夢の祭典が終わりましたね。
いや、まだオリンピックは終わってないが、卓球が終わるとすべてが終わってしまった感が漂ってしまう(と言いつつ、ほぼすべての競技を観まくっているが)。
開会式で、ドイツ代表選手団の旗手をボル選手が務めているのを見て「ボルが旗持っとるやないかい!」とちょっと興奮した日が遠い昔のような気がする。
今回のオリンピックは実に見事な結果であった。
男子団体戦の決勝戦は「ひょっとしたら」と思わせてくれた。
水谷選手が許昕選手に勝ち、ダブルスが1ゲーム目を先取した時は、私はなぜかラケットケースからマイラケットを取り出し、お守りのように握りしめながら「このまま勝たせてください! 神様、仏様、荻村様!」と思わず祈ってしまった。
それにしても水谷選手は、オリンピック期間中にグングンと腕を上げていったような気がした。
試合をやるごとに強くなるというのは、「あんたはサイヤ人か」とツッコミたくなるほどレアなケースである。
さっそく「東京では金!」と宣言していた水谷選手。
おそらくその時の代表の中には張本くんが入っていると思われるが、今回以上の強いチーム編成になっていることだろう。
意外に木造勇人選手(インターハイ王者)あたりが入っているかもしれない。
そしてリオ五輪では、卓球が完全に人気スポーツとして扱われていたことが何より嬉しかったし、ちょっと驚いた。
各局が予め卓球の放送枠を抑えており、連日ニュース・情報番組でも大々的に取り上げていた。
「活躍したからスポットを当てよう」ではなく、注目度の高い人気スポーツというのを前提として扱われていた。
そして今回の男女日本代表の活躍により、ますます卓球人気に拍車がかかったのではないかと思う。
「いま中学校では卓球部への入部希望者が急増している」てな驚くべき話もテレビで紹介していた。
一定の年齢以上の卓球ファンは、過去に卓球が「暗い」とか「ダサい」と言われていた不遇の時代を知っているが、これから卓球を始める人にはもうそのイメージはないのかもしれない。
「卓球ってかっこいい」「モテたいから卓球をやる」なんて理由で卓球を始める小中学生がどんどん現れてくるかもしれない。
卓球部のマネージャーというポジションが、女子生徒のステータスとなる日もそう遠くはないだろう。
そして、「双子の卓球部高校生と幼なじみの女の子」の3人を軸にした青春スポーツ漫画、なんてのも誕生するかもしれない。
主人公の名前は卓也(卓球好きの両親が卓の字をつけた)。
通称「たっちゃん」。
「たっちゃん、みなみをインターハイに連れてって」
なんて台詞が全国の卓球部男子の心を鷲掴みにする。
もちろんこの漫画の名前は、
ではなく、
エッジ
である。
名台詞と言えばやはり 「ウソみたいだろ、入ってるんだぜ・・・」
えーっと、とにかく・・・
日本代表の皆さん、お疲れ様でした。
卓球がますます人気スポーツになりますように――(祈)。
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