卓球王国を読む 2015年2月号


卓球王国2月号について紹介する。

次の号が明日発売なのでだいぶ遅くなってしまったが…。

 

【注目の記事】

 2月号で最も注目するべきは「荻村伊智朗没後20年 特別企画 日本にはオギムラがいた」

日本卓球界が世界に誇る偉人、荻村伊智朗の持つ五つの顔について、荻村さんをよく知る人物たちが語っているのだが、今号はその前編が掲載されている。

 

●荻村伊智朗の現役時代からの親友の久保彰太郎さんが語る「選手としての荻村伊智朗」。

●元世界チャンピオンで前国際卓球連盟副会長の木村興治が語る「国際卓球連盟会長としての荻村伊智朗」。

●元全日本監督の前原正浩が語る「指導者としての荻村伊智朗」

 

今の若い人たちは(たとえプロの卓球選手であっても)日本卓球界のレジェンド、荻村伊智朗がどのような人物なのか、よく知らないのではないかと思う。

選手としてだけではなく、様々な顔を持つ荻村さんは、卓球を世界中に広めるため、人気のあるスポーツにするために、人生のすべてをかけて活動した人だ。


荻村さんを抜きにして今の卓球界を語ることはできない。

そんな荻村さんの凄まじいまでの卓球愛と情熱を、たっぷりと感じることができる連載だ。

 

荻村さんの他の2つの顔は「卓球理論家としての荻村伊智朗」「卓球文筆家としての荻村伊智朗」だ。

後編も楽しみである。

 

【神のサービス】

 ヤマト卓球(株)の開発部門のチーフディレクター・仲村錦治郎(元五輪日本代表)氏による「神のサービス」シリーズ。今回のテーマは<フェイク>

“フェイクの効かせ方”“切る時間とフェイクの時間の割合”など、相手の目の錯覚を誘うフェイクモーションのコツや練習法を紹介している。

 

サービスの名手と言われた仲村さんが現役の頃、当時中学生だった私は周りにいる指導者たちから、そのサービスがいかにすごいかという話をよく聞かされていて、初めて実際に試合を見た時は、何気ないサービスに見えて、相手がまったく返球できないという事実に、ただただ驚愕したのを覚えている。

 

そのサービスの秘密を明かしているこの「神のサービス」シリーズは、私としては、嬉しくてもだえっぱなしのスペシャル企画なのである。

しかも今回のテーマである<フェイク>は、神のサービスを身につける上で最も重要な要素であると私は考える。

 

サービスの貴公子になりたいそこの君、これを読まずしてその夢を叶えることは不可能だと断言したい。

 

※他にも「ミスターフェイク」とも言えるフェイクの達人、馬琳のフェイクモーションサービスなども紹介している。

 

神のサービスDVD
仲村錦治郎
株式会社卓球王国
2014-10-14

 

 

【水谷隼の本】
 先日、7度目の全日本チャンピオンに輝いた水谷隼の本『卓球王 水谷隼の勝利の法則』が出版されるという広告があった。
卓球王国の中では1月下旬発売となっていたが、本人のブログで確認したところ、明日が発売日ということだ。

 

 

 

試合で勝つための99の約束事
なぜこの男は勝者であり続けるのか。
世界の頂点に近づくアスリートの勝負の哲学
技術写真を含めた「勝利の法則」
 
第1章 戦略
第2章 身体
第3章 用具
第4章 練習
第5章 技術
第6章 戦術
第7章 メンタル
第8章 最後に
 
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負けることはバネにならない。勝つことで自信を得て、卓球がもっと面白くなる。
“負けるのには理由がある”
“勝つためには方法がある”
チャンピオンが教える勝利の法則
 
なぜこの男は強いのか。なぜこのアスリートは卓越した技術を持っているのか。なぜ競り合いで類い希な勝負強さを発揮できるのか。それは才能ではない。
それは哲学であり、努力であり、ストイシズムだ。
卓球は形を極める武道ではない。勝った負けたの「ゲーム」だ。
卓球というゲームを知り尽くし、卓球の奥義を知った男の「戦略」「身体」「用具」「戦術」「技術」「メンタル」の99の約束事をここに明らかにする。
これを読んだ後にあなたは何かが変わるはずだ。
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本人はブログでこう綴っている。
 
『全日本で負けるわけにはいきませんでした…帯に「なぜこの男は勝者であり続けるのか」と書いてありますしね。負けて発売したら嘘つきです(+_+)』
 
もし全日本で負けていたら、発売日直前に帯だけを全国の書店から回収するなんていう事態になっていたのかも?! そう考えるとぞっとしますね(そんなわけねえだろ)。

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