 

 

本日ご紹介するのは、前男子日本代表監督の宮崎義仁さんの書籍。

 
トップ選手として世界で活躍し、卓球が正式種目として採用されたソウルオリンピックにも出場している宮崎さん。
指導者となってからは、2008年の世界選手権で男子代表を8ぶりのメダル獲得に導き、北京五輪・ロンドン五輪の監督も務めています。
2012年にJOCエリートアカデミーの総監督に就任し、次世代選手を育成する現場の最先端に立っている人である。

私は宮崎さんの試合を生で観たことがある。
私の地元で開催された卓球大会に招待選手として招かれていたのだが、その頃はもう現役を引退しており、ゲスト選手的な扱いで参加していた。
しかし宮崎さんは、現役バリバリの日本代表選手を2-0(21点制)で倒したのだ。
当時中学生だった私は、「昔の代表選手の方が今の選手より強いのかもしれない」と衝撃を受けたのを覚えている。

そんな宮崎さんの著した本書は、初心者から上級者までを対象に、様々な打法、戦術、練習メニューが多く掲載されている本である。

宮崎監督に学ぶ練習の考え方
第1章 基礎を覚える
第2章 ゲームに慣れる
第3章 ラリー力を養う
第4章 攻撃力をつける
第5章 ナショナルチームの練習法
第6章 試合に強くなる
第7章 弱点を克服する
第8章 体作り

目次からもわかる通り、まさにどのレベルの選手にとっても参考となる本と言える。
対象者が幅広いといっても、その分内容が薄まっているというわけではない。
練習メニューのページでは、それぞれに「レベル」「時間・回数」「ねらい」「ONE POINT アドバイス」「指導者MEMO」などの項目があり、細かく丁寧に解説されており、本自体のボリュームもあるので内容の濃さとしては十分だ。

宮崎さんは、限られた時間の中でいかに効率を上げ、実のある練習をできるかが上達のカギであると言っている。
そして効率的な練習をするためには「練習相手」を作らないことが肝要なのだという。

ナショナルチーム監督として11年間、世界の卓球を肌で感じながら指導にあたってきた宮崎さんが教える「練習相手を作らない」効率的な練習方法が本書にはぎゅっと詰まっている。

もちろん、上級者でない選手であってもトッププロの練習メニューは大いに参考になる。
第5章の「ナショナルチームの練習法」では、かなりハイレベルな練習メニューが紹介されているが、自分なりに工夫をすれば中級者にとっても効果的な練習法になるはずだ。

指導者にとっても必携の一冊であると思います。

ちなみに、宮崎さんと言えば、『宮崎義仁の幻のサービスDVD』も絶賛発売中だ。

宮崎さんは「バックサービスの名手」です。
私が観た時もえげつないバックサービスを出していたが、このDVDではその極意を知ることができるようです。

詳細はコチラから!

 

上記のリンク先では動画も少し見られるのだが、とんでもない切れ味のバックサービスを披露しております。
これを見たら、たとえフォアサービス協会の会長であったとしても(そんな協会はないが)、バックサービスを習得してみたいと思うはずである。
使い手が減っているからこそ、バックサービスは現代卓球でも強力な武器となるはずだ。

そこの中学生のキミ! 第二の宮崎義仁を目指してみてはいかがでしょうか?

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