卓球はいろんな用具の組み合わせによって戦型のパターンがいくつもできるんだけれど、現在の主流はシェーク裏裏なので、ほとんどの人がその戦型に落ちつく。
「なんちゅうプレースタイルや」と驚かされるトリッキーな戦型の選手もたまにいるが、それはあくまで一般の卓球愛好家レベルの話であって、トップレベルではそのような戦型で活躍することは難しいと言わざるを得ない。
そんな中で、いまジュニア世代で注目の相馬夢乃選手(新発田ジュニア)というカットマンがいる。
【相馬選手の主な成績】
アジアジュニア選手権大会・カデット女子シングルス:優勝
全日本カデット14歳以下:準優勝(2016年)
全中3位(2016年)
最近はジュニア世代の日本代表として世界の舞台で戦うことも増えてきており、将来を有望視されているカットマンであると言える。
で、相馬選手の何が注目かと言うと、ずばりその戦型である。
相馬選手は、フォアが変化系ラバーでバックが裏ソフトという珍しいスタイルなのである。
カットマンというだけでも十分に個性的だけれど、フォアが変化系ラバーのカットマンというのは相当な個性派だ。
王国のゆうさんの情報によると、フォアは「カールPー2(特薄)」というラバーだそうで、これはもともとは粒高ラバーだったんだけれど、ITTFの粒形状規格が変わってからは「表ソフト」として再登録されたラバーだそうで、つまり現在は限りなく粒高に近い表ソフトってことらしい。
大昔はわからないが、近代卓球界において、フォア粒高(変化系ラバー)のトップカットマンはおそらくいない。
つまり前例がないわけで、これがどれほど勇気が必要なチャレンジであるかというのがわかる。
ここで相馬選手の試合動画をご紹介。
(ジュニアサーキット香港大会・ジュニア女子シングルス 決勝トーナメント2回戦)
最初のフォア打ちの時に変化ラバーの方で打ってるから、相手が「まさかそっちがフォアなの!?」と一瞬驚きの表情を浮かべているところが面白いよね。
戦い方としては、あまり攻撃していくタイプではなく、変化で勝負するタイプのようだ。
たまに仕掛ける攻撃は反転して裏ソフトで打つのではなく、フォアの変化ラバーでそのままスマッシュしているというのも驚いた。スピードはあまりないけど相当返しづらいだろうね。
あと特徴的なのは、バック側にきたボールもフォアカットで返すことが多々あるということ。
裏ソフトでの返球を待っていた相手としては変化ボールが飛んできて焦っちゃうよね。
今後はやはりもっと攻撃力を上げていく必要があるとは思う。
変化ラバーのスマッシュをもっと積極的に打っていったり、反転してドライブするなど、攻撃のバリエーションが増えたら相当やっかいなカットマンになるんじゃないかね。
このような珍しい戦型の選手が日本代表入りするようなトッププレーヤーになったとしたら、と考えただけでワクワクしてしまう。
相馬選手の直近の大きな大会は全中である。
間違いなく優勝候補の1人だろう。
実に楽しみだね、ほんと。
粒のスマッシュは相当厄介ですよー
しのぐのがやっとでカウンターなんてしようもんならネットに刺さりますよ泣
シェーク裏裏野郎さん
カウンターを打たれないというのは大きなメリットですよねー。
中国選手もキリキリ舞いさせられるのではないかと思います。
積極的にバンバン打っていけるかどうかがポイントですねw
卓球王国で、差別化を図って周囲とは違うフォア変化系にした、と書かれていたのを見た覚えがあり自分も気になっていました。
有名なカットマンでも特に強い球だと、反転して粒でフォアカットをする選手は多いですが、ほとんど粒でフォアカットする選手は初めて見ました。
最近は戦型が「裏裏ドライブマン」に画一されてしまって、少々マンネリ気味なところが卓球界にはあると思います。
相馬選手の様に常識を覆した戦型のプレイヤーが増えてくれる事が、卓球というスポーツの発展にも繋がると自分は考えます。
卓球主義さん
この強烈な個性は一度見たら気になりますよね。
「差別化をはかる」この考え方は大事ですよねぇ。指導者も本人もかなり勇気がいることなので、決断したことに頭が下がります。
戦型の多彩さが他のラケット競技との違いなので、おっしゃるようにいろんな戦型の出現に期待ですね。
それと同時に、一般の人向けに、卓球の番組の中で戦型の種類について詳しく解説していくことが必要だと思いますw
中学のころ日ペンにアンチ貼ってほぼ全球オールフォアで激遅ナックルスマッシュ打ってた彼は今何をしているのだろう…
Kさん
素晴らしいトリッキーマンですねー。
どこかで指導者になっていて、個性的な選手を育て上げていることを祈ります 笑
こういう特殊な戦型は上逹するのが難しいよ反面
上手い人は本当に上手いですからね〜
同じカットマンとしてもマイナーが好きな人間としても
応援してます
しんこうしんこうさん
どんな練習をすればいいのか手さぐり状態だけに、確かに上達するのは難しそうですよね~。
私も個性派好きなのでめちゃくちゃ期待してしまいます。
ともに応援していきましょう 笑
こういった独特のプレースタイルはカッコいいですよね!
最近の若い子達は僕ら一般選手でもシェーク裏裏が多いですからねー。
もっと個性を求めても良い気がします(笑)
ベテランの方だとハンドソウやフォアに変化系表ソフトバックに粒高など変わったスタイルが多いのでやりにくいです( ̄▽ ̄;)
永遠のペン表さん
このカッチョ良さ、たまりませんよね!
ベテランの個性派選手は一見弱そうなのに、試合をするとなぜか翻弄されていつの間にか負けてしまいます(笑)
こういった選手に憧れる若い選手がじゃんじゃん出てきてほしいものですw
粒高を使った変化速攻をやりたいと思って、ペン表に転向して、結局ペン表が面白くて10数年経った者です。
個性派な戦型は憧れますねー。
案外変な戦型のおっさんの方が試合で倒しにくかったりしますし。
世界で戦えるところまで技術を高められるのはさすがというべきなのでしょうね。
許したコーチもチャレンジャーですねw
つぐさん
ペン表も今じゃすっかり個性派の仲間入りですね 笑
私は裏面に粒高を貼ってみたいという欲求はあります。表粒速攻型はかなりいやらしい戦型で面白そうなんでw
変な戦型のおじさんはほんとやりにくいですよね。ぜんぜん動いてないのにいつの間にか勝ってるっていう 笑
個性的な戦型は中国トップ選手では出てきそうにないので、日本はチャンスだと思いますね。
凄いですね!
自分はシングルの時はF表B裏のラケットです。
普通は逆なんでしょうが、バックの方が不器用なのでB表にしちゃうと滑らせたり、それを嫌ってオーバーさせたりだったので、しっかりドライブで安定をと考えて今の形になりました。
柔らかいミズノGF-T40は安心してバックできます。
フォアは器用なので、色んなプレイが可能なので表です!
今度は表にアタック8かドナックルを考えています(笑)
でこさん
フォアが器用なので表を使うというのも珍しいタイプですね 笑
私はバックのほうが器用なので羨ましいです。
フォアにアタック8かドナックルはぜひチャレンジしてみてください 笑
両面アタック8にしたら卓球王国に取材されるかもしれませんね 笑
えぇ!みんなフォアの方が得意だと思ってました!
バックをいかにして優しく上手くこなせるかを考えて柔らかテンションにしています。
そのおかげかバックは悩まずこなせていますが、フォアが色々と悩んでいます。
裏にメインラケットのフォアを裏にしたり、表にしたり…アタック8やドナックル、あわよくばテンション系粒高も考えたり(笑)
塩見選手や相馬選手に注視してしまいます!
でこさん
少なくとも私はバックのほうが得意ですねぇ。
いつも褒められるのはショートですし 笑
試行錯誤されてるようですね。私も最近は反転して裏でよく打ってますし、いろいろと試すのは大いに結構なことだと思います。
まさにそれこそがホビー卓球プレーヤーの醍醐味ですからw
そうなんです!
僕達は賞金を貰えるほど上手く無く、逆にお金を払って試合に出るんです!楽しまねば(笑)
試合に出てても思うんです。
若い子達は流行りのラケットやラバーで流行りのプレイをする。
強くなりたいから当たり前なんでしょうが、僕にはスピードドライブで対抗する体力なんてありません(笑)
スピードでなく、ピッチの早さは何とかなります。
なので下がらず(下がっても前後左右に早く大きくは動かないので)、間髪入れずにいやらしい球で、いやらしいコースへを目指します(笑)
それにしても、動画でも分かるような揺れるフォア…イヤですね(笑)
でこさん
もはやテーマパークに行くような感覚ですね(笑)
「負けても楽しい」この境地に辿り着ければ本物です。
台から離れては勝機が薄くなるので、やはりピッチで対抗したいですよね。
ピッチ+いやらしい球、これがオーバー35歳選手の生きる道、ってところですかね(笑)
中1から中2の途中まで、まさにそのスタイルでした。時折バックはプッシュ使ってましたけど。
不滅の表ソフトさん
中学生にしてくせ者(いぶし銀?)ですねw。
今の中学生でそんなペン選手がいたらすぐファンになってしまいそうです 笑
卓球界は全体的に裏裏シェイクドライブマン画一化されて全く隙きが無くなり際限無くレベルアップ出来て仕舞えるからドライブマンだらけになるのが少し残念です
次もドライブマン、その次もドライブマンみたいな
只日本でこう言った個性派卓球が戦えるのは嬉しい情報ですね
こう言った選手がもっと増えて欲しいです
やっぱり自分がしたい卓球を極めてこそ面白いんだと思います
つばきさん
個性的なプレースタイルはやっている方も見る側にとっても面白いですよね(やる側は大変だけど)。
日本や世界のトップ選手にペンやカットマンが登場するのが一番影響力があるので小学生も憧れると思うんですが、なかなか出てきませんねぇ・・。
90年代は粒高のトップ選手もいて、見ていてほんと面白かったです。
日本のシェークの選手は特に同じようなスタイルが多いので、個人的には明徳義塾の手塚くんに期待したいところです。
粒高表ペンですが現実にしかも一流プロでいます
只し女子限定で中国ですが
一人目は周シントン選手
この人は粒高でのフォアとバックの変化性ショート、其れに裏面、カットまで使いこなす選手です
只し現在は帰化選手になりましたが
二人目は陳選手
こちらは高い投げ上げサーブからの粒高でフォア連打と裏面を得意とする選手です
どちらも中国製粒高ラバーを使っています
周シントン選手はスペクトルノーマルを使っていますが
陳選手は802−40です
共通して言える事は粒高だから言ってブロックばっかりせずむしろ粒高でフォアハンドで点を取るスタイルです
日本のペン粒とは相反する形になりますね
男性は知りません
つばきさん
紹介文を読んでいるだけでそそられる選手ですね。
生で観てみたいですがなかなかこういう選手を生で観る機会がないのが残念です。
粒高でフォアハンドを振っていくこと、裏面を使いこなせること、これが現代のトップペン粒選手になる条件ということでしょうね。
難易度高そうですが、それだけにやりがいもあるのでしょうね。
ブロックばかりしてる私も見習わなきゃあかんです・・笑
動画で上がっていますよ
周シントン選手はこちら
http://takkyuudouga2.com/その他/金華銀行vs大同平型関・金地砿業%E3%80%80超級リーグ2013/
この人の卓球を通じて388dー1使いと思いました
単純に面白そうでやりがいを感じるからです
逆に只粒高でブロックするだけの卓球は面白くなくやりがいを感じません
陳晴選手
YouTubeで上がっています
良かったら見て下さい
つばきさん
動画情報ありがとうございます!
確認しときます。
ブロックだけはやっぱつまらないですよね。
スマッシュやカウンターでバシッと決めてこその卓球ですからね。