今月号は、ジンジャーチャイを飲みながら、まったりと読み倒しました。
ミックス特集
人物の表紙で卓球選手以外を起用するのは初めてという12月号。
今回の目玉企画はコチラ。
映画『ミックス。』応援企画 VOL.3
新垣結衣×瑛太 スペシャルインタビュー
【技術特集】
ミックスダブルス 勝ち方の肝<POINT>
まずは表紙にもなっている、話題沸騰の卓球映画『ミックス。』の主演俳優である、ガッキーと瑛太さんのスペシャルインタビュー。
映画撮影でのエピソードや、作品に対する思いを存分に語っているわけだが、今をときめく人気俳優が卓球というスポーツについて熱く語っているくだりは、「ああ、卓球もついにここまでの人気スポーツになったか」と、しみじみと感じ入ってしまった。
――今まで映像で観ていた卓球のイメージと、自分が実際にやってみての卓球のギャップはどういうところでしたか。
新垣 全部がガラッと変わりましたね。卓球は私たちの身近なスポーツであり、遊びとかゲームで、誰でも気軽にできるものなのに、それが世界レベルでやっている人は動きも構えもまるで違うし、ボールが返ってくるまでの短い時間にいろんなことを計算して、反射的に動いていることを疑似体験しました。精神的にも体力的にも強くないとできないスポーツなんだと実感しました。
瑛太 実際に全日本の選手の方々の気迫と言いますか、お互いの気迫に感動しましたね。歩いている姿で、この人緊張してるなとか、緊張をほぐそうとしているなというのが観ていてわかったので、とても勉強になりました。
・一瞬で、1点取ることが終わってしまう。そこが卓球のすごい細やかな世界であるんだけど、肉体的にはものすごく体幹とか全身を使って、頭も使って戦っているという姿にすごく感動しましたね。
この映画がヒットして、タモリさんの「卓球はネクラ」発言で卓球界に与えた負のイメージの払拭に、見事にトドメをさしてもらいたい。
そしてインタビューの次は、『ミックス。』の卓球監修を務めた、YOYO TAKKYUの川口陽陽さんが、ミックスダブルスの勝ち方の肝を教えてくれるコーナー。
陽陽さんをはじめ、全日本女子ダブルスで5度の優勝を果たした藤井寛子さんなど、ダブルスのスペシャリストのYOYO TAKKYUのコーチ陣がモデルとなり、それぞれアドバイスをしてくれている。
前半は初心者にもわかりやすい簡単な話から始まり、次に中級者向けの技術的な解説、最後は「戦術」や「練習」についての解説がある。
例えば「戦術」についての解説の中から1つ抜粋すると、次のようなアドバイスがある。
●同じコースを2度突く
・右・右(または左・左)ペアで、フットワークがあまり良くない相手に有効なのが、同じコースを連続で突く戦術。同じコースを狙えば、相手の位置が重なりやすく、ミスを誘えます。2度同じコースを突いた後に逆コースを突くと、さらに相手は動きづらくなるでしょう。
・ただし、同じコースを突くと、同じコースに返球されやすくなるため、自分たちの位置も重なりやすくなるので、しっかり動きましょう。
この企画には、モデルとして陽陽さんの奥さんも登場しているが、吹き出しを使った2人のちょっとした小芝居をしながらの実演が、ミックスダブルスの実に楽しげな雰囲気を伝えている。
ミックスダブルス未経験の人でも、この企画を読んでいるだけで「自分もやってみたいなぁ」と思えてくるはずである。
しかしくれぐれも、「よし、まずはガッキー似のパートナーを探すぞ!」と、いつまで経っても叶わないであろう目標を掲げて時間を浪費しないように気をつけてもらいたい。
なぜラバーパッケージに情熱をかけるのか
今月号で個人的に取り上げたいのがコチラの企画だ。
考察・ラバーパッケージって、一体何者?
こちらの企画は「捨てられる運命にあるラバーパッケージに、なぜメーカーは金と知恵をかけるのか?」という謎を、ラバーパッケージの歴史とメーカーの思いを絡めながら紐解いてみる、という内容で、非常に面白かった。
パッケージはラバーの性能とは関係ないはずであるが、パッケージが陳腐だとラバーの性能まで疑ってしまいたくなるという不思議。
だからこそ各メーカーは洗礼されたデザインを追求するわけであるが、もう1つの理由としては、パッケージを使ったCI(コーポレイト・アイデンティティ)がある。
CIとは「企業の特性や独自性を統一されたイメージやデザインで作っていくこと」であり、これによって、他社との差別化をはかり、一目でどこのブランドのラバーかわかるというわけである。
パッケージへのこだわりを持っているのは日本のメーカーだけではないが、世界の卓球市場に影響を与えたのは「日本のパッケージ文化」だったとのこと。
・ヨーロッパには、昔から「パッケージは捨てる物。そこに金をかけるのは意味がない。大事なのは中身だ」といういたって合理的な考えがあった。ラバーのパッケージはある程度の見栄えがあればよいと考えていたし、ラケットに至ってはきれいな化粧箱ではなく、プラスチックの簡易的なケースが主流だった。
・ところが、日本ではそのようなパッケージでは貧相に見えるため、欧州ブランドの日本の代理店はヨーロッパから商品(ラケット)を仕入れると、こぞって日本用にパッケージを変えた。これが後にヨーロッパでもスタンダードになっていく。日本市場が影響を与えたケースだ。
・ヨーロッパに行った人ならわかると思うが、大きなデパートでも商品はビニール袋にポンと入れて、お客さんに渡される。包装紙で丁寧に包むのは時間と資材の無駄としか考えていない。ところが、日本のデパートでは商品を買うと、丁寧にデパートの包装紙で包む。すぐに包装を解かれ、ゴミ箱に捨てられるであろう包装を丁寧にやる。そこに心を込め、付加価値をつけようとする日本の「パッケージ文化」と「おもてなし精神」の姿がある。合理主義的な欧米人からすれば「過剰包装」にも思える行為だが、これが日本のスタンダードになっている。
思えば桜を愛でる「お花見」という文化も日本独自のもの。
日本人は何かを「見て楽しむ」ということに長けている民族なのかもしれない。
ならばこれまで何気なく眺めていたラバーパッケージも、もっと楽しめるはずである。
卓球人が集まると、往々にして用具談義に花が咲くが、たまにはパッケージ談義に花がを咲かせ、各メーカーのセンスをあーだこーだ無責任に語り合ってみるのも面白いかもしれない。
他に今月号で個人的にはしゃいだのは「我らペンホルダーズ」である。
東京中野区にあるT.O.M卓球倶楽部新井薬師店でプロコーチとして活躍する、見目剛廣さんによる連載が始まったのであるが、初回から、ペンの利点を活かすための興味深いアドバイス満載で非常に勉強になった。
見目さんは明徳義塾高出身で、私が中学生の時にエースとして活躍されていたその姿を、私は生観戦しながら参考にしていた人である。
次回からも実に楽しみですよ、はい。
あ、そう言えば、「ピックアップ」のコーナーに、『剛力男子』という、男子選手向けの剛力が登場したと書いてあった。
価格はやはり3万3000円+税ってことだが、これを使ったトップ男子選手が現れるのか、実に楽しみである。
以上、12月号でした。
ガッキーかわいいですねー。
もうそろそろ大台とは思えない。
ミックスダブルスはメダルも取りましたしこれを機に卓球ブームに加速がつくとよろしいですね。
パッケージは、個人的に今両面で使ってる中国のTUTTLEのパッケージが好きです。
ぜひMASAKIあたりで検索して頂きたい。
商品名と合わせてシンプルに割り切りすぎです。
つぐさん
インタビューでガッキーが愛ちゃんと同い年だと言っていましたが、2人とも若いですよねぇ。
ミックスダブルスはオリンピック種目にもなりましたし、これからが大注目ですね。
TUTTLEとMASAKI検索してみましたが、いいですねぇ。
昭和の煙草みたいなパッケージ感が私も好みです。
パッケージ品評会みたいなマニアックなイベントをやったら面白いかもしれませんね 笑
あら。
あの世代の女性は若々しい方が多いんですね。
自分が使ってるのは3Cと国套です。
国套は英語ではbeijingと言うようですが、これは北京の事です。
日本の感覚だと『東京』ラバーですね。
手元の中国ラバーで好きなのはAK47と言う、商品名からすでに結構ぶっ飛んだ感じのラバーです。
中東あたりで反政府ゲリラが持っていそうな名前です。
TUTTLEかと思ったらPALIOと言うメーカーです。
中国メーカーは全体的にいいセンスをしてると思います。
ちなみにAK47は非粘着の、ヨーロッパ系に近いラバーだそうです。
レビューは割と良いので実はちょっと期待してます。
非常に安いですし。
つぐさん
「北京」とはまたグッドなセンスですねぇ。
日本で「東北」とか「四国」なんてラバーが出ても面白いかもしれませんね。
年配者用ラバー「巣鴨」とか。
AK47、確かにマシンガン的なネーミングですね 笑
あるいは某アイドルを真似たのでしょうか。
中国メーカーのハイセンスぶりには脱帽です。
私もマニアックな中国ラバーに興味が出てきました。
日本だと件の中国ラバー専門店でかなり安く買えるようなので、いずれ試してみたいですw
毎度裏切らない内容の濃さです
受験生にも関わらず丸一日読み潰してしまいましたよ笑
ミックスを見に行きたい欲を更に掻き立てられましたー
でも、勉強をしなければいけないので迷い中です…
パッケージに関しては自分はヨーロッパ派の考え方
なのですが、こうもパッケージで売れ方や印象が変わると
考えものですね
やはり、卓球は奥深い……
しんこうしんこうさん
なんとも悩ましい問題ですねー。
卓球人の味方ですが、受験生にとっては息抜きにもなるしジャマ者にもなっちゃう 笑
ミックスも煮詰まった時の息抜きとしてならいいかもしれませんね。
なるほどパッケージは「めちゃくちゃカッコいいから買ったのに大したラバーじゃないじゃないか!」みたいな混乱を生じさせることもある、ということですね。
カップラーメンもジャケ買いして「そうでもなかったな…」なんてことありますもんね。
いやはや、パッケージ道も奥が深いですなぁw
ガッキーと組むためには自分が瑛太である必要もありますから、こっちも大変です。
ネットや雑誌なんかで下調べしたのでなければ、お店でまず目に入るのはパッケージですからね。そこで興味を持ってもらえるかどうかって大事なのかも。
ちなみに僕は旧スレイバーのパッケージが好きです。
Kさん
大半の人は瑛太ではなくのび太ですからね……。
目を止めてもらうためにパッケージに力を入れるのは企業としてはやらざるを得ない努力なんでしょうね。
ハイセンスなデザインにばかりになったら、逆にヘタウマなイラストにするとかした方が目立つようになると思います。
旧スレイバーのパッケージは私もすきです。ペン選手のシルエットがなんとも言えずいい感じですよねw
『ミックス』のコマーシャルが流れているのをよく目にしますが、普通に面白そうなので期待が高まります。
パッケージは会社によって印象がガラリと変わるところも面白いですよね。
自分はラザントパワーグリップのパッケージが一番、次点でスペクトルのシンプルなデザインが好きです(笑)
卓球主義さん
『ピンポン』とはまた違った面白さを提供してくれることを期待したいですね!
パッケージを見れば一瞬でどこのメーカーなのかわかるような工夫が必要で、バタフライがパッケージデザインを統一したのは勇気ある決断だと思います。
現役時代からスペクトルっ子の私はパッケージと言えばスペクトルが真っ先に浮かびます。あれを見ただけで心が落ち着きます 笑
ラザントパワーグリップのアメコミチックなデザインはパンチが効いてて素敵ですよねー。
こうしてコメントを見てると、卓球人それぞれに好きなパッケージがあって面白いですねw
シュラガーアカデミーの件の情報ありがとうございました
まさか経営失敗とは泣、ただlmcは本当に嬉しい限りです
できれば日本もドイツで育ててもらったように何らか形で卓球後進国で練習環境に恵まれない有望な選手の育成に貢献できるようなプロリーグができて欲しかったのですが現時点の構想を聞く限りなかなか厳しそうで個人的には残念です
卓球が日の目を浴びてきているのは本当に嬉しいですね
私はタモリさんと同じ高校の卓球部にいたため、卓球は根暗発言に対して私の先輩を馬鹿にされているのかと思って怒ったり、また「先輩方が根暗っぽかったせいで全て卓球人が馬鹿にされることになってしまったんだ申し訳ない」と罪悪感を抱いたりと見たこともない先輩とタモリさんの関係にやきもきしていたので笑
ナルコさんのおっしゃる通り卓球は根暗というイメージの払拭のトドメになることを祈ります!
ティモファンさん
シュラガーアカデミーは残念ですよね……。
Tリーグが中高生も参加できるようなシステムで若手の育成にもなる環境になることを期待したいです。
タモリさんと同じ高校の卓球部なんですね!
それは複雑な心境になりますね 笑
今の卓球は「明るくてポップ」というイメージさえあるような気がします。
時代が変わりましたねぇ。
卓球人としては嬉しい限りです。
今後はもっと楽しい卓球イベントが増えることを期待したいですw