【得点板のめくり方】「あっちからこっち」なのか「こっちからあっち」なのか

 

得点板のめくり方が実に悩ましい。

というのは、「あっちからこっち」にめくるのか「こっちからあっち」にめくるのか、という悩みのことで、私は最近、P4マッチとかオープン戦とか、大会に出場する機会が増えるにともない審判をする機会も増えてきて、この悩ましい問題にぶち当たっているのである。

ちなみに私は「あっちからこっち」にめくるタイプなんだけれど、審判をしている人を観察していると「あっちからこっち派」もいれば「こっちからあっち派」もいて、印象的には「こっちからあっち派」のほうが多いかなという感じ。割合的には7 : 3くらい。

もしかすると中には「こっちからそっち」あるいは「あっちからさらにあっちへ」というトリッキーなめくり方をする人もおられるかもしれないが、そんなめくり方は例外なのでここでは触れないでおく。

で、これの何がそんなに悩ましいんだと思われるかもしれないが、しかしですね、これはマジな話なんだけれど、最近たまたま話をしたある人から「めくり方が違うと怒られたことがあるんですよ」という話を聞いたのである。

その人は私と同じく「あっちからこっち派」の人で、いつものようにそのやり方でめくっていたら「気になって集中できないから、こっちからあっちにめくってくれ」と注意されたとのこと。
私はこれを聞いてずいぶんと繊細な人がいるんだなと驚いたんだが、その話を聞いてからというもの、私は審判をやるたびにこれを思い出し、自分は「あっちからこっち派」であるのに、たまに「こっちからあっち」のパターンをまぜるようになったのである。

果たして得点板のめくり方に正解があるのか知らないが、国際試合を見ていると審判は「こっちからあっち」にめくっていたような記憶があるので、てことはそれが正解ということなのであろうか。

くだんの「こっちからあっちにめくれ」と注意した人も、めくり方の正解が「こっちからあっち」であると確信しているから堂々と注意したものと思われるから、やはりそれが正解なのかもしれない。

私は「あっちからこっち」のほうが断然めくりやすいので、できればそのスタイルを貫きたいと思っているのだけれど、「めくり方が違う」と怒られても嫌なので、「こっちからあっち」のパターンの練習もしていかなければいかんなと、どうでもいいことで頭を悩ませているこの頃なのである。

あ、そう、得点板のめくり方といえば、たまにこういう人がいて困る。
どういう人かというと、例えば私と誰かが試合をしていて、圧倒的に相手のほうが強くてボコボコ状態のとき、審判が無意識に「次もどうせこっちが得点するだろうな」という思い込みから、相手側の得点だけを指でつまんで、めくる気満々の状態でスタンバっている、みたいな人である。

これをされると「こっちが得点する可能性もあるのに、なんだか悲しくなるなあ」と悲しくなってしまうのであるが、何を隠そう、私も審判中、たまにこれを無意識にやってしまっていることがあって、人のことを言えねえじゃねかあほんだら、ということを声を大にして言っておかなければならない。

と、そんなことはどうでもよくって、「こっちからあっち」なめくり方を私は最近になって意識的に取り入れているという話なんだけれど、こうして書いているうちに、こんなことで悩んでいる阿保な卓球人は全国でも私だけなのではないかという気がしてきて、くう、泣けてきますわ。

【追記】
先ほどハンドソウプレーヤーとして有名な大友さんからツイッターで貴重なコメントを頂いたので、追記しておきます。

得点板の表示を遮らずに済むので『こっちからあっち』と審判員講習で指導された覚えがあります。
チェンジコートの時も得点板を回転させるのではなく、得点をめくり直して常にこっちからあっちに統一しろという話だったかと。

合点がいきましたわ。
「あっちからこっち」だと表示が見にくくなっちまうんだね。
怒る人がいるというのも納得っつう感じ。
やはり私は「こっちからあっち」に慣れるように練習せんければいかんということか・・。

16 件のコメント

    • 立野Bさん
      おお、私と同じ少数派ではないですか!(喜んでいる場合ではない)。
      肩身が狭いですが、頑張ってめくっていきましょうとお伝えください。

  • 私が高校生のころは得点版などなく手で得点をカウントしていました。
    確かに1~5は手のひらを向けて、6から10は逆に向けてカウントしていました。
    まだ21点制だったのでカットマン対カットマンの試合は長引いて大変でした。
    一年生のころは、先輩が負けた後の審判もよくしていたので、卓球より審判のほうがうまくなっていましたね。

    • 青いスペクトルさん
      なんと、得点板がない時代ですか!?
      指を折りながらのカウントは想像以上に大変そうですね・・笑
      カットマン同士の試合で促進ルールに突入なんかしたら、ラリー回数も指を折りながらカウントしないといけなくて、そしたら得点のほうがぐちゃぐちゃになってわからなくなったりして・・。
      審判をやり過ぎてそちらの腕が上がるというのも卓球人としては立派と言えますね 笑

  • 本日、大会に出場し得点板をこっちからあっちにめくって来ました(笑)。
    自分はスムーズにめくれ、得点が見やすければどちらでも気にしません。ただ、あっちからこっちだと得点の上に手がかかるので、馴れない人だと得点が見えない時間が長くなってしまうので、こっちからあっちを推奨します。
    それ以上に自分が気になるのはめくる方向ではなく得点板を持つ角度です。
    どちらの選手からも見やすいようにサイドラインと平行になるように持つのが当たり前だと思うのですが、たまにどちらかのサイドに傾いて得点板を持つ人がいませんか?また、得点板がおじぎをしてしまう人も。
    審判をやる時は、分かりやすく見やすくを心がけたいですね。
    追伸: こっちからあっちへ1票(笑)。

    • てぐすさん
      「こっちからあっち派」の1票、ありがとうございます~。
      本日は大会だったそうで、見事な手さばきでめくり倒したことと推察します 笑
      「得点の上に手がかかるので、馴れない人だと得点が見えない時間が長くなってしまう」これは実にもう頷くばかりです。目からウロコです。
      やはり「こっちからあっち」の練習に励まなければと思います(実に切ない練習ですが・・)。

      得点板の角度は気になりますねえ。
      小学生の審判の集中力が持たなくなって、得点板がグラグラなときがありましたね。
      得点板がおじぎしているのは最悪パターンですね。わざわざ下から覗き込んで確認したりなんかして 笑
      「分かりやすく見やすく」自戒をこめて、心がけたいものです。

    • てぐすさん
      きっちり審判ができるというスキルは貴重ですから、敗者審判も大事な研鑽の機会ですね(笑)

  • あっちからこっち派ですが、審判講習の話は納得できました。
    さすが大友さんは役に立ちそうな立たなそうな情報をたくさん知ってらっしゃいますね。
    まあ市井の大会だとカウンターを手に持つので自分の身体が邪魔でどうしてもあっちからにしちゃうんですよね。
    指のカウントですが、コーチから中国の指折りの数え方を教えてもらいました。
    10までの指の折り方が特殊で良くわからなくなっても指の形を見ただけで数が分かるという。
    指の折り方がそもそも分かりにくいと言う欠点がありますが。
    部内戦とか仕事でカウントする時に使ってます。
    ほどほど便利です。

    • つぐさん
      お! あっちからこっち派ですか。
      やはりいますね、こちらの派閥も(ちょっと安心)。

      そうなんですよね、手に持つから身体が邪魔してめくりにくいんですよね。
      スムーズにめくるために改良した「あっちからこっち用カウンター」なんてのが登場すればよいんですが・・笑

      中国の指折りの数え方とはなんですか?!
      そんなのがあるなんて驚きです。
      さすが帝国は違いますね。
      なんだかややこしそうですが、仕事でも使えるなんて便利ですね!
      いやあ、気になって仕方がないです。

  • 中国の指折りの数え方。
    1〜5までは握りこぶしから人差し指から小指まで順番に伸ばす日本と同じ形。
    6は小指と親指をのばして間の3指を握った形。ハワイのシャカの形。
    7は中指人差し指親指を伸ばしてくっつける。影絵の狐に似てますが小指と薬指は丸める。
    8は田舎ちょき。
    9は田舎ちょきから親指を曲げて人差し指の第二関節を曲げる。
    10は握りこぶし。
    ググると写真が出てきましたがw

    • つぐさん
      詳細ありがとうございます!
      こりぁ、慣れないとけっこうややこしそうですね(汗)
      でも慣れたら確かに便利そうです。
      これを考えた中国人はさすがですね。

      って、さっそくググってみたら、ほんとにすぐ出てきましたねっ。
      さっそくちょっと真似てみたところ、パニックになりましたw
      慣れが必要ですね・・。

  • ナルコさん、こんにちわ。
    そんなルールがあったなんて知りませんでした!
    気にするどころか緊張ガタブル。得点板を見ずにプレーして
    「え?なに?終わったの?」みたいなトンチキ野郎ですよ。
    そんでもって注意してきた人と言い合い、揉み合い、取っ組み合いの
    乱闘騒ぎになって。
    結局、関係者に「不届き千万、けしからん奴だ」なんて叱られて
    こっち(体育館)からあっち(外)へ、つまみ出されることでしょう。

    なので、私は「こっちからあっち派」ということかな。
    コメント欄の場末にて、失礼しました(o_ _)oお許しを

    • つじまるさん
      こんにちはー。
      そうなんですよ、実はこんな暗黙のルールがあったんですよ~。
      得点板を見ずにプレーだなんて、ある意味天才ですね!
      まさかのそんな別角度からの「こっちからあっち派」がいたなんて、さすがです 笑
      これも卓球界の「こっちからあっち派」として認定しましょう!
      私もブログから読者さんが「こっちからあっち」へ行かないような面白いブログを心がけていく所存です。

  • 初コメント、失礼いたします。
    確か、ルールでこっちからあっちで決まっていたかと思います。
    あっちからこっちだと、スコアが入ったのに、減らすような動きになるので、そうならないように決められていたかと思います。

    • いまおさん
      初コメントありがとうございます!
      なるほどっ、やはりルールで明確に決められているんですね!
      「減らすような動きになる」というのは新たになるほどと思わされました。
      こりゃもう私は絶対に「こっちからあっち」なめくりを覚えるという課題から逃れられなくなりましたねw

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