得意な技術を使うための「誘い込み」

 

明けましてこんにちは。

まだまだ練習をするのは先になりそうなので、個人的には卓球において新年が明けた実感がないんだけれども…。

そんなわけで、まずはボールを打つ前に文字を打とうということで、新年一発目のブログを書いている次第。

 

得意技を使うために

 

誰しも自分なりに得意な技術を持っており、試合でその技術をバンバン繰り出していけば当然勝つ可能性は高くなるはずである。

だけど試合のあとで振り返ってみると、自分の得意な技術を意外なほど使えていなかったことに愕然とすることがないだろうか。

つまり良いところをほとんど出せずに負けちまうパターンというやつである。

これは、喋ることは苦手だけれどスポーツは得意だという人が、お見合いや合コンの場でスポーツに関する話題をまったく喋れずに終わるようなものである。

自然とその話題が出るのを待っていてはダメで、自分からそこへ相手を誘い込まなければいけない。

「学生時代に何かスポーツやってました?」と訊けば、必ず相手も同じ質問を返してくれるだろうし、あるいは、「この部屋暑いですね」なんて言いながら上着を脱ぎ、腕の筋肉や胸筋の張り具合をさりげなくアピールすれば、「いやん、凄い筋肉ですね」「ちょっと触ってもいいですか?」「何かスポーツやられてるんですか?」となって、存分にスポーツの話を熱く語り、己の魅力も伝えることができるわけである。

 

卓球もこれと同じであり、得意技をかましてやるために相手を誘い込むことが必要だと思うわけだ。

たとえば、自分がバックハンドが得意なのであれば「わざとバック側を空ける」ということ。

サービス
サービスをミドルかフォアサイドから出し、出したあとはミドルorフォア寄りのミドルで待つようにする。

レシーブ
相手のサービスをストップレシーブしたあと、ミドルで待ち構える。

とこのように、意図的にバック側にスペースを作って誘い込むわけだが、ラリー中にこの戦術を取るのは難しいので、基本的にはショートサービスやストップをした時の戦術ということになる。

私はバックハンドやプッシュが得意なので、この戦術を意識して使いこなせるようになれば、もっと自分の強みを活かした試合展開にできるのではないかと考えている次第。

特にバックハンドで一発で決めてやりたいという欲求が強くあって、しかしゲーム練習やオールではそれを披露することなく終わることが多い……。

これを決めてやるには、ツッツキに対してではなく、前進回転のボールに対してかましてやるのが良いと思うわけだが、となると、相手にフリックをさせて、それを狙い打つのが最も安定して決められるのではないかと考える。

であるから、ナックルや横回転系のショートサービスをフォア前に出し、出した後にバック側をガラ空きにしたポジショニングをする。するとバック側にフリックしてくるので、それをバックハンドで目いっぱい引っぱたく、といった流れが理想的である。

フォアへのフリックは速いボールを打たれてしまうリスクがあるが、バック側(ストレート)へのフリックは、よほどのフリック名人でなければ強烈なボールは来ないし、チキータを使う選手であっても、フォア前のサービスを強烈なチキータで返してくることは、初・中級者レベルではほぼあり得ない。

なので、バック側にゆるめのフリックやチキータを打たれても、ミドルの立ち位置からバック側に瞬時に移動してバックハンドスマッシュを決める、という芸当も可能なわけである。

 

私なんか特にそうなんだけれど、バック側が空いているとどうしてもそこを狙ってしまう。
悲しい習性と言われたらそれまでなんだけれど、多くの人がそうなのではないだろうかと思う。

なのでバック側をわざと空け、そこへ打たせてそれを狙い打つ戦術はかなり効果的なはずである。
もちろんフォアハンドが得意な人はフォア側のスペースを空けてそこへ誘い込む戦術を用いれば、同じ効果が期待できるはず。

とはいえ、あまり空けすぎるとかなりのフットワーク力が必要となってくるため、そのへんのさじ加減は練習しながら掴んでいくしかない。

まあ究極的には、変幻自在にフォア側へもバック側へも意図的に誘い込めるくらいになれば、戦術の幅もグッと広がると思うのだけれど、そのレベルに行きつくには相当な経験値が必要となる。

なので、まずは地道にバック側への誘い込みから試していこうかと思っている。

 

 

12 件のコメント

  • 僕はバックが変化表なので、相手のミドルに速めのナックル出して誘うことが多いですね。まぁ、たまに誘いきれずに真逆抜かれることもしばしばですが…w

    • 卓球主義さん
      誘いが失敗して真逆をつかれるのはショックですよねぇ。
      演技力的な能力(表情で誘う?)も必要なのかもしれませんね(>_<)

  • 私もペンのバックハンドはかなり練習していて実戦でも使いたいと思っているのですが、実際はほとんど使うチャンスがありません。
    オールフォアで打てるようにあまりバック側を開けずにポジショニングしていることが、原因のひとつかもしれませんね。
    まあ、一番の原因はバック側に球が来ても咄嗟にショートで返してしまっているからなんですが。
    バックを開けて相手を誘導できれば、バックハンドで狙い打ちできるかも知れませんね。

    • ベーゴマさん
      そうなんですよぉ。
      バックハンドの持ち腐れ状態をなんとかしたいですよね。
      ショートも好きなんで頼りがちなんですが、意識的にバックハンドをガンガンに使いたいものです。
      誘い込んでバックハンドを決められれば、どんなに気持ちいいことでしょう ^-^)

  • 動画サイトで柔道の三船十段の技を観ていますが、とにかく相手を崩すのが上手いと思いました。

    おっさんになるとなかなかパワーで打ち抜けないので、これからはいかに相手の姿勢とか意識を崩すかをテーマにしようと思っています。

    そういう意味ではコースを空けて誘い込むと言うのは意識に対する崩しとしては有効そうですねー。
    参考にさせていただきます。

    逆モーションとか、打球タイミングをずらしてテンポを変えるとか、色々やりたいんですけど試合になるとてんでだめですねw

    • つぐさん
      柔道の達人の崩し方を参考にするのは新しい視点ですね。
      合気道など、他の武道も参考になるかもしれませんね。
      相手の意識や姿勢を崩す戦い方は、ベテラン選手ならではの戦術なんで、私もこれからもっと追究していきたいテーマです。
      お互い達人の域を目指しましょう!

  • 本当に試合出てないんですか?
    この文章はいい意味で試合に出てない人が
    書くような内容では在りませんよ
    とても参考になりました
    試合に是非出場して下さい

    • しんこうしんこうさん
      嬉しいお言葉、ありがとうございます。
      私は卓球を再開してからは1度も試合には出ておりません。
      おそらく実際の試合では、頭で考えていることの半分もできないとは思いますが、試合で使わなければ真に自分の技術にはなりません。
      コテンパンにされる覚悟で試合に参戦したいと考えております ^^;

    • 粘着性カットマンさん
      卓球人っぽい名前になりましたね。
      試合でどんな経験と学びが得られるか、楽しみです(^q^)

  • 明けましておめでとうございます。
    チームとしては今年初打ちなので誘い込みをうまく使って勝てたらなと思います。

    • シェーク裏裏野郎さん
      明けましておめでとうございます!
      私は初打ちはまだなので羨ましいです。
      ぜひうまく誘い込んで勝っちゃってください!

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