リオ五輪が終わり、卓球ファンの気持ちは選手と同じく東京五輪に向いている。
それに向けてやはり気になるのは、中国代表の今後の動向である。
日本代表が戦うべき中国代表選手はいったいどんな顔ぶれになるのか。
もちろん中国には強い選手がゴロゴロいるが、中でも、おそらくこの選手が脅威となるのではないかと思うのが、梁靖崑である。
こんなに強くて世界ランキングないんかい! と思わずツッコんでしまいたくなるが、これからあっという間に10位以内に入ってくるんだろうね。
樊振東 vs 梁靖崑
めっちゃパワフルですな。
ラガーマンのような筋肉質な肉体から繰り出されるドライブの威力は破壊力抜群。
台上の細かい技術もうまい。
この若さでこの実力ということはつまり、今後は強力なライバルとして日本の前に立ちはだかり、東京オリンピックの中国代表メンバーに入る可能性が極めて高いということ。
劉国梁総監督は、樊振東と許昕は東京五輪のメンバー入りが濃厚だと話しているようだが、あと一人はいったい誰になるのだろうか。
私は許昕の大ファンなので個人的にはメンバー入り(できればシングルスで)してもらいたいが、4年後の許昕は30歳である。
フットワークが最大の武器である許昕のプレースタイルから考えても、今の実力をキープしているのは難しいかもしれない。
梁靖崑が許昕以上の実力を付け、五輪メンバー入りを果たす可能性もあるということ。
樊振東は堅いと思うが、残り2枠の争いがどうなるのかなかなか読めない。
馬龍、許昕、梁靖崑、それに忘れちゃいけない、2015年世界選手権2位の方博。
うーん、混戦模様。
このメンツに加え、また新たな若手も台頭してくるだろうしね。
しかしまあ、中国という国はほんとに次から次へと強い選手が出てきますな。
「こんな選手いたの!?」てな感じで急にとんでもないのが現れたりするから参っちゃう。
日本もジュニア世代からそのまま順調に伸びて行けば中国選手に勝てる選手になっているはずなんだけど、不思議と途中から追い抜かれてしまう。
だけどリオ五輪で水谷選手が日本卓球界に大きな風穴を開けてくれたので、これから少しずつ変わっていくんじゃないかと期待が持てる。
ということで、結局何が言いたいかというと、梁靖崑が近いうちに世界ランキングで上位に食い込んでくるだろうということ。
これからさらに鍛えまくって、完璧な筋肉の鎧を身にまとったら、どれほどのパワーファイターになるのだろうか。
考えただけでも、ああ恐ろしい。
となると、テレ東あたりが世界卓球の番組内で「河北省の重戦車」なんていう異名を付けるんだろうね、きっと。
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