卓球王国を読む 2016年1月号


卓レポに続いてこちらもようやく読みました。

 

 

1月号は「大島祐哉 インタビュー この男、予想不可能」「【徹底解剖】大島祐哉、その強さの源」「進化するチキータvol.6 大島祐哉(早稲田大)」と、大島祐哉づくしであった。

 

中学・高校時代は全国的に無名に近い選手であったが、大学に入り、驚異的な成長を見せている大島祐哉。中学時代は部活は遊び感覚で、ちゃんと練習をやっていたのは週に3回だけ。高校は名門東山高に入るが厳しい練習についていくのに精一杯で、毎日が苦痛だったという。

しかし大学に入り覚醒する。日本代表になりたいと思い、毎日死ぬほど練習する。そして頭角を現し、あっという間に世界ランキング30位以内に入り、リオ五輪の切符もあと一歩というところまで迫った。

 

大島選手の武器といえば何と言っても「破壊力バツグンのフォアドライブ」
フォアは中国選手と同じくらいのレベルまで来ていると思う、と自信を見せる大島選手だが、そのポイントとは何か?

 フォアハンドで威力を出すためには、下半身から伝わってくるパワーを、いかに100%に近い形でボールにぶつけられるか。ただ「腰を回す」と言うだけでは、どう打っていいのかわかりにくいですが、ぼくが意識しているのは、右の股関節の部分の『絞り』。打球の直前にこの右の股関節をグッと内側に入れて、”絞る”形にすることで、上半身をしっかりひねってタメが作れる。威力あるボールが打てるし、打球するスペースが生まれて、打球点の幅も広がります。

 

「腰を回す」というのは卓球の打ち方の基本的な表現であるが、ボールに全てのワパーをぶつけるためには大島選手のような意識の持ち方が必要なんでしょうね。

そんなフォアが得意な大島選手であるが、バックハンドの重要性についてこのように語っている。

 卓球はプレーの中でのバランスが大事。バックハンドは大きく振りすぎると次のフォアが遅れるので、コンパクトなスイングの中で威力と回転量、コースを追及する。『フォアは大きく、バックは小さく』というスイングの使い分けですね。中国の馬龍や樊振東もそういう使い分けをする。
 バックハンドは9-9の競った場面でも、使うべき場面では絶対に使う。そこでバックを振らないと、将来的に勝てないという強い気持ちを持っていました。

強力なフォアハンドを持つ大島選手のバックハンドの技術が向上すれば、更にもう一段上のステージにレベルが上がることだろうね。
遅咲きの新星がこれからどこまで伸びていくのか、とてつもなく楽しみである。

 

マツケンのこだわりから生まれたラケット『松平健太 ALC』

そして1月号から個人的にピックアップしたいのは、11月21日に発売されたばかりのラケット『松平健太 ALC』についての記事。

 

松平健太のこだわりが詰まったラケットであるが、特にこだわったのは「グリップの形状」とのこと。

「しっかりと握り込む方が自分の感覚に合っているので、形状は細めのFL(フレア)にしています。グリップが細く、しっかりと握れることで前陣での両ハンドプレーもやりやすくなります」


そしてもうひとつのこだわりが「デザイン」である。
使っていくうちに汚れが目立つため採用されることが少ない白のラインを、あえてグリップに入れたのだという。

「ラケットのデザインには『高級感』を追及しました。白はこれまでのバタフライのラケットのグリップにあまり入っていないので、いままでにないデザインになったと思っています。グリップレンズの色や質感、書体などに高級感が出るようにリクエストして、満足のいくラケットをつくることができました」

 

確かにデザインが高級な感じでカッチョいいですな。
マツケンファンならずとも欲しいと思わせる一品だ。
というわけで、本日は以上です。
ではまた。

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