【はじめに】
この秋、卓球映画『ミックス。』が公開されるってことで、ザワザワと卓球界が賑わっている。
で、この作品の「卓球監修」をね、私が通っている卓球教室の代表の川口陽陽さんがやっておるそうなのですよ。
昨日お会いしたときに聞いておったまげましたよ、ほんと。
映画の最後に名前が出るってことやからね。私はそこだけでも見たい。
そんなわけで、映画を観られる方は監修者の名前にもご注目を。
【はじめに その②】
陽陽さんもビッグなお仕事をされたけれども、私もとある企業様から連絡を頂いて、かなり大きな卓球プロジェクトにブレーンとして関わることになりまして。
どうなることやらとワクワクしておりますが、果たしてどうなることやら。
告知できる段階になったらブログでもお知らせしようと思っとります。
【本題】
前回の記事でシェークの弱点がウンタラカンタラと書いたんだけれど、ペン選手としては、ペンの有利な部分を活かしつつシェークの弱点を突く戦術でアドバンテージを取れないかと思っておる今日この頃。
で、先日の練習時のこと。
オール練習のときに何気なくバックサービスをフォア前中心に出していたんだけれど、練習が終わった後に相手の人が「フォア側に逃げていくバックサービスは取りづらいですね、やっぱり」と言った。
「ペンは可動域が広いから逆横回転サービスでも無理なく払っていけるけど、シェークは角度が作りにくいから返しづらい」とも。
「逆横ということは、YGや巻き込みも?」
「そうですね。フォア前にやられると嫌です」
そんなことがあって、次の練習時に(昨日のこと)別の人にそれを試してみたんだけれど、なるほど、ちょっと取りにくそうにしている。
これは私にとって新たな気づきである。
「台上処理はペンの方がやりやすい」というのもよく言われることであるが、「シェークの台上の弱点」までは意識がいっていなかった。
「ペンの強みを活かすために台上は積極的にフリックしちゃる」と、自分が攻撃することへの意識はムンムンだったんだけれど、そこが逆に相手の弱点となる可能性がすっぽり頭から抜けていた。
つまり「ペンがやりやすいところは、そこを攻めるとシェークはやりづらい」という可能性があるということで、具体的にどこを攻めるとよりやりづらいのかという研究をすれば「フォア前に逆横を出せば取りづらい」といったポイントが見つかるということだ。
なぜ相手の弱点という部分に意識があまり向かないのであろうか。
私がアホだからという事実は一旦棚に上げて言わせてもらうと、前回書いた「ミドルが返しづらい」というのもそうだけれど、自分で体感してみないとその戦型の弱点というものにはなかなか気付けないからではないだろうか。
いましみじみ思うのは、本当の意味で弱点を理解するために、試しにシェークでがっつり練習してみるということも必要なのではないか、ということ。
弱点を身をもって知ることができるし、思いもよらなかった意外なシェークの泣き所を発見する可能性だってあると思うからだ。
カットマンをやってみるというのも面白いではないか。
丸一日その練習を体験してみたら「ああ、ここが弱点だったのかカットマン」「うう、ここがこんなにもやりづらかったのねカットマン……」と身体で覚える・発見することができるかもしれない。
本職がシェーク裏裏の人は、バック表をやってみるとかね。
中途半端にやるのではなく、がっつりやるのがミソ。
あんまりやり過ぎると本職に支障をきたす恐れもあるが、ある程度がっつり練習をやり込んでみることで、先ほど言った「身体で覚える・発見する」ことに繋がるのではないだろうか。
そんな時間的余裕があればの話ではあるが、これはこれでなかなか有意義なことなのではなかろうかと思っている。
まあ、片面ペンの人がシェークをがっつりやってみて、弱点を発見するどころか「こんなにもバックハンドがやりやすいなんて……」とショックを受けて泣いちゃう可能性も否定はできないが……。
【関連記事】
・両ハンド時代におけるシェークの泣き所
今までペン表一筋でやってきた私ですが、機会があったらシェーク裏裏も経験しておきたいと思ってはいます。
しかし、それにはいくつかの障害があります。
①ラケットがない
シェーク裏裏のラケットは新しく購入するとお金がかかります。カーボンラケットやテンションラバー、粘着ラバーなんかだとなおさらです。初心者向けの安いものもありますがそれだと経験する意味がだいぶ薄れてしまうような気もします。
②初心者に戻りたくない
今、シェーク裏裏のラケットを使うと慣れるまでしばらく時間がかかるかと思います。一時的に卓球のレベルが初心者に毛が生えたレベルまで落ちると思います。そのフラストレーションに耐えられるかどうか。
ほかにも貴重な練習時間は自分のスタイルを磨くことに使いたいとか、軽はずみにスタイルを変えるやつだと思われたくないとか、理由はいくつかありますが、未だにシェーク裏裏に手を出せずにいます。
敵を知り己を知れば百戦危うからずとは分かっているんですけどね。
ベーゴマさん
確かにラケットを購入してまでやると、おっしゃるような懸念はありますね。
試しに数時間程度がっつりやるというイメージでしたが、そのためにラケットを購入するわけにもいかず、借りるのもはばかられます。
いずれにしても「ラケットをどうするか問題」はつきまといますね……。
お互いがその戦型を体験するという目的で、誰かとラケットを交換して練習する、というやり方がいいかもしれませんね。
そういう卓球仲間がいないとできませんが、たまにやれたら有意義な気がします ^^;
敵を知れば、と言うやつですね。
こんな事もあろうかと安いラバーと怪しげなシェイクハンドをストックしてるのでちょっと自宅台で試してみようかしら。
さぁみんなもヤフオクで色んなラケットをゲットするんだ。
前回のコメントの後に思ったんですが、自分が裏面打法がなかなかうまくいかないのって無意識にバックショートの位置で打球しようとしちゃうせいなのかなと。
威力を出す為には左腰前あたりが良いようなので、意識から変えていかないとダメですねー。
卓球プロジェクトは楽しみに待っています。
つぐさん
私ももう1本ほしいなあと思っていますが、ヤフオクで揃えるというのはアリですよね。
怪し過ぎるラケットを選ばないようにしないといけませんが。
「裏面打法をショートの位置で打球」というのを聞いて、私もそうなっているかもしれないと思いました。今度確認してみます。
「ここで捉える」という打球ポイントで打たないと威力も安定もままならないですよね、やっぱり。
卓球プロジェクトは時間がかかるかもしれませんが、形になると面白いものになると思います(^^;
カットマンですが、僕もやりますよ
ペン表の選手に毎回ボコボコにされるんでどんな感じなんだ?
と思い打って見たらこりゃカットキラーだなぁ、と
↑解決はしていない
まぁ、体験するのと解決策は別物ですw
しんこうしんこうさん
毎回やられちゃう戦型を体験してみたわけですねw
自分の戦型とかけ離れた戦型をやってみると驚く発見がありますよね。
確かにそこから解決策を導き出すのは容易ではないので、指導者に見てもらいながら体験練習をする、というのもアリかもです。
まあ、それはそれで難しいですけど(´ω`)
自分は最初ペン表で、指が痛くてシェークの裏裏、そしてバック表の選手に負けてバック表、最近は下がるのでカットマンに転職しそうです(笑)でも、その戦型の弱点は身を持って覚えてますね。だから、試しにでも戦型を変えるというのは十分ありだと思います。
卓球主義さん
いろいろと経験されてますねぇ。やはり身体が覚えているものなんですね。
人生も卓球も、経験豊富な方が最終的な職業(戦型)のためにはプラスなのかもしれませんね。
社長になる人は経理も営業も一通り経験するって言いますし(ちょっと話が違うか……)。
ほどほどであれば「試し変え」はアリだと思います(‘ω’)
わたしはシェークもペンもどちらもやりたい派なのですが、ペンの時は必ず「シェークはバックが楽だったなあ」と思い、シェークに持ち替えるとバックの打ちやすさに感動を覚えてしまうほどです。ペンの裏面打法は何度挑戦しても、シェークのバックのようには打てません。
反対にペンでサーブ練習をした後、シェークに持ち替えると、「ペンの方が回転もかけやすいし色々小技が出来たなあ。バックサーブも打ちやすいし」と毎回思います。
妻はペン粒からシェーク裏裏に転向して、あっという間に打てるようになったので、ペンからシェークへの転向は敷居が低いのではと思います。逆にシェークからペンはかなり難しいのではないでしょうか。
貴絽さん
大人のホビー卓球であれば、シェークとペンを使い分けて楽しくやるというのも、卓球の楽しみ方として大いにアリですよね。私はもうひとつ中ペンの裏裏がほしいです。
シェークのバックのやりやすさを経験した上で、その打ち方をペンに応用できないかと考えたりもしますが、なかなか難しいところです……。
確かにペンからシェークに転向すると急激に伸びる人が多い気がしますね。
シェークからペンはよほどのことがない限り転向しませんが……。
まあ、ペンにはペンの良さがあって、私はそこを追及するのが楽しいです(*´ω`)
自分も苦手なフォア表の弱点探しの為にやってみた事はありますが…
これと言った弱点が見つからないまま終わりましたw
サーブは普通に切れるしナックル出しやすいし少しでも浮いたら即パチンですから…
強いて言うならバック面でしょうか?
もうフォア表に心が揺れ動きつつありますが、取り敢えずもう少し練習してみます。
粒高使いさん
「弱点なし」「武器もいっぱいあるやん」となったらさすがにショックですね……。
この際、転向も視野に入れて……いやいや、まだまだ研究の余地はあるはずですw
とりあえずもう少し練習を、ですね(笑)。