卓レポートを読む 2015年1月号

表紙

【徹底特集】

今年一発目の卓球レポートの目玉企画は「2大サウスポーを徹底比較 ティモ・ボルと水谷準の打法」。

ボルと水谷。2大スターのフォアハンドドライブとバックハンドドライブの打ち方や切り替えを、本人のコメントを交えながら徹底的に比較分析している。

プレーエリアが広く、フォアハンドを中心に前陣から後陣までをカバーする水谷は、フォアドライブの打ち合いに強いが、ロビングで驚異的な粘りを見せるなど守備も得意なオールラウンダー。
一方のボルは、前陣・中陣エリアで回転量を重視した両ハンドドライブ・カウンタードライブで攻めまくるスタイル。

そんな2人の強さのベースとなっている打法を38ページというボリュームでお届けする、サウスポーマニアが泣いて喜ぶであろう充実したカラー特集である。

昨年の世界卓球東京大会で私はボルVS水谷の試合を生観戦したが、もしこの特集を読んでから観戦していれば、また一味違った視点で楽しめたであろうことを思うと、悔しくてならない。


【新連載】

新年号は4つも新連載が始まった。
●邱健新の強くなるシステム練習
(水谷のプライベートコーチでもあり、ブンデスリーガ屈指の名コーチである邱健新による連載)
●橋津式戦術ファイル
(野田学園中学・高等学校卓球部監督による連載)。
●坂本竜介の勝利へのテクニック
(元日本代表で引退後は卓球場を開業してコーチングを行っている坂本竜介の連載)。

そしてもうひとつが、私が最も注目する新連載“藤井寛子の強くなる女子卓球”だ。

昨年の全日本選手権を最後に引退した、元日本代表の藤井寛子による女子選手のための連載である(もちろん男子にも参考になる)。
現役時代は“代表の母”とチームメイトから慕われていた藤井さんの、優しく丁寧な解説が魅力的な一回目の連載であった。特にこれから卓球を始める人や、初級者にとって必読の連載となるのではないだろうか。
今年の全日本選手権では、卓球FMに解説者として登場する予定の藤井さん。
これからは“卓球界の母”としての活躍に大いに期待したいところである。

卓レポは「2015年からより充実した誌面に取り組み、“特集主義”のパワーアップもはかっていく」とのこと。楽しみである。

どうでもいいことだが、特集ページの水谷選手のプロフィールを見て、誕生日が自分と同じであることに気づいて、ちょっぴり嬉しかった。

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