【第1回】卓球ブロガー文学賞

 

星の数ほどいると言われる卓球ブロガー。

ペン先に魂を宿し、卓球ブロガーたちによって紡がれるブログ記事は年間数万本になるという(文科省調べ)。

その年にリリースされた記事の中から、特に文芸的に優れたものを候補作として選び、そこから最も優れた作品を大賞として選出する。
それが「卓球ブロガー文学賞」である。

第1回(2020年度)の候補作はコチラ↓

・意味というもの(つじまる備忘録/つじまる)
https://ameblo.jp/michino-hate/entry-12623431204.html

・卓球教室の曲者3人衆+1(卓球迷宮地下1階/キロ)
http://takkyu-dungeon.blog.jp/archives/42176873.html

・試合中に余裕ぶる選手に対する考察と偏見と解釈について。(冴えない卓人が送る声に出して読みたいスンドゥブ/いんでぺ)
https://ameblo.jp/firemoon01/entry-12595609279.html

・世に蔓延る違反サーブを取り締まる術は無いものか(卓球絵描き タクガキのブログ/タクガキ)
https://www.takugaki.com/entry/2020/11/29/120000

・【激烈卓球ショッピング】久々にラバーを買いに行ってみると・・・(卓球漫談/ナルコ)
http://naruko-takkyu.net/takkyu-konto-kuizu/

 

本賞の選考委員は名だたる作家先生方にお願いした。

日本三大料亭のひとつとされる「吉兆(京都)」にて、先生方による激論は3時間にもおよび、ついに大賞が決定した。

大賞作品を発表する前に、各先生方の選評を一部抜粋して紹介する。

【北方謙次郎先生のキロ評】
バカバカしさが芸術の域にまで達している。ブログという表現形式の醍醐味に溢れており、痛快な読後感を得られる逸品。けれんみを感じさせることなくサラリと人の意表をつくユーモアと緻密な文章構成は、ブログ文芸の新境地をひらいたと言っても過言ではない。

【夜田四郎先生のいんでぺ評】
文章の呼吸を感じる作品だった。卓球ブログにSF的思考実験を持ち込み、アクロバティックな展開から破綻なく着地させた手腕はお見事。文字の1つ1つに辛辣の衣を着せてはいるが、それを徐々に剥ぎ取っていき、最後には愛だけが残る。卓球人による卓球人のための人間賛歌と言える一級品。

【宮部こゆき先生のつじまる評】
穏やかな絶望と静かな希望を矛盾なく交錯させ、卓球人のリアルな葛藤を立体的に描き出すことに成功している。有り余るユーモアの才をあえて抑制させ、卓球における「勝ち負け」の正体を純粋に追究しようとする意欲を評価したい。文字数は多いが無駄な言葉は一切なく、まるで促進ルールに突入したかのような、文字と自分とのラリーに心地よく酔わされた作品だった。

【丸田光代先生のタクガキ評】
シンプルに一番笑った。短いながら極上のエンタメ作品として昇華されている。
笑いをかます場合、「ボケまっせ」と大げさな振りかぶりをしてしまうものだが、タクガキ氏にはそれがなく、自然体で飄々としたクスグリに好感が持てる。絵と文章で表現するという泉脈を掘り当てたタクガキ氏のブログは、読んでいるだけで心地よい、極上の卓球温泉だと思う。

【京極春彦先生のナルコ評】
一読して、アホが書いた文章だと思った。
これは猿が書いたんだなと思って作者のプロフィールを確認したら人間だったので驚いた。明らかな嘘をさもあったかのように書いているところに不誠実さを感じる。これを読むくらいならフンコロガシがフンを転がしているところを見ていた方がよほど有意義な時間になると思う。このようなペテンの徒が卓球ブロガーを名乗っていることに絶望を感じる。ナルコ氏にはチンパンジーの尻の垢を煎じて飲んでもらい、また改めて出直しもらいたい。

 

ではでは、
大賞の発表です。

ドロドロドロドロドロドロ~ジャン!

 

【大賞】
卓球教室の曲者3人衆+1(卓球迷宮地下1階/キロ)

 

第1回の受賞者は、卓球迷宮地下1階のキロさんでした。
おめでとうございます。

自分が落選したのは悔しいが、卓球仲間でもあるキロさんが受賞したことは本当に嬉しく思う。
来年は私も受賞できるように頑張りたい。

それではまた、第2回の卓球ブロガー文学賞でお会いしましょう。

8 件のコメント

  • 選考会当日、新宿ゴールデン街の文壇バーで担当編集者と共に受賞の知らせを待っていたのだが、終ぞ僕のスマートホンが鳴ることは無かった。
    然しながら、このような栄えある賞の候補に選ばれただけでも光栄であり、僕にとっては僥倖である。
    そして、文学賞史上稀に見る酷評を受け落選したナルコ氏には同情を禁じえない。

    • タクガキさん
      なんとあの有名な文芸バーで待たれていましたか!
      やけ酒になっていなければよいのですがw

      将来的には卓球ブログ界を飛び出して権威的な文学賞になると思いますので、候補作となっただけでも胸を張ってよいと思います。
      さすがに私は断筆宣言を考えるほど落ち込みましたが、賞なんて関係ないぜっ、という態度は取らず、真摯に向き合いながら精進する所存です。
      来年は私が獲ります、必ずや。

  • 卓球ブロガー文学賞という歴史ある文学賞を受賞できたことは望外の喜びである
    新型コロナウィルスの世界的感染拡大という未曾有の危機的状況の前では卓球ブロガー文学は無力であった
    その絶望の中で書き上げた「卓球教室の曲者3人衆+1」が評価されたことは後に卓球ブロガー文学のターニングポイントであったと語られるはずだ
    選考委員諸氏の英断に敬意を払い謝辞とさせて頂く

    • キロさん
      受賞おめでとうございます!
      いまのような状況だからこそ、文章で卓球と遊び、文章によって楽しみ喜びを世に撒き散らすという行為が大切になると感じます。
      そういう意味で我々卓球ブロガーの果たす役割は大きなものでありますね。

      キロさんの受賞により、卓球ブログ演芸はあらたなステージへと突入し、その一歩を歩み出したことはイチ卓球ブロガーとして喜びの極みです。
      これからますます「卓球ブログ漫談」の仲間として、大いに刺激し合っていきましょう!
      本当におめでとうございます。

  • おはようございます

    こんな文学賞もあるんですね。

    僕は、とても入選できませんが

    だって、好きなことを適当に書くスタイルなんで。

    来年もよろしくお願いいたします

    • 中辻さん
      コメントありがとうございます~。
      ブログは好きなことを書くのが一番ですからね。
      私も気の向くままに書き散らしていこうと思っております。

      来年もどうぞよろしくお願いします!

  • 記念すべき第1回、卓球ブロガー文学賞の候補作に選出されたことに、唯々恐縮するばかりでございます。
    卓球界の最果てにてブログを綴る異端者ゆえ、所詮ワタシ程度の人間なぞ、誰も相手もしてもらえないだろう…と思っておりました。
    評を頂きました宮部こゆき先生には感謝感激ジャストミートでございます。
    お礼には、まんじゅうを模した半分に切った3スター、その下に隠すように小判に似たラバクリスポンジを箱に入れて送りたいと思います。
    今回受賞したキロ氏、この度はおめでとうございます。貴殿は卓球ブロガー文学において天才。その才能に満ち満ちたものを感じる、私では到底敵いませぬ。
    それにしても京極春彦先生はひどい。
    ナルコ氏に対して
    チンパンジーの尻の垢だなんて、
    私はマウンテンゴリラあたりが良いと思う。
    以上である。

    • つじまるさん
      コメントありがとうございます~。
      つじまるさんの候補作は受賞していてもおかしくないクオリティーだと私なんかは思います。
      つじまるさんは間違いなく卓球ブロガー文学界のトップランナーの1人ですよ。
      今後の活躍大いに期待しております。

      宮部先生への付け届けは「ワイロ」とみなされて大スキャンダルになる可能性があるので十分に気をつけてこっそりやってくださいw

      京極先生の言葉は確かに辛辣ですが、私も若手ブロガーなので、この悔しさをバネにもう一度踏ん張ってみようかと思います。
      すでに南米からチンパンジーの尻の垢(粉末状)を取り寄せて毎朝飲んでおります。
      必要とあらばつじまるさんにもお裾分けしますので言ってください。
      激マズですが、味噌汁に入れたら食べやすいですw
      これからもお互い切磋琢磨しながら受賞を目指しましょう!

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