リオ五輪がすぐそこまで迫って来ましたが、私が個人的に注目する選手の一人がギリシャのギオニス選手です。
現在36歳のベテランカットマン(WR31位)であるが、このギオニス選手、4月に行われたリオデジャネイロオリンピック・ヨーロッパ予選でベラルーシのサムソノフを4-1で下して五輪への切符を手にしたのです。
そして、先日行われたブンデスリーガプレーオフ決勝で、ギオニス選手のいるデュッセルドルフがザールブリュッケンに勝利し、3連覇を達成した。
(デュッセルドルフの他のメンバーはボル(ドイツ)とアチャンタ(インド))。
サムソノフVSギオニス (リオ五輪・ヨーロッパ予選)
フォアに来たボールに対してはほぼカットを使わず、剛腕ドライプで攻めまくり、バックは粒高のブツ切れカット、というスタイル。
それにしてもフォアの攻撃力がえげつない。
もはやドライブが打てるカットマンなのかカットができるドライブマンなのかわからない。
私は「カッドラマン」と名付けたい。
そんな大谷翔平もビックリの二刀流選手がギオニスなのである。
いや、そもそも本人に戦型を確かめた人はいるのだろうか。
周りが勝手にカットマンと決めつけているだけで、本人に聞けば意外と「私に戦型という概念はない」なんて深いことを言うかもしれない。
さすが哲学の国・ギリシャの選手だけはある(言ってないって)。
ギオニスは台から下がってのドライブも凄いが、ツッツキが甘く入ると一気に前に出て豪快なドライブで一発でブチ抜いてくる。
うかつなことはできませんね、これじゃ。
カット打ちで左右に振って・・・なんて悠長なセオリーはこの選手には通用しない。フォアドライブでバカスカ打たれちゃうんだから。
そんなわけでサムソノフは強烈なフォアドライブを警戒してバック側にボールを集めるんだけれど、ギオニスはバックの守備力も高く、なかなか打ち抜けない。
この試合に関してはサムソノフは”打つ手なし”といった感じになっちゃってますね。
ギオニスは調子に乗せたらとんでもない力を発揮するタイプの選手ではなかろうか。
ベテランのカッドラマン(さっそく使ってる)に私は大いに期待したい。
こんにちは。ギオニス選手のバックカットよく見ると反転しながらカットしてるんですね。
最近、思うのですが、卓球で一番重要な技術は回転を操作できることかなと思います。
回転は時として攻撃にも守備の作用となり、安定した打球を打つ為の要素となり、それが上達に大きく関わるんじゃないかって。
全ての戦型に回転のウエイトは一番に持って来るべきで、それが理解できたら自分は何々型とか縛る必要はないかなと彼のプレーを観てより強く感じました。(ギリシャ選手だけに今回は哲学的にコメントしました。)
オガさん
哲学的コメントありがとうございます(笑)
「回転を操作できることが一番重要な技術」という視点は非常に共感します。
中国選手はまさにそこを一番大事にしている感じがします。
全選手が「回転マン」と言い表すことができれば、戦型の概念はなくなるかもしれませんね。うーん、実に深い。