創刊700号! 卓球レポートを読む 2015年11月号


卓球レポートは今月号でなんと700号を迎えました!

 

創刊一年目は活字による卓球情報誌だったが、2年目には連続写真を使った技術解説が掲載されるようになり、「強くなるための卓球専門誌」という趣旨が固まり、その意思を受け継ぎながら58年間つくり続けてきたのだという。

 

素晴らしい! 頭が下がります。
100年後も続いていますように(祈)

 

そんな卓球レポート700号の目玉企画はコチラ!

 

【カラー特集】
『卓球レポート』創刊700号記念特集
時代を制した名選手と揺るぎないプレー

 

1959年の全日本選手権女子シングルスの決勝戦から張継科まで、各年代のスター選手たちの技術を、当時卓レポに掲載していた連続写真とともに紹介する企画。


例えば80年代の選手には元世界チャンピオンの江加良と郭躍華のプレーを取り上げている。(写真はないけど抜粋します)

 

強靭なフィジカルの郭躍華
安定した速攻の江加良
1980代を制した技術として、郭躍華(中国)と江加良(中国)の連続写真をプレイバックしてみたい。
 連続写真Aー1~6は、83年9月号で取り上げた郭躍華のプレーだ。バック側に回り込んで打球した後、フォア側飛びつこうとする動きは、陸上の一流スプリンターのように力強い。当時の技術解説は「郭を見て『自分とは素質、体が違う』と簡単に結論を出してしまうのは間違いだ。敏捷性、筋力、持久力等、卓球に大切な能力のほとんどは後天的なものであり、トレーニングや練習をやりこむことでほとんど解決する」と卓球に真摯に取り組むことの重要性を述べて締めくくっている。
 一方連続写真Bー1~6は江加良の得意技であるバックストレートへのフォアハンドドライブだ(85年6月号掲載)。表ソフト速攻型の江加良は、ご覧のような精度の高いドライブとスマッシュを併用した安定性抜群のプレーで2度の世界チャンピオンに輝いた。腕の振り方や体の使い方は、裏ソフトラバーを使用している現代の選手にとっても参考になるだろう。


昔の選手フェチの私としては大興奮ものの企画である。
昔の選手であっても、一時代を築いたスター選手の技術は現代の選手でも間違いなく参考になると思うので、じっくり読んで技を盗みましょう!

 

そしてこんな企画もあった。

『卓球レポート』創刊700号記念特集  卓球レポ編集部より

このページでは普段は編集後記以外ではお聞かせすることのない卓レポ編集部スタッフの声をお届けします。大会取材から技術撮影、原稿執筆、編集までをマルチにこなす(?)スタッフの卓レポにまつわる思い出、感謝、反省、自慢などをお楽しみください。

 

大ベテランから若手まで、卓レポ編集部スタッフの様々なエピソードや思いが語られているわけだが、お一人だけ抜粋する。

 

猪瀬健治 編集部歴16年
女王のさりげない心配りにノックアウト

2006年1月号で特集した「張怡寧的練習法」の取材で北京を訪れた時のエピソードです。当時の張怡寧は数々のタイトルを獲得し、まさに女王的存在。失礼がないようにと緊張しながら取材に臨みましたが、実際の張怡寧は礼儀正しく穏やかで、長時間の取材にも嫌な顔一つせず対応してくれました。その取材のお昼どきのこと。撮影セッティングに時間がかかり、昼食をあきらめていたところ、張怡寧が体育館に入ってきて持っていた大きな紙袋を僕に手渡しました。開けてみると中はマクドナルドのハンバーガー!歓喜の僕に張怡寧がほほ笑みながら何か話しかけてきました。通訳にたずねると「あなたは体が大きいから特別にビッグマックにしたわ」とのこと。女王の行き届いた心配りにハートを射抜かれた取材でした。


この企画を読めば卓球雑誌の編集者になりたいと思う人がいるかもしれない。
この仕事が素敵な仕事であるということが十分に伝わってくる記事ばかりである。

他にも今月号には、タマスの前社長の田舛公彦さんのインタビューや卓レポの表紙を飾った回数の多い人ランキングなど、700号を記念する様々なコーナーが掲載されており、卓レポの歴史と面白さがたっぷりと詰まった内容になっている。

700号特集を読んで、卓球レポートがいかに日本卓球界のレベルアップに貢献してきたかということが改めてわかった。
こんな雑誌があることだけでも、日本の卓球人は幸せでありますな。

卓レポさん、次は800号記念特集、期待しております!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。