卓球王国を読む 2016年5月号

 

今月も隅々までねちっこく読み倒しました。

 

 

今月の目玉はコチラ!

 

【世界卓球】2016年世界卓球選手権クアラルンプール大会(団体戦)
日本男子、39年ぶりの銀メダル!
45年ぶりの男女決勝進出を達成!!
優勝は男女ともに中国、ともに20回目のV
The Voice:出場選手の生の声
男女監督コメント/世界卓球の舞台裏
【完全保存版】世界団体戦メダル獲得チーム一覧

 

60ページ超というボリュームで組んだ世界選手権報道なんだけど、これほんとに凄いよ。とんでもない情報量だから(感動的な写真の数々も圧巻)。

 

今野編集長の「自画自賛で申し訳ないが、よくぞここまでページを作り上げたものだと思う」と言う言葉もこれを読めば納得できる。

 

メイン記事も面白いが、番外編コーナーの「編集部ゆうが世界の選手に聞いた 用具のこだわり」もこれまたよかった。

 

スウェーデン、スペイン、エジプトなど、なかなか取り上げられることのない選手の用具へのこだわりを聞いた突撃インタビューである。

 

例えばスペイン代表の「ペン表の暴れん坊」ことカンテロ選手の場合はこんな感じである。

R:サムソノフ フォースプロ(CP)
F:レイストーム
B:エボリューションEL-P
選手コメント
 私が表ソフトに求めるものはコントロール。ドライブもミートもスマッシュも入るようなコントロールの良いものを選ぶ。表ソフトはいろいろ使ったが、「レイストーム」に落ち着いた。
 裏面は柔らかめが良い。バックは表面でのショートと裏面の両方を使う。あまり硬すぎるとコントロールができない。

 

マニアッな選手の個性的なこだわりが知れるナイスなコーナーです。

 

マシンを使って上達する方法!

 

私が個人的に注目した企画は「マシン練習のトリセツ」です。

強くなる卓球マシンの使い方(トリセツ)を紹介する記事で、教えるのはマシン練習愛好家だという渡辺貴史さん(ニッタク契約コーチ)。

 

レッスンはもちろん、自身の練習でも積極的にマシンを活用しているという渡辺さんは、マシン練習のポイントのひとつをこう語る。


どこで使う技術か、はっきりとイメージ!
   マシン練習を「ただボールを打つだけ」にしないためには、「何のためにやっているのか」「試合にどう生かすのか」「どこで使う技術なのか」をしっかり理解して練習することが大事です。また、マシン相手でもしっかり対戦相手をイメージして練習することを心がけましょう。シンプルな練習であっても、自分の頭の中にしっかりとしたイメージを作り、目的意識を持って練習することで、グッと効果が高まります。

 

そして具体的なマシン練習の内容を、マシンの設定(コース・回転・ピッチ・ボールスピード)も合わせて解説されているので非常にわかりやすい。

 

ここでは、「卓球の基本となるボールタッチをマシンで鍛える練習法」について抜粋してみます。


威力を利用する“マイナス”
まずは“マイナス”タッチのメニューです。飛んでくるボールに対して、どんなラケット角度、力加減でラケットを当てれば、ボールが相手のコートに入るのかをこの練習で覚えていきます。最初は緩めのボールからスタートし、返球の高さは気にせず、コートに入れることが最優先です。慣れてきたら、少しラケットを動かしてみたり、ボールのスピードやピッチを上げていき、相手コースに低く返球することを目指していきましょう。


●コース:フォアorバック ワンコース
●回転:上回転
●ピッチ:やや遅~遅
●ボールスピード:中~遅
☆目標:連続20~30回

 

とまあ、こんな感じです。

 

確かにマシンってイマイチどう使ったらいいのかわからないもんですよね。
この記事はマシンが使える練習環境にいる選手には非常に参考になると思います。

 

他にも今月号では、作馬六郎の独創スタイルを作るコーチング vol.3 王子サービス[後編]もやはり大注目です(今回は横回転系と下回転系の2打法を紹介)。

 

さらに卓球コラムニスト・伊藤条太さんの「奇天烈逆も〜ション」も復活した。
かなり長い期間休むと思ってたから意外だったけど、おもしろコラムがまた読めてとても嬉しい。

 

ということで、今月号もお腹いっぱいの内容でした。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。