超級リーグで活躍する次世代若手シリーズ。
もう1人、取り上げたい選手がおるのです。
その選手の名は、于子洋。
超級リーグでは「安徽朗坤」というチームに所属し、香港のペンドラマン・黄鎮廷とチームメイト。
ほいで、なんといっても最大の実績は2014年の世界ジュニアチャンピオンってこと。
村松雄斗選手と決勝戦を戦って、ストレートで敗ったあの選手である。
また、2014年のジャパンオープンでも16歳で優勝したのであるが、決勝戦で水谷隼選手と戦い、「世紀の大誤審」と言われるミスジャッジ事件が起こった時の、あの選手でもある。
大誤審↓
マラドーナの「神の手」ならぬ「神のネットイン」といったところか。
これって確か、試合後に審判が水谷選手に謝罪したんじゃなかったっけ……。
ほいで、そんな于子洋であるが、現在の戦いっぷりを見ると、次世代の中国代表候補として、注目せざるを得ないと感じたのでる。
では最近の超級リーグでの于子洋の試合をどうぞ。
于子洋の最大の特徴は、やはりその豪快なフォアドライブであろう。
フルスイングで打ち込むからスピードと回転がえげつないよね。
ジュニア時代も凄いボールを放っていたけど、パワーアップしとります。
そして驚異的なフットワークが凄い。
パワフルフォアハンドと驚異的なフットワーク。
これって、許昕のようなスタイルではないか。
このスタイルはなかなか真似のできるものではないはずなんだけれど、それだけ于子洋の身体能力が高いってことなんだろうね。
しかも凄いのはフォアだけではない。于子洋はジュニア時代と比べて、バックハンドのレベルが格段に上がっている。
フォアが大振りなぶん、バックは基本的に小振り。
たまに見せる小さいスイングでの威力満点のバックハンドドライブが驚愕の一言である。
相手としては、早いピッチでフォアを連続で突いてからバックに回すという戦術を取ろうにも、コンパクトにスパーンと強烈なバックハンドを打たれるからたまったもんじゃない。
かと思えば後陣から大振りバックハンド一発で逆襲する技術もあるから恐ろしい。
まだ線はやや細いけれど、身体が仕上がってパワーが付けば恐ろしいボールの威力、そして脅威のフットワーク力となるのではないだろうか。
まさに許昕のようなスタイルになるのではないか? いや、「許昕+バックハンド」みたいなスタイルになるのではないだろうかという予感。
つまり「タイガーマスクのスピードを持ったジャイアント馬場」みたいな感じってことでしょ?
めっちゃ恐ろしいやないか……。
どうしても似たようなプレースタイルが多くなってしまう中で、于子洋の個性的なプレーは観ていて面白い。
「また観たいなあ」と思わせてくれる魅力がある。
今後、于子洋が許昕並みの超人選手になるのか、要注目である。
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将来が楽しみですと言いたいところですが…
今後日本の大きな脅威になっていくのは間違いなさそうですね…
あと、フォアが上手い人に対してカットマンはノーチャンです笑
シンタローさん
まさに脅威以外の何者でもありません……。
このパワードライブはカットマン泣かせですねぇ。
でもやっぱり、中国代表として出てきてもらいたいものです( ̄^ ̄)