以前ブログで紹介した選手で、特殊なグリップのペンホルダー小学生チャンピオンの小塩悠菜という選手がいる。
・特殊な握りの小学生ペンホルダーチャンピオン ~ボクシング界に取られたくない逸材~
で、先日卓球王国のサイトを見ていると「小塩遥菜がカデットでV、香港ジュニア&カデット」という見出しの記事があったので、小学3年生の悠菜ちゃんがカデットで優勝やなんてめっちゃすごいやないの! と私は喜んだ。
がしかし、よく見ると「小塩悠菜(おじおゆうな)」ではなく「小塩遥菜(おじおはるな)」であった。
調べてみるとこの選手は悠菜ちゃんのお姉ちゃんということであった。
そしてこの遥菜ちゃんもカットマンという貴重な戦型の選手で、将来有望な小学生なのである。
遥菜ちゃんとはどのような選手なのか、そして妹の悠菜ちゃんの近況は? と気になるところであるが、つい先日コメント欄にて、ある記事の存在を読者の方に教えてもらった。
それが小塩姉妹を取材した記事で、これがなかなか衝撃的な内容であった。
・母は元プロボクサー、小塩姉妹が揃って8強…卓球全日本選手権ホープス・カブ・バンビの部
全日本ホカバ(小学生の全国大会)の真っ最中の記事であるが、今はその結果が出ており、姉の遥菜ちゃんはホープスで初優勝を飾り、昨年優勝の悠菜ちゃんはカブでベスト4であった。
で、記事によると姉の遥菜ちゃんもいろいろなスポーツをやる中で卓球も始めたということらしいが、その時期が小3の終わりからだというから驚く。
低年齢化が進んだ現代卓球界で、小3の終わりから始めてわずか2年ちょっとでホープスの全国チャンピオンになるというのは快挙である。
しかも7月に行われた東アジアホープス大会でもシングルスと団体の2冠に輝いているってんだから、その逸材ぶりがわかるというものだ。
さらに驚くのが、遥菜ちゃんは強くなるために岐阜から福岡の石田卓球クラブに留学しているということ。
小学生で親元を離れて生活しているということだろうか? だとしたらなんという向上心であろうか。
そして将来については「世界の大会で優勝したい」と大きな目標を語る遥菜ちゃん。
「遅咲き」という言葉はあるが、遥菜ちゃんは言うなれば「遅始め」であり、全国の遅始め選手にとっても希望の星となるんじゃないかと思う。
私は記事を読みながら、今後は姉妹そろって注目しなきゃいかんね、なんて浮かれた気分になっていたのであるが、妹の悠菜ちゃんが衝撃的なことを口にしていて、浮かれ気分が一気にふっ飛んでしまったのである。
世界を目指すお姉ちゃんとは違い、悠菜ちゃんが口にした夢は「ボクシング選手になりたい」
。
ガビーン。
私は前回の記事で、まさかボクシング界にいくことはないだろうと書いたが、きっぱりとボクシング選手になりたいと言っているではないか。
チャンピオンベルトを巻いたボクサーは確かにカッコいいからねぇ。憧れる気持ちはわかるよね。
もうこうなったら悠菜ちゃんの気持ちを卓球界に向けるために、卓球界にもチャンピオンベルトを創設してみてはどうだろうかね。
今やっている大会はもちろんそのままにして、それとは別にチャンピオン制度を設けるのよ。
「ITTF世界シングルスチャンピオン」ってベルトを。
「水谷隼が5度目の防衛に成功! 世界チャンピオン馬龍と頂上決戦か?!」
なんていう展開になっりなんかして、新しいドラマが生まれて面白いんじゃないかなぁ。
卓球って各国のチャンピオンが誰かなんてわからないじゃない? だから各国のチャンピオンベルトも創設したら誰がチャンピオンかもわかりやすいし、「国内無敗のベラルーシチャンピオンが、世界チャンピオンのベルトに挑戦!」みたいな興味深いマッチメイクも組めるしね。
なんてアホなことを言っている場合ではない。
記事ではさらに気になるコメントが続いているのだから。
マラソン選手も視野に登校前に3キロの走り込みとサーブ練習、授業後はボクシングと卓球の練習に加え、ピアノも習う“四刀流”の多忙な日々を過ごしている。
ボビーン。
マラソン選手も視野に入れてるなんておじさん聞いてないよ!
しかもピアノまで習っているとは。
まさか将来、天才ピアニスト少女現る!特殊な鍵盤の叩き方に世界が驚愕!
なんて記事がピアノ専門誌に掲載されるなんてことにはならないだろうね(それはそれで面白いけど)。
とにかくだね、卓球ファンとしてはやはり悠菜ちゃんにはぜひ卓球界で活躍してもらいたいんだよね。
将来インタビューで「あらゆるスポーツや習い事は、すべて卓球に活かされています」なんて答える日を期待してしまうのよ。
ボクシングはフットワークに活かされ、マラソンは強靭な足腰の鍛練となる。
そしてピアノを通した音楽活動で培った絶対音感は、相手の球質を見極めるために使えるはずだ。
「この打球音はレのシャープだから下回転サービスだな」みたいな感じでね。
まあとにかく、カットマンとペンホルダーという貴重な戦型の姉妹に、このまま2人して日本を代表する選手になってもらえればかなり面白いんじゃないかと期待せずにはいられない。
これからも岐阜の個性的なスーパー姉妹から一瞬も目が離せないよ。
(昨年のバンビの決勝戦)
小塩悠菜vs張本美和
カルデラノも中学までは卓球とバレーの二刀流でしたし、野球のメジャーリーガーにも「大学まで野球とアメフトとバスケとアイスホッケーを掛け持ちしてた」なんて人がざらにいると聞きます。そう考えると、これも将来トップに立つ布石なのかもしれません。
個人的には卓球に音楽センスを活かすというのは面白いと思ってます。インタビューで、「前半は♪=160のピッチの攻めが効いていたが、相手が対応してきたので3ゲーム目からは♪=180に切り替えた」とか言って欲しい。ワケわかんないけど。
Kさん
そうでした、カルデラノも二刀流でしたね!
身体能力の高い人はあれこれやった方が卓球にも活かされるからメリットも多いのかもしれませんね。
水谷選手もいろんなスポーツをやっていたそうですし。
音楽センスは実際に活かされている人はいるかもしれませんね。
ベンチコーチも「ドライブに強弱をつけろ!もっとフォルテシモでいけ!」とか言ったりして(笑)
ボクシング選手が動体視力と反射神経を鍛えるのに、至近距離で投げられるピン球を目で追いながら避けるというのをやっていますね。村田選手のトレーニングをテレビで紹介していました。
金メダリストと較べてはいけませんけれど、自分自身も現役時代、卓球は下手くそでしたが、動体視力は人並み以上になっていました。現役最後期はピン球の回転をマークと飛び方から判断できました。両面同色ラバー、ボディハイドサービスが認められていた時代です。
卓球とは関係ないのですが、当時は盆前に墓掃除に行った折、自分の周りを飛び回るヤブ蚊を全て叩き落とすことまでできるようになっていました。これも動体視力と反射神経が鍛えられていたからこそだと思っています。
不滅の表ソフトさん
ボクシング選手が卓球的なトレーニングを取り入れるパターンもありますね。
ボクシング以外の競技の選手もやっているかもしれませんね。
私も現役時代は動体視力には多少自信がありましたが、やはり卓球をやっていると自然と鍛えられるということですね。
それでもヤブ蚊をすべて叩き落とせるほどになるまでには相当な鍛練が必要かと思われます 笑
ジャッキーチェンレベルてすね。
一度卓球選手の動体視力の限界を試す実験をやってもらいたいものです。
そういえば、大島選手も運動神経が良くたくさんのスポーツを経験
してきたみたいな事を言ってましたよ
そうする事で身体の動かし方が上手くなるらしいです
それが卓球にせよなんにせよ上達する秘訣なんでしょうかね
思えばこの動かし方がうまい人を運動神経が良いと言ってるのかも
しんこうしんこうさん
大島選手は卓球界イチの身体能力ではないかと思っていますが、大学時代に急成長した秘密も「多様なスポーツの経験」にあるのかもしれませんね。
卓球のように複雑で繊細な動きを必要とするスポーツのためにはいろんなスポーツで「身体の動かし方」を覚えることが重要ということなのでしょう。
その中でも「特に卓球に役立つスポーツ」の研究を誰かやってくれないかなと思います 笑
妹さんは前にも取り上げてましたね!ボクシングは見るのは楽しいんですがやるとなると怖いですよね!
しかし他のスポーツからも多くのことを学べますよね!
動体視力は僕も多少あると自負しています!
最近小型の虫(恐らくアブ?)を手で捕まえました笑
シェーク裏裏野郎さん
私も痛いのは苦手なのでボクシングは絶対にムリですね 笑
パンチをかわすだけならけっこうやれるかもしれませんがw
虫は飛んでるとどうしても捕まえたくなりますよね。
宮本武蔵?のようにお箸でつかめるようになれば本物ですが 笑
この子のお母さん卓球選手ですよ。インターハイ上位選手です。
30前くらいから卓球からボクシングに転向しています。
Konさん
元日本ランカーの樋野真弓さんですね。
インターハイでも活躍した選手だったとは知りませんでした。
母親ゆずりの抜群の運動センスを活かして娘さんにもインターハイや全日本で活躍してもらいたいものです。