日本卓球協会関係者の方とお会いした話

 

先日観戦に行った全日本選手権で、ある方とお会いした。

全日本が始まってすぐくらいに、ブログに「ちょっとお話でも」というメッセージを頂いて、会うことになったのである。

メッセージでは「プロリーグについての話などを」とのことで、どんな話になるのかと緊張気味でお会いした。
その方はいろいろと肩書のある方だったけれど、ここでは「日本卓球協会関係者」とする。

その方は私のブログをちょいちょい見て頂いているとのことで、「面白く読んでます」「ありがとうございます」なんて挨拶をして、少し緊張がほぐれる。

で、さっそく本題のプロリーグについての話となったんだけれど、いろいろ話を聞いた中で、その方がこれだけはどうしても伝えたい、というのが「日本リーグはプロリーグに反対していたわけではない」ということ。

世間に出ている情報を見聞きして、とにかく日本リーグが反対したからプロリーグではなくTリーグになった、といった印象を持っている人が多いかもしれないが、日本リーグが「反対」という立場を示したことはない、とのこと。

プロリーグ設立検討準備室との話し合いや、提出された企画書をきちんと確認したうえで、「この部分が難しい」と思うところを指摘し、さらに話し合いを重ねてく中で噛み合わないことがいろいろとあったそうだ。

日本リーグ側の指摘でいうと、例えば、日本リーグの選手の中で、フルタイムで卓球に打ち込んでいるのはごく一部の選手だけで、ほとんどの選手は仕事との掛け持ちであるから、各地を移動しながら試合をこなしていくのは難しい、という問題。
これがまず大きなネックであったそうだ。

あとは報酬面のこととか、そうしたいくつかの疑問点・不安点を伝えた上で、「プロリーグをやるのであればどうぞ」という立ち位置であったという。
つまり「日本リーグとしてはプロリーグには反対です」なんてことはまったく言っていないということ。

しかし実際には「日本リーグが反対した」といったニュアンスで発表したメディアもあるので、「それは違うんだけどなあ」という思いがある、ということ。

メディアの取り上げられ方でいうと、例えば卓球王国のWEBサイトではこれまでプロリーグに関する多くの記事を掲載しているが、例えば以下の記事のように、日本リーグ側が反対しているわけではないことがわかる記事を掲載している。

スピード感無し。プロリーグの検討続く
「プロリーグの資料が十分でない」(日本リーグ佐藤専務理事)

卓球王国にはこのように書かれている。
しかし一般メディアの場合は、「日本リーグが反対したからTリーグとなった」といったニュアンスで報道しているところもいくつかある。

例えば→日本協会、新リーグ設立を承認 実業団チーム反対でプロ、アマ併存の形式に/卓球

こうした一般メディアの記事だけを読んだ人は「なるほど、日本リーグが反対したからそうなったのか」と思うのも無理はない。
だけど関係者に言わせるとそうではない。

で、少しでもそうした誤解を解きたいので、私のブログでそのことに触れてもらえればありがたい、ということであった。

ブログをやってるといろいろあるもんです。

私としては、各方面の関係者の思惑や立場はよくわからないが、プロリーグだろうがTリーグだろうが、とにかく新リーグができるということ自体が非常に嬉しい。
そしてそこへ日本リーグや学生など多様なチームが参加することになれば、最高に面白いくなるだろうなあ、と思う次第。

 

卓球観戦を面白くするためのアイデア

そしてもうひとつ話をしたのが、「卓球のエンターテインメント化」について。

日本卓球協会の中でも「強化が第一」と考え、「卓球をより楽しむ・盛り上げる」的な部分にそれほど熱心でない方もいるようで、しかしその関係者の方は、強化の重要性は認めた上で、もっと「卓球のエンターテインメント化」にも力を入れていくべきだと考えておられた。

つまり、「卓球の普及」や「卓球観戦を面白くするため」のアイデアをいろいろと出しながら、卓球をより多くの人に楽しんでもらえるようにしたいということ。

私も同感で、当ブログでも、ちょこちょこそのようなアイデアを書いたりしておるので「わかりますわかります」「ですよね」「ですです」と盛り上がった。

そして、一般の方からも意見やアイデアを聞かせてもらいたいとのことで、それもブログで呼びかけてもらえないかとのことだった。

そんなわけで、当ブログを読まれている方で、こんなのはどうだろうかという提案があれば、お寄せ頂きたい。
といっても、今回の記事でただ漠然と募集するのもあれなんで、例えば今後、私が何かしらアイデアの発信をした時に、その記事のコメント欄にでも書き込んでもらえればと思います。

「書き込みをチェックさせてもらって、良いアイデアがあれば会議で提案させてもらいます」と言っておったので、まあひとつ、何か思いつけばお願いします。

1行だけでもいいんです。
「ビールを飲みながら観戦できるような大会があれば嬉しい」とか「好きな選手とダブルスを組めるファンイベントを開催する」とか、そんな感じで。

ある程度それが溜まれば、私がそれをひとつにして「アイデア集」的な記事にするという方法もありますしね。

その中から、大会やイベントに実際に反映されたりなんかしたら、楽しいではないですか。

そういえば広島カープの本拠地であるマツダスタジアムなんて、バーベキューを楽しみながら野球観戦ができるテラス席があるそうで、卓球界でもできたら楽しいだろうなと思うんだけれど、室内競技じゃバーベキューは厳しいのかなぁ、やっぱり。

では、「温泉に浸かりながら卓球観戦ができる施設」というのはどうだろう。

温泉に入った後で卓球を楽しむのは昔ながらの卓球の楽しみ方であるが、温泉に浸かりながら卓球の試合を観る施設というのはない。

Tリーグでも日本リーグでも、たまに温泉旅館で開催すればできるんでないの? なんて……。

まあ、とりあえずのアイデアだからね……。
どんなアイデアが花開くかなんてわからないから、バンバン出していけば、そのうち当たるってもんですよ。

 

 

18 件のコメント

  • 初めましてこんにちは。
    いつも楽しく拝読しています。

    Tリーグですが、エンターテイメント化が「スベる」方向に行くのは怖いなあ(笑)と思いつつも考えているのは、選手の入場曲のバリエーションを増やすこと。
    それと、卓球はプレイヤー人口が多い(観るよりも自分でやりたい人が多い)ですから、試合と講習会みたいなものがセットだと面白いと感じてます。

    • さかさん
      はじめまして。コメントありがとうございます!
      スベるのは怖いですねぇ(汗)。
      だけどそこはチャレンジ精神でバンバンいきましょー。
      入場曲のバリエーションを増やすのはいいアイデアですねぇ。考えただけで楽しくなります。
      選手がひとりひとり自分で好きな曲を用意して流すのは盛り上がりそうです。
      私なら浪速のモーツァルトことキダタロー先生にお願いしたい(こういうのがスベルってことかな)。
      試合と講習会のセットもとても有益なアイデアですね。
      「観る競技」としての面白さをどこまで追及できるか、それが卓球エンタメ化のポイントだと思います (^o^)

  • プロかアマチュアか、なんて線引きは自分みたいな地方住みの卓球マニアにとってはそこまで大事な要素ではなくて、一線級の卓球を生で見られるかどうか、この一点こそが大事なんですよね。関東から札幌に転勤になってから特に強く感じます。生でゲームを見られる機会が少なすぎます。

    一応札幌ではJR北海道がたまに日本リーグ1部に昇格するので、その年だけはホームマッチでレベルの高いゲームを見ることができます。去年もシチズン戦のホームマッチが開催されて、地元の小学生クラブチームから強豪高校、はたまたおじさんおばさんの愛好家で客席は8割以上埋まっていました。こういう機会がもっと地方にも増えればいいんですけどね。

    プロか否かに拘るよりも、持続性があってJリーグのように全国津々浦々におらが村のチームができてほしいです。また、他の方もおっしゃってますが卓球は参加しやすいスポーツですから、講習会まではいかなくても試合後に抽選で選手と打てるチャンスがあったりするといいなあと。

    「デスサーバー町田来たる。キミは何球レシーブできるか!?」
    「御内選手のカットを撃ち抜こう!」

    とか派手に宣伝したら卓球マニアは大歓喜で会場に駆けつけますよ!
    10年ぐらいかけてそういう卓球界になって欲しいと思っています。

    • 地方住まいの卓球好きさん
      コメントありがとうございます!
      プロとアマの混成リーグに着地したら一般メディアがややトーンダウンしましたが、トップ選手たちの試合が観られるのであれば、プロかアマチュアかなんてのは小さな問題ですよね。
      ホームマッチとなるとそれほどいろいろな年代のファンが詰めかけるのですね。
      私も地方出身なので、全国津々浦々で一流の試合を生で楽しめたり、地元のチームを応援して盛り上がる環境ができたら楽しいだろうなあといつも夢想しております。

      「デスサーバー町田来たる。キミは何球レシーブできるか!?」
      「御内選手のカットを撃ち抜こう!」

      この企画いいですねぇ。
      絶対マニアは駆けつけますね。
      「ナショナルチームの多球練習を体験!」なんてのも、ありかもですね (^O^)

  • いつも更新ありがとうございます。

    Tリーグ、個人的にはめちゃくちゃ楽しみなんですよね。それゆえ、観客の立場で考えると「似たようなリーグが並列で走る」という状況は望ましくないと思ってます。卓球の普及と強化が目的なのであれば、観客にとって一番シンプルな方法でまとめてほしいものです。

    また、観客と同様に選手の事も大事ですよね。「選手の今の状態が〇〇だからこれが出来ない」という発想よりも、「選手にとって、□□な環境があるべき姿である」と目的思考で議論を進めてほしいと思ってます。

    「観客と選手にとって、どのような環境が一番望ましいか」さえ分かれば、運営側の体制はそれに合わせて頂ければそれでいいんじゃないかと考えています。
    ※もちろん、そんな単純な話じゃないんですけどね。。
    「現状の選手と観客」ばかりが議論の中にいるのではなく、「未来の選手と観客にどのようになってほしいか?」という視点が議論の中にあってほしいです。

    それに伴って、ファンサービスも大切ですよね。選手と交流できる、選手を間近で見られる。どれもいいアイディアですね!ただ、もう一つ重要なのは「その選手が誰か?」という点ですね。昔、ワルドナー選手が地元のイベントに来てくれたことがありました。私は当時卓球を始めたばかりでしたが、世界選手権優勝の選手を間近で見られた事は自分のモチベーションにもなりましたし、その時のワルドナー選手のエキシビションのプレーは20年近く経ったいまでも鮮明に焼き付いています。

    そう考えると、沢山のリーグができてしまう事で、トップ選手の行き来がしずらい上記が出来上がってしまう気がするのです。瞬間的なファンサービスも大切にしながら、ファンサービスの本質もついたものを立案することで、より総合的に、継続的にファンが生まれると思うのです。

    • コネラムコネさん
      鋭い考察ですね。ありがとうございます。
      選手の都合を優先させるのでもなく、観客の都合を第一に考えるのでもなく、お互いにとって最良の形を見つけることが大事ですよね。
      「未来の選手と観客にどのようになってほしいか?」という視点は本当に大事ですね。すぐに答えが出る問題ではないので、運営していく中で、5年、10年と時間をかけながら理想の形を模索していくくらいの覚悟でやらなければいけませんね。

      そしてファンサービスの問題ですが、特にアマチュア選手の場合、そのために時間を作ること自体が大変だったりするかもしれません。おっしゃるように、「誰を観る(触れ合う)のか」という部分も重要ですね。
      私も中学生の頃にスーパーサーキットを観に行ってガシアンやキムテクスなどのスーパースターと写真を撮ってもらった経験がありますが、やるなら選手も観客も楽しめるようなものが理想かなと思います。
      卓球未経験の人をも魅了するような、卓球界ならではのユニークなサービスが提供できれば最高ですね (^^)/

  • こんにちは。やはり現場の人でないと分からない事ってありますよね。
    伝言ゲームの様に事実が湾曲されて伝わってもメディアの報道をつい信じてしまいます。

    卓球を一般の方に認知して貰うにはどんな人にどの様な手段でどの目的でアプローチする必要があると思います。
    例えば昔、実際にあった催しで独身の男女を対象にした出会目的のダブルス大会を主としたパーティーがありました。(参加してましたが収穫ゼロ)

    今はSNSや動画サイトなど情報を発信し易いので是等のツールを使うなど可能性やアイデアは沢山あると思いますね。

    • オガさん
      どの業界でも現場の思いがまんま伝わることは稀なことかもしれませんね。
      報道を確認した上で自分なりに考えることが大事かと思います。

      卓球を一般の方に認知してもらうには、確かに、目的を明確にして、誰に対してどのようなことをすべきか具体的に考えてから実行しないといけませんね。

      私も卓球合コンの取材をしましたが、あのようなイベントは卓球以外がメインになっちゃいますね(>_<) SNSを駆使した面白い普及戦略がこれからはポイントになるかもしれませんね (°∀°)

  • こんにちは
    初めて拝見いたしました。
    これからも読ませていただきます(^-^)

    観戦しながら、卓球ができるスペースはどおでしょう?
    卓球愛好家の人って、観戦したあと、すぐに、やりたくなるものだし、そこへ、サプライズで、選手のだれかがきてくれたり、とか!
    監督でもいいし。

    また、やはり、
    地味だった男子フィギュアスケートが、
    高橋大輔から人気に火がつき、
    羽生くんでさらに人気がでたみたいに、
    男子が強くて男前でなおかつ、
    おもろい人がでてきて、
    女性に人気がでると、
    そのスポーツがかなり盛り上がるので、
    下世話ですが、
    そんな卓球男子を発掘して
    もっとアピールしては?
    地味でマニア受けしてたチームだったのに、
    カープ女子みたいなんも生まれてますし。
    女性力はすごいです。
    彼らが実力もあればとても宣伝効果になると思います。

    あと、ユニフォームがかっこわるいので、
    テニスみたいにシンプルで格好よくし、
    くまもん、みたいに、
    Tリーグのキャラクターを
    ちゃんとした有名デザイナーに頼んで販売し、
    どうですか?

    真面目なアイデアではなくて、
    すみません!
    でも、まずは、やはり
    観客も楽しめて、
    盛り上がらないと!、と思います

    • こりんさん。
      当ブログを発見して頂きありがとうございます!
      観戦しながら卓球ができるスペースというのは面白いアイデアですね。
      マシンが置いてあって1人のお客さんでも打てるようにすればいいかもですね。

      関係者の方も、もっとイケメン選手を発掘して押していった方がいいということはおっしゃっていました。
      このへんは相撲界や野球界が参考になるかもしれませんね。
      女子力をどう取り入れるかが成功へのポイントと言えるかもしれません(°∀°)

      デザイナーさんを入れてキャラクターを作ると、卓球初心者の人でもグッと親しみやすくなるでしょうね。
      選手がデザインしたイラストのユニフォームを各チームが作るとか。
      真面目なアイデアじゃない方が以外と妙案が出るかもしれません。
      実現するしないは別として、こうやってあれこれ考えるだけでも楽しいものですね (^o^)/

  • こんにちは。
    どんな組織でも専門化と大衆化は永遠の二律背反であるような気がします。卑近な例をあげると大塚家具の父娘対立があります。コメントでさかさんがいみじくも指摘したように卓球のエンターテインメント化は「すべる」を内包しているように思います。そのすべり止めをどうするのか。知恵を出し合うしかありませんね。大衆化路線について個人的には悲観的ですが・・・。

    • ペンドラ直ちゃんさん
      まさにそうですね。
      ただ目立つことをやるとか派手なことをやるという考えだと確実にスベりますね。
      「エンターテイメント化」というとどうしても派手な路線の印象になりますが、卓球の本質的な面白さから外れた演出は避けなくてはいけません。
      多くの卓球ファンや関係者、選手を含めてアイデアを出し合っていきたいものです (´ω`)

  • 初めまして。リオから卓球観戦をするようになった者です。卓球経験はありませんが、バドミントンはあります。
    バドミントンと全く違う競技だと気づき、その違いが面白いと感じ、観戦するようになりました。
    全日本は2日間行きまして、その前後もワールドツアーをちょいちょい見ました。

    ただ、やったことが無いとこれ以上観戦を楽しむことが出来ないなぁと感じました。
    いや、楽しいので何だかんだ見てしまうのですが、得失点の状況を見て楽しむくらいしかできないというか。

    選手がどんなことを考えてそのコースに打ったのか、とか、TO明けに急に連続得点して持ち直したけど何を変えたのか、とか、、、
    単純なミスなのかそれとも相手の狙いが良かったがためにそこにハマってしまったのか、など、なかなか分かりません

    上回転、下回転、と言われてもどちらから見てどっち方向に回っているのが上回転なのかも分からなかったです。
    それと、バドミントンには無い概念として、バック側の球を回り込んでフォアで打つのも、不思議です
    その分ホームポジションへの戻りが遅くなり、フォア側に切り返された時に歩数を多く出さなければならず距離もありますし、反応が遅れると思うのです…

    卓球には卓球の理論があると思うのですが、こういった素朴な疑問への答えはなかなか調べにくくて(^_^;)

    カットマンが何でカットばっかり打つのかも不思議です。バドミントンにも似たような技がありますが回転が無いため戦略にはならず、そういう技を主体とする選手はいません。
    単純に考えてミスの少ない中国トップクラスの選手にはカット主体では勝てないと思うのですが、なぜ人気なのでしょうか。
    全日本でも女子のカットマン同士の試合がありましたが、促進が入る前のあのラリーの一つ一つに、各選手とも戦略はあってのことなのでしょうか?
    カットという技は面白いし綺麗だし、必要になることもあると思うんですが、なぜそれを主体とするのかがわかりません。

    昨年のGFでは村松選手が許昕選手にやられていましたが、最初から最後まで同じような戦い方で、勝てる気がしませんでした。なぜ彼はドライブで攻められるスタイルも併せて身につけないのですか?

    あと本当にくだらない疑問かもしれませんが、
    相手がカットマンだった場合、カットマンが後ろに下がった際に、こちらがネット際に弱く球を落としたり、落とした球がややこちら側にバウンドするように返さないのはなぜでしょうか?
    下がりきったカットマンがネット際まで出てくるのは結構大変で、それを繰り返せば体力を削りやすいですし、カットマンはあまり攻め込んでこないので前にこられてもあんまり怖くない気がするのですが…

    ネット際にバウンドさせても回転を殺しきれずに浮いた球が上がってしまい、打ち込まれてしまうのでしょうか?

    卓球をやったのことない人でも観戦を楽しめるようになるためのマニュアル本やDVDがあればいいのになーって思います
    宮崎さんの解説は面白くて分かりやすいですし選手の心理面も予測しているので漫画みたいでわくわくします
    でも、自分1人で観戦を楽しめるようにはなかなかなりません

    卓球をやるしかないと思うんですが、体に爆弾を抱えている(比喩)ため、難しく…。
    選手ごとのプレーの個性はなんとなく掴めてきましたが、楽しみ方がわからないというのが正直なところです。

    • ぱるさん
      コメントありがとうございます。
      卓球未経験者視点によるご意見、非常に参考になります。
      卓球は「観るスポーツ」としては多くのジレンマを抱えているスポーツだと常々思っていましたが、ぱるさんのご意見を伺って「やっぱり……」という思いです。
      卓球は回転のスポーツなので、未経験者の方だと何がどうなっているのかわかりづらいですからね。

      まず、「バック側の球を回り込んでフォアで打つ」という点ですが、基本的にバックハンドよりフォアハンドの方が威力を出せるので回り込んででも打とうとします。
      特にペン選手はシェークのようにバックが振れないので、フォアでガンガン打っていきます。
      最近の卓球はシェークの両ハンド攻撃が主流なので、シェークの選手も昔より回り込みは減っています。
      おっしゃるように、回り込むとフォア側が空くため、そこを狙われるというリスクもあります。
      ただバドミントンのようにコートが広くないため、ある程度はフォアでカバーできるということだと思います。

      「カットマンについて」
      カットマンは単純にカットしているように見えて、ガツンと切ったり(下回転をかける)、切らなかったり(ナックルカット)、横回転をかけたりと、様々なカットを駆使しています。
      また、バック側には表ソフト・変化系表ソフト・粒高などのラバーを貼ることによって、フォアの裏ソフトとは違う球種を繰り出すので、かなりカットのバリエーションは豊富なのです。
      最近のカットマンは攻撃力がないと勝てないので、トップレベルのカットマンはみな攻撃力が高いです。
      村松選手も攻撃力は高い選手です。
      ただ、許昕選手は世界一のカットマンキラーとも言われており、あまりにカットマン攻略がうますぎて、村松選手は攻撃したくてもさせてもらえなかったということだと思います。

      カットマンが後ろに下がった時に手前に落として前後に揺さぶる、というのはカットマン攻略のセオリーなので、基本的にはどの選手も用いる戦術です。
      ただ、カットマンは前後のフットワークは鍛えまくっているので、安易に手前に落とすと強烈な一発をくらってしまいます。
      この手前に落とすことをストップやツッツキと言いますが、強烈な回転がかかっているため、台の上で2バウンドするようなストップをすることは極めて困難です(ましてや自分の方に戻ってくるようにストップするなんて不可能です)。

      卓球は用具のスポーツでもあり、ラバーやラケットの種類がたくさんあるので、それも未経験者の方が理解しにくい要因となっていると思います。
      なので「卓球をやったのことない人でも観戦を楽しめるようになるためのマニュアル本やDVD」というのは大賛成です。
      未経験者のためのガイドブックを会場で販売する、あるいは簡易パンフレットを無料で配るというサービスがあってもいいかもしれませんね。

      「観るスポーツ」としての課題はまだまだありますが、未経験者の方でも楽しめるための工夫やアイデアはこれから卓球界に少しずつ出てくるのではないかと期待しております。
      今度とも卓球をどうぞよろしくお願いします(どの立場で言ってるんだ)。

      この度は貴重なご意見ありがとうございました!
      また何か気づいたことなどあれば、気軽にコメントしてください!

  • narukoさん、こんにちは
    アロンアルファのぴです。

    たまたま以前の投稿を拝見し、目に留まったものですから・・
    卓球未経験のぱるさんコメントは「ああ、そうか」と当方も読みました。

    かつて中学生・高校生の地区大会ではカットマンが優勢を占めていた時代もありました(当方が競技をしていた頃です。←なんだか昔話ですね・・全日本やインターハイにおいても名だたるカットマンを輩出していた時代ともいえますかね。)が、両面異色ラバー必須が第一段階、セルロイドからプラスチックボールが第二段階、今やカットマン受難の時代となっているのですか、ね。当方も高校卒業以後はリオまで卓球に無関心で、日本ではペンホルダーとカットマンが「消滅」したのではとさえ思っていました。(全日本で吉田海偉選手、橋本帆乃香選手、佐藤瞳選手を見るまでは、です)

    村松選手が確か「卓球ジャパン」に出演されていた時だったと思いますが、「許昕選手との対戦は「バッティングセンター状態だった」」とコメントをされていたことを思い出しました。

    対カットマンの「ストップ」ですが、
    ギリギリまで「ドライブ」と見せて切れた長いカットに対して、ストップを行うのは結構難しかった記憶があります。角度を間違えるとネットミスで自滅、
    中途半端に短くなると、(特に廻りこんでフォアの時代で)バックサイドに深くツッツかれると自分が攻撃を仕掛けにくくなってしまいますし、前に出て来られるとつないだだけの「カット打ち」は叩かれしまうことにもなりますし・・

    競技を盛り上げるには競技経験のない人も呼び込む魅力は必要かもしれません。
    余談ですが、当方も2年前になりますが「清宮幸太郎」見たさに西東京大会予選を観戦しに出向きました。(暑い日でした・・私感ですが、野球が好きなお父さんが
    多い感じもしました)

    Tリーグはまだ出向いたことがありません。
    エンド席で1試合7000円、う〜ん、タイトルのかかった大会を東京体育館で見られればまあ、良いかなあ、と今のところ、です。でも、丹羽孝希選手の試合、とりわけ林昀儒vs丹羽孝希は見てみたいかな、と思いますね。

    どうぞ良いお年を・・

    • アロンアルファのぴさん
      こんにちは!
      私もいま改めてぱるさんのコメントを読んでみましたが、卓球人として考えさせられる内容でうなってしまいました。

      カットマンは最高にカッコいい戦型ですし、トップレベルにカットマンがいると観戦するほうも面白いですよね。
      卓球未経験者でもカットマンの試合は観ていて面白いと思うのでなおさら卓球普及の意味でも増えてほしいものです。
      しかしぱるさんの言うように未経験者だと回転の区別がつかないので、逆にカットマンの試合は退屈に感じてしまうなんてこともあるのかもしれませんね・・。
      「バッティングセンター状態」の試合を観たら、そりゃあ「もっと打っていけばいいのに」と思っちゃいますよね。
      仰るようにカットに対するストップはめちゃくちゃ難しいのでうかつにはできません。
      そのへんのことも未経験者にはわかりすづらいとろでしょうね。

      今年のラグビーでは日本中が盛り上がりましたけど、卓球未経験者にも熱気と面白さが伝わる工夫もさらに必要になってくるでしょうね。そこがなかなか難しいのですが。

      私も最近はめっきりTリーグに行っていないのですが、1試合7000円はめったな試合じゃ出せませんよねえ・・。中国のトップ選手が来たらすぐにでも行きたいですが。
      Tリーグもチーム数が増えてさらなる発展を期待したいところです。

      ぴさんも良いお年を!
      来年も拙ブログをよろしくお願いします。

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