ようやく2月号読みました。
2月号の目玉はコチラ↓
「吉村真晴 3年の沈黙。突破する異端者」
こちらは吉村真晴へのがっつりインタビュー。
高校生で全日本チャンピオンとなったがその後低迷した吉村。
しかし辛く苦しい日々から抜け出しリオ五輪の切符を掴んだ。
吉村は何を考えどのように行動してニュー吉村へと生まれ変わったのか、本人がたっぷりその道のりについて答えている。
「自ら語る技術・戦術・練習 吉村真晴の卓球論」
こちらは技術・戦術のことや練習のやり方など、自分の卓球について様々な角度から語っている。
例えば得意とするサービスについてはこのように話す。
サービスの練習を一番やり込んだのは高校3年の時です。それでも練習時間は1日15分か20分くらい。あまり長くても集中力が保ちません。
サービス練習は目的と目標をハッキリさせないとマンネリ化しやすい。ぼくはいつも「このサービスを何球ここに入れよう」というように目標を設定して、それをクリアしたら終わり、という形にしています。
サービスで一番重視するのは回転量。強い回転をかけるため、常にフルスイングすることを意識します。全力でサービスを出して、一番出すのが難しい(右利きの相手の)フォア前に短く止められるか。それを目標にすることが多いですね。(後略)
また、シェークドライブ型に対する戦術については、“チキータをさせても良い相手かどうかをなるべく早く判断する”と語る。
自分と同じ右のシェークドライブ型と対戦した時は、チキータの威力に応じてサービスの組み立てが変わります。初めて対戦する相手なら、その判断をなるべく早くします。
チキータに威力のある選手なら、シンプルな下回転のサービスとストップ・ツッツキを使って、相手にチキータをさせない。下回転系のサービスからでも、十分に試合は組み立てられます。チキータされても怖くない選手なら、上回転系のサービスをチキータさせて、それを狙っていく作戦もアリですね。
こんな感じで自らの卓球論を語りつくしている。
現役選手が手の内を披露するとても贅沢な内容となっております。
そして私が個人的に大注目なのは、今月号から始まった新連載「作馬六郎の独創スタイルを作るコーチング」である。
「王子サーブ」でお馴染みの作馬六郎さんは、王子卓球センターで多くの名選手を育て上げた名物指導者。
作馬さんは選手の得手不得手を見抜き、その選手に合った独創的なプレースタイルを作ることで知られている。
特に身長150センチ前後の小柄な選手を次々と世界で戦える一流選手に育て上げるのだから凄い。
そんな作馬さんが自らの指導法を語るというのがこの連載の主旨なのである。
第一回のテーマは「用具考」ということで、作馬さんの用具についての考えが語られている。
例えば作馬さんは「これからの時代は威力を追及する時代になる」と考えており、重いボールを生み出すためには「重量」が必要だと考えている。
ボールがプラスチックになり、以前より「ボールの威力」にこだわる時代が来ている。相手が受けて「重い」と感じるボールを出すためには、重量のあるラケット、そしてそのラケットを力強くスイングするパワーが必要だ。中国選手は威力のあるボールを放つが、彼らが使っているラケットは非常に重い。王楠(00年五輪女王)や張怡寧(04・08年五輪女王)などのチャンピオンたちも幼い頃からかなり重いラケットを振り続けていた。男子なら220g、女子なら200gを目安にして振ることが必要だろう。(後略)
最近では超個性派ラケット「剛力」の監修者としてもブイブイ言わせている作馬さんの用具へのこだわり・考え方はこれまた独創的で驚かされる。
これから作馬さんのどんなぶっ飛んだ発想が語られるのか、大注目の連載である。
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