ちょいと前から「裏ソフトで表の卓球」というスタイルにチャレンジしているんだけれど、そのスタイルに最適な裏ソフトを見つけるという旅をスタートするにあたり、まずどのラバーから試そうかって迷っていたところ、たまたま参加した「卓球メーカー10社合同試打会」っつうイベントで、「先生これです!」と一目ぼれしたラバーがあって、それがロゼナだった。
この時のブログには「たぶん裏面用に購入すると思う」なんて書いておるんだけれど、結局、表面用に買っちまったのである。
テナジーと同じくスプリングスポンジを採用したハイテンション裏ラバーであるロゼナ。テナジー製作のノウハウを活かしたうえで、できるだけ性能と品質を落とすことなくコストダウンをはかったラバーとのこと。
いずれテナジーを使う人のための「レベルアップをお手伝いするラバー」という位置付けで、「でも性能は限りなくテナジーに近いよ~」といった感じのラバーであるらしい。
で、実際に使ってみた感想をば。
【弾み】
劇的に弾むというわけではないが、満足できるレベルではある。
弾み過ぎないためツッツキやストップがコントロールしやすい。
【ミート打ち】
私にとって最も重要なのはこれなんだけれど、試打会で初めて打った瞬間から「ミート打ちがやりやすいなあ」と感じたが、実際にしばらく使ってみても「非常にミート打ちがやりやすい」という感想は変わらない。
【回転力】
回転性能に関しては特別に凄いということはないんだけれど、サービスやサイドスピンツッツキなんかではけっこうな威力を発揮してくれるので私的には問題なし。ドライブ時の回転量も普通な感じなので、台から下がってガンガンに引き合うことを考えると物足らなさを感じるかもしれないが、前陣で打つ分には気にならない。
【レシーブ】
私の場合、表ソフトと裏ソフトで最も違いを感じるところが「レシーブ」であって、表ソフトに慣れていると裏ソフトでのレシーブはどうしてもストレスを感じてしまうんだけれど、その点、ロゼナはレシーブが非常にやりやすい。回転の影響を受けている感じがあまりしないのである。相手のサービスの回転がわからない時に強引にプッシュして返すなんてこともやりやすい。
【ブロック】
ロゼナを使ってみて最もやりやすいと感じた技術は「ブロック」である。
フォアでもバックでも安定感が抜群。トレランス(許容度・寛容度)の高さを追求し、「多少ラケット角度が正確でなくてもイメージに近いボールが打てるため打球が安定しやすい」と謳っているだけはある。
【重量】
私にとってかなり重要な要素だけれど、ロゼナは比較的軽いラバーなのでラケットの総重量が重くならずにすむので非常に助かる。
【打球音】
強打した時のパキンパキンという金属音が心地よい。
【コスパ】
ロゼナの値段は5000円台(希望小売価格)で、まあ実際は4500円くらいで買えるわけだけれど、この性能でこの値段だったらコスパ的には文句なしってところかなと個人的には思う。
そんなわけで、「総合的にバランスの良いラバー」というのが私のロゼナに対する印象で、いやらしい球とか、回転量の多い球とか、いろいろ変化をつけるためには使用する者の技術力が必要なラバーであると感じる。
私の場合、探しているのは「ミート打ちもやりやすい裏ソフト」ではなく「ミート打ちスタイルに適した裏ソフト」なんだけれど、その点でいうと、用具に詳しい人に訊けば「それならロゼナがぴったりぜよ」と答える人はいないかもしれない。
つまり「ロゼナはドライブマンのためのラバーでっせ」ということになるのかもしれないが、私には非常に扱いやすく、ミートマンにも相性の良いラバーであると思った。
ロゼナは「テナジーへの橋渡しのラバー」という位置付けらしいが、一般の卓球愛好家レベルであればテナジーへの橋を渡らずとも、ロゼナをメインの武器として十分に戦えると思う。
ただ、扱いやすいという利点はあるけれど、真面目で優等生なボールが出る分、相手にとっても比較的返しやすいのではないか、とも思う。
真面目でそつなく仕事をこなす優秀な部下ではあるけれど「とがった面白い企画を考えることは苦手」というタイプ。
高スペックなのに真面目、言うなれば「堅実な銀行員」といった感じ。
扱う側(上司)としては、非常に扱いやすい部下である。
ということは「銀行員なのに売れっ子シンガーソングライター」という、天才・小椋佳がテナジーといったところか。
小椋佳のような天才を部下に持つと扱う上司のほうにも腕がいるだろう。
「今日はコンサートがあるので早退します」なんて言われて、「待て待て、勝手なことをするんじゃない」と一喝し、しっかりと仕事の指示を出すことができるかどうか、そこがポイントとなる。
テナジーは自分には扱えないという意見をけっこう耳にすることがあるけれど、超高スペックラバーを扱える自信がない人にも、ロゼナは扱いやすいという点ではおすすめである。
私もペン表です。裏ソフトで表の卓球をやればサービスやつなぎのドライブに回転がかかるし、ミート打ちも表よりスピードでるのでいいことづくめと思い変えたことがあります。
でもスピードや回転をはかかるものの、やはり表特有のいやらしいボールが出ないので、どんなに早くても相手に返されちゃうんですよね。結局試合のことを考えれば表のいやらしいボールが有効と考えて元に戻しました。
みみさん
コメントありがとうございます。
私は現役時代にみみさんと同じ理由で裏に変えて、レシーブやツッツキ打ちがしっくりこなかったので、また裏に戻した経験があります(汗)
なので非常にお気持ちわかります。
そして「表特有のいやらしい球」が出ないことによるデメリット、ほんとこれなんですよねぇ・・。
ロゼナは特に素直なボールになっちゃうんで、変化をつけられる技量が必要になります。
裏面に粒やアンチを貼って変化をつけたり、あるいは「裏に近い表」を使ってみる、などなど、まだまだ私も試してみたいことが山ほどあります。
「表使い」や「ミートマン」の道は険しいですね・・汗
ああ、眩しい…。
あくまでも表の戦い方にこだわるそのお姿が眩しいです。
勝ちたいがために魂だった表ソフトを捨てた自分には眩しすぎて正視できません。 悪魔に魂を売ったようなものです。
しかし慣れてくるとドライブをガンガンかけていくのも気持ちが良いものなのです。
現金なものです。
つぐさん
輝きすぎてすみません 笑
私にはドライブマンは絶対に無理なのでミートマンにこだわるしか道がありません 汗
表からドライブマンへの道というのも素敵だと思います。
私も練習のときだけはドライブマンになりきって楽しんでおります(魂の半分を悪魔に売ったようなものです)。
気持ちいいんですよねぇ、ドライブマン 笑
私も現金なものです。はい。
ロゼナを使っている者です。
そうそう、とうなずきながら読んじゃいました。
いいラバーなんで卓球仲間にも勧めています。
めんさん
コメントありがとうございます。
いいラバーですよねぇ。
勧めてみたくなる気持ちよくわかります。
私もロゼナを使っている人がいるとロゼナ談義をしたくなっちゃいます 笑
おはようございます…ゼロノスでございます…
私はペン裏裏でしたが、買った用具を試したい欲求に負けペン表裏に戻りました。買った表ソフトはスティガのシンメトリーです。シンメトリーって左右対称って事ですよね。アシンメトリー表ソフトがむしろ欲しいですねぇ。縦目の。アッ、落ちた!いや、かかった!揺れるナックルか?沈むドライブか⁉おおっと、ネットに戻るキョーレツな下回転だったー‼打てねー‼…みたいな。
テンション低くてスミマセン。それがその買ったシンメトリーが、一週間経たないうちにスポンジとゴムが剥がれて残念な事になったんです。いい返事をするバイト君だなーと思っていたら一週間で飛び辞めされたような…いやちょっと違う。はいっ、用具迷宮入りましたー。
アカディのk3、アタック8、アタック8exx、海夫ペンギン、スピンピップスレッド、airイルミナブラックスポンジ←今コレ
コーチがニコニコしながら「アッまた変えたんですか?見せて見せて」ってやってくるんですよね。もう!
用具を固定するかどうかより、無駄に買い物をしなけりゃいいじゃんと最近やっと気づきましたよ。
ゼロノスさん
おはようございます~。
そんな用具変遷があったとは!? 試したい欲求に負ける気持ちわかります。
シンメトリーは初耳でした。メジャーな表しかチェックしていない我を恥じます 汗
アシンメトリーはいいですねぇ。打っている自分もどうなるかわからないというじゃじゃ馬ぶり、粒高の変化を越えた表ソフト 笑
期待のバイトのシンメトリーくんが飛んでしまったそうで、なんとも残念ですね・・汗
いろんなラバーを面接してあらたな人材を見つけられることを祈っております(祈)
用具を固定したいけど試したい、この葛藤につぐ葛藤の用具沼は一度入ると抜け出せないと聞いております。
私は1つの用具をじっくり使うタイプではありますが、最近はいろいろ試したい欲求がふつふつと沸いてきておる次第です。
ペン表用のラケットも1本ほしいなあなんて欲望もあったりして・・。
怖い、沼にハマるのが怖い・・(恐)
いいよ…沼は。暖かくて、気持ち良いよ…(笑)
ゼロノスさん
気持ちよいのなら、溺れてみよっかなあ(笑)
のんびりと沈んでみようかしら・・笑
あれー?ペン表はどうしたんですかー?ペン表をやらなきゃナルコさんらしくないなー急に戻っても戻れませんよーペン表用のラケットもあったほうがいいですよー(小声)
ゼロノスさん
で、ですかねえ、やっぱり・・汗
たとえ裏でもミートマン卓球は捨てませんので、裏と表を行きつ戻りつ 笑
よし、ペン表用のラケットも模索してみよう(小声)
やっぱりプロはテナジー一択だと思いますが(特に男性卓球の界隈なら尚更テナジー)正味卓球愛好家レベルではロゼナで十分かと
角度打ちで打ち返すにはやっぱり表が打ちやすく入りますね
裏だと回転の影響を酷く受けてしまう為にどうしてもミートマンと言うよりドライブマンにならざる得ないです
椿さん
そうなんですよ、一般の愛好家ならロゼナで十分だと思います。
テナジーやディグニクスはそれに適した打ち方(水平スイング?)ができないと活かせないという話を聞きますからね。
表はやはり回転の影響を受けにくいので、角度打ちもそうですが、レシーブのやりやすさも抜群ですよね。
ミート打ちに関しては慣れたら裏でもかなり打ちやすくはなります。
ただロゼナはクセがないので「返しやすい」と言われちゃいましたが・・。
ロゼナは自分も打ちやすいんですが相手にとっても打ちやすいですからそこをどう捉えるかですね
打球の威力が無いとあっさり打ち返されてしまいますし回転の幅も基本的に上回転と下回転とサイドスピンの横回転ぐらいしかなくミートで打ち返すよりもどうしてもドライブ卓球にならざるを得ないです
ミートで勝負したいならやっぱり表が一番発揮出来るのではないでしょうか
椿さん
そうですね、相手にとっての返しにくさで言うとやはり表に軍配が上がりますね。
私の場合、裏ソフトはサービスやサイドスピンツッツキの時に表よりは回転がかかる、という利点ぐらいしかないかもしれません・・。
正直に言うと私が裏で表の卓球をやる理由は打ったときの爽快感です。
現役時代はスピードグルーを塗ってたので表でもパシーンという爽快感があったんですが、今の表はそれがないんですよね。
裏ソフトならいい音を鳴らして打てる快感があるので裏を使う、というのが裏を使う一番の理由です。
まあ、用具の組み合わせによっては表でも爽快感があるのでしょうが、よくわからなくて・・。といった感じです。
まあ今はグルー禁止かつテナジーが発売されてからはテンション裏ソフトラバー群が表並みに爽快に打ち返せてしまいますしね
例え市民大会であっても表が裏に勝つ為にはナックルブロック、ドライブとミートの使い訳と言った所でしょうか
昔みたいに真正面に打ちあってもどうしても厳しいです
真正面に単純なドライブだけだと上書きされて打ち抜かれて終わりになってしまいますから
椿さん
まさにおっしゃる通りです。
劉国梁のような変幻自在な技術とドライブ・ミートの使い分けができないとなかなか厳しいですね。
裏面に異質を貼って撹乱させる戦法を取りながらミートとドライブでガンガン攻められるようなスタイルとかになれば可能性はありそうですが・・。