卓球レポートを読む 2015年6月号

 

 
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【カラー特集】

世界ランキング8位 フレイタスの中陣両ハンド

 
いま卓球界をブイブイ言わせている卓球新興国ポルトガル。
その躍進をエースとして引っ張っているのがフレイタスである。
先の世界選手権では3回戦で負けてしまったようだか、8位という世界ランキングが示すように、その実力は世界トップクラスだ。
 
そんなフレイタスの強さの秘密である「中陣での両ハンドドライブ」をカラー特集で紹介する企画だ。
 
プレースタイルの自己分析
 
中陣でフォアハンドドライブするときのポイント
連続写真で見る 中陣でのフォアハンドドライブ
 
中陣でバックハンドドライブするときのポイント
連続写真で見る 中陣でのバックハンドドライブ
 
中陣でバックハンドドライブからフォアハンドドライブへ切り替えるときのポイント
連続写真で見る 中陣でのバックハンドドライブからフォアハンドドライブへの切り替え
 
中陣でフォアハンドドライブからバックハンドドライブへ切り替えるときのポイント
連続写真で見る 中陣でのフォアハンドドライブからバックハンドドライブへの切り替え
 
中陣両ハンドを強化する練習法①
連続写真で見る バックハンドドライブからミドルをフォアハンドドライブ
 
中陣両ハンドを強化する練習法②
連続写真で見る フォア側→ミドル→フォア側→バック側の順に中陣で両ハンドを切り替える練習
 
フレイタスへの10の質問
 

というボリュームたっぷりのラインナップだ。

中陣で相手をラリー戦に引き込みそこから突破口を見つける

  台から少し離れた中陣でプレーするのが僕のスタイルです。

  中陣でプレーする1番のメリットは、「いろいろなボールに対応しやすい」ことです。トップ選手と試合をすると、彼らは厳しいボールを送ってきます。そのボールに前陣で対応しようとすると、ボールを正確に捉えることが難しい上に、ミスも多く出ます。その点、中陣でプレーすると時間に余裕ができるので厳しいボールに対応しやすくなります。中陣から相手をラリー戦に引き込み、そこから活路を見いだすのが僕のプレースタイルの軸になります。

  現代卓球は前陣が主流なので、台から離れることに抵抗を感じる選手は多いでしょう。しかし、中陣には多くのメリットがあり、僕は中陣でのプレーによって世界で活躍できるようになりました。これから紹介していくポイントから、上達のヒントが1つでも多く見つかれば嬉しく思います。

(「プレースタイルの自己分析」より抜粋) 


現代の速い卓球では台から離されると不利になってしまう場合が多いが、フレイタスは中陣を軸に戦うことに多くのメリットがあると語る。
 
他に現役選手で台から下がっての攻撃を主体にしている選手と言えば、ベテランのサムソノフ(ベラルーシ)が思い浮かぶ。
サムソノフは世界選手権でベスト16入りすること11回(歴代1位タイ)という記録を持っている選手だが、その事実は世界にずっと通用し続けるプレースタイルであるという何よりの証拠である。

 

日本のエース水谷隼も中・後陣でのプレーを得意としていたが、なるべく台から下がらない、下がったとしてもすぐに前に戻るという、早くて攻撃的なスタイルに変え、更なる進化を遂げた。


どちらが良いとは一概には言えないが、前陣に貼り付いてスピードを重視する「速い卓球」でないと世界で勝てない、というわけではないということだ。

フレイタスの「中陣両ハンドドライブ」というスタイルは、新たな可能性を探るヒントになると思います。

 

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