卓球レポートを読む 2017年2月号

 

全日本選手権の結果に気を取られながら、今月号も隅々まで読み倒しました。

 

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怪物張本くんが凛々しいお顔でキメている2月号の目玉はコチラ

【カラー報道】
第14回世界ジュニア選手権ケープタウン大会
張本智和&張本宇インタビュー

【カラー連続写真】
バックサイドを制する世界の技

男女揃っての団体優勝が記憶に新しい世界ジュニア選手権。
その模様を伝えるカラー報道がまずあって、そのあと、シングルスで最年少優勝を果たした張本智和選手と、コーチで父親の張本宇さんの親子インタビューと続く。

 

親子インタビュー

 

張本選手のインタビューはこれからも読める機会は多いと思うが、宇さんのインタビューというのは、やはり貴重である。

宇さんは、今回の第14回大会から、試合中にベンチからアドバイスできるようになったことについて、自分たちにとってはとても大きな意味のあるルール変更だと語っている。

「余談ですが、徐海東、楊碩と対戦したときは、相手のベンチに劉国正監督が入っていました。私と智和は中国語が分かるので、彼は選手に具体的なアドバイスができずにいると感じました。例えば『ロングサービスを出せ』とか『レシーブはストップしろ』などと中国語で指示したら、私にも智和にも筒抜けになってしまいます。私は、普段は中国語で智和にアドバイスしていますが、中国選手と対戦するときは日本語を使いました」

 

まさかそんな駆け引きがあっただなんて、宇さんも策士ですなぁ。

ということは、国内の試合だとお互いの言葉がわかるので、両ベンチともアドバイスができない、なんてことになる…?(今までと変わらんではないか…)。

 

世界ジュニア選手権大会とワールドツアー・グランドファイナルから厳選!
バックサイドを制する世界の技

 

こちらのバック側に送られたボールに対し、どう対応するかは勝敗に大きくかかわってくる大事なポイントである。

この企画では、昨年末に行われた世界ジュニア選手権大会とワールドツアー・グランドファイナル2016の中から、バック側に来たボールに対応しているシーンを厳選して紹介している。

攻めから守りまで、8つのシチュエーションに分けてそのポイントに迫っているが、ここでは張本選手のパターンを抜粋しておきます。

シチュエーション①
バック側にロングサービスが来たとき
張本智和(日本)のプレー
姿勢を低くして目測を正確にし
バックハンドドライブでレシーブ

(前略)
チキータが全盛の現代卓球では、チキータを防ぐためにバック側にロングサービスを出すケースが増えている。だからこそ、バック側へのロングサービスに対して張本のように攻めのレシーブができると、試合を優位に進めやすくなる。
張本のプレーで注目してほしいのは、低い姿勢で準備している点だ(写真7)。このように姿勢を低くすると、目線がボールに近づくので、打球タイミングや打球位置を正確に計りやすくなります。
バック側に不意にロングサービスが来ると、上体が起きたまま手だけを動かして打とうとしがちだが、それではよいレシーブはできない。張本の、姿勢をいったん低くしてからのスイングを参考にして、バック側に来たロングサービスを攻略しよう。

 

文中の(写真7)というのがコチラ↓

 

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やはり卓球において「低い姿勢」というのは重要ってことですね。

シチュエーション③では馬龍の「バック側のエンドライン際にボールが来たとき」のプレーを紹介しているが、そこでも「低い姿勢をキープする」ことの重要性を説いている。

この技術を行うときの重要なポイントは、正確に打球できるよう「ボールをよく見ること」だ。馬龍はボールをよく見ることができるよう、低い姿勢で目線をボールに近づけて準備し、その低い姿勢をキープしたままスイングしている。

 

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バックもフォアも、この姿勢の低さが安定したパワードライブを生み出す秘訣ってことだね。

ちなみに、先月号からスタートした、邱建新さんの連載「邱建新の卓球論」では、「スピードが速いツッツキに対するバックハンドドライブを磨くことが必須」というテーマで、バック側に来たスピードの速いツッツキに対してバックハンドドライブするときの技術的なポイントと練習方法を解説している。

つまり、2月号はバックサイドを制したくてウズウズしている人にとってはたまらない内容となっているわけだ。

「バックサイドの対応が苦手」な人も「バックサイドの技術をレベルアップさせてもうひとつ上のステージへ行きたい」という人にも、要注目の2月号です。

 

 

4 件のコメント

  • この間樋浦令子さんと小学生チャンピオンが試合をする番組を観ました。
    プレースタイルが二世代くらい違うと思いますが、一番の差はバックハンドだと思いました。

    樋浦さんは自分と同い年ですがその頃は安全に入れていたような短い球を今の選手は平気でチキータしたりバックドライブしたり、フォアに来たサービスに対してバックハンドで逆チキータしたり。
    やっぱりバック側から先手が取れるのが最先端なんだなぁと感じました。

    まあ樋浦さんは後の先を狙ってたように見えたので敢えて相手に打たせてたのかも知れませんけどね。

    おじさん卓球としては樋浦さんの戦術の方が参考になりましたがw

    最近の小学生は強い。

    • つぐさん
      オールフォア時代から両ハンド時代、そしてチキータ時代、技術の進化は目覚ましものがありますね。
      最近の小学生はどんなプレースタイルなのか想像がおよびませんが、革新的な選手もいるのでしょうね。
      次の最先端バック技術はどんなものが出てくるのか楽しみです。
      私はペンでシェークに対抗できるバック技術を磨いております。
      革新的かどうかはわかりませんが(^-^)

  • 張本選手、今回の全日本では少し調子が悪かったみたいですね…
    ジュニアでは優勝して当然だ
    というプレッシャーに負けてしまった様に感じます
    これからもその様なプレッシャーはあると思いますが
    それに打ち勝っていって欲しいです

    • シンタローさん
      ほんとそうですね。相当なプレッシャーでしょうから、それに打ち勝って優勝するのは大変です(しかも13歳で)。
      これから注目は大きくなるばかりでしょうが、それをものともしないメンタルを身に付けたとき、またとてつもない偉業を成し遂げるのではないかと思います。
      個人的には宇田選手とのダブルスもめちゃ楽しみです (^3^)

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