フォアブロックという難題

 

「卓球の技術の中で最も難しいのは?」と訊ねられたら、なんと答えるだろうか?

私は最近、これが一番難しいんでないの? と思っている技術があって、それは「フォアブロック」なんですの。

もちろん人によってどの技術を難しいと感じているかは異なるから答えはバラバラなんだろうけど、いやでもね、フォアブロックって恐ろしく難しくないだろうか。

フォア側に打たれたドライブをブロックするということだけれど、私の場合、これがさっぱり止まらないのである。

張本くんの勢いぐらい止まらないのである。

 

ここ最近は、どうすれば相手のフォアドライブを効果的に返すことができるかをずっと考えているんだけれど、力加減というか、ラケット角度というか、この絶妙な塩梅が非常に難しい。

中国選手は基本的にフォアブロックの練習はしないという話を聞いたことがある。
その理由は、ブロックをするのではなくカウンターを狙いにいくからだというが、これは一流選手の話であって、中級プレイヤーにとっては至難のわざである。

表ソフトである私の場合は、カウンターでバシンとミート打ちできれば最高なんだろうけど、これは極めて安定性に欠ける。
なのでブロック、あるいはブロックに近いような打ち方で確実に返球したいと思うわけである。

ということで、以下、3つの方法を考えた。

 

ラケットの位置を高く構える

元中国代表の高軍って選手がいるんだけど、この人は常にラケットを構える位置が高い。


高軍はフォア側に来たドライブへの対応もうまいんだけれど、ラケット位置の高さに秘訣があるのではないかと思ってこれを私も試してみたんだけれど、ちょっとだけ返球しやすくなった気がした。

だけど私の場合、フォアブロックをする時だけ意識してラケット位置を高くするというやり方になるため、ラリー中に(いつ来るかわからない状態で)フォア側に打たれると対応できない。

この技をマスターするのであれば、常にラケット位置を高く保っているスタイルにしなければ難しいのではないかと思う。

 

ちょっと擦りながら打つ

ブロックというと、ラケットをほとんど動かすことなくバシッと止めるイメージだけれど、そうではなくて、ちょっぴり擦りながら打ってみるということ。

厚く当てるのではなく、スイングを速くしてパシュッと薄く擦りながら打つのである。

今のところこれが最も返球できる確率が高いので、正解はこれなんじゃないかという気もするが、精度は恐ろしく低いので、まだまだ工夫の余地があると感じている。

スイングスピードを変えることによって、カウンター気味に打ったり、安定性重視のブロックにしたりと、いろいろ使い分けることができそうな気がするので、このへんは要実験である。

 
台から距離を取る

これはまだ試してはいないが、「フォア側にドライブが来ると判断したら、素早く台から下がって打球する」というのはどうだろうかと考えている。

台から下がると言っても、私は前陣マンなので「大きく二歩下がる」程度の距離である。

私は現役時代の練習によって「台から下がらずに戦う」という前陣マンの鉄則が染み付いちゃっているから、あえて下がってから打球するという概念がない。

しかし、フォアブロックを克服するためのポイントはこれなのではないかと考えているのである。

台から下がって打球するので厳密に言えばブロックではないかもしれないが、とにかく「フォア側に来たドライブへの対処法」として、この方法は効果的なのではないかと思う。

今後の練習で試してみたい。

 

今ふと思ったんだけど、私は「早い打球点」を意識し過ぎているような気がする。

前陣マンとしては、バウンド後にボールが伸びるとやっかいなので、できるだけ早い打球点を捉えてブロックしなければいけないと思い込んでいるふしがある。

けれども「打球点をやや遅らせる(頂点くらいを捉える)」という意識で打った方が良いのではないだろうか。

ラケット位置を高くするという打ち方も、結局、打球点がやや遅れて頂点あたりを捉えられるから安定性が高くなるのではなかろうか。

練習でフォアブロックを試す際は「打球点をちょっと遅らせる」ということも意識しながらやってみたいと思う。

 

ちなみに、伊藤美誠選手がたまに見せる、「パンチを放つようにラケットを前に押し込む」という独特のフォアブロックがあり、美誠選手本人は『みまパンチ』と名付けているらしいが、あんなすげぇ技はとても真似できない。

ブロックという一見地味な技でさえ、強烈なオリジナリティを発揮するとは、さすが伊藤さんちの美誠ちゃんである。
前陣選手はブロックのバリエーションを持つことが重要であると、みまパンチは教えてくれているのかもしれない。

 

 

14 件のコメント

  • 高軍選手、いつ見ても素晴らしい安定感ですね。
    自分が歳を重ねていくにつれてより参考になっていく気がします。
    一撃必殺よりも確率の卓球こそおっさん卓球が目指すところでしょうか。

    フォアブロックは確かに難しいですね。
    自分はラケットの位置はやや高めから、少し下方向にラケットを落とすように動かしてブロックすると安定する感じがします。
    少し下回転をかけ返す感じ。
    ラケット面はフラットで。
    上にしろ下にしろ、何かしら回転をかけた方がボールが安定するような気がしますねー。

    試合じゃ大体失敗しますけどねー。(;´д`)トホホ…

    • つぐさん
      高軍選手の安定感抜群の卓球はまさに教科書ですよね。ショートが芸術的です。
      つぐさんのブロックのやり方、それもあったのかとハッとしました。ペン粒選手的なブロックのイメージですかね。
      これも試してみたいと思います。
      私も試合で使えるようになるには相当時間がかかりそうですが(>_<)

  • 実際はイメージだけで水平に動いているみたいなんですけどね。
    普通に水平に振るとラケットが上に動いちゃってブロックにならないので、抑える意味で下方向をイメージすると結果水平になると言う。
    昔三鷹の先生に教わりました。

    ネットの上ギリギリを狙ってボールを叩き込むイメージでちょっとだけ動かすと良い感じな気がします。
    カウンターやスマッシュもこれでやる時がありますが、ナックル気味になって相手がすごく嫌そうな顔になるのですごく気分がいいです。

    とにかく勝ちたいのです。
    どんな卑怯な手を使ってでも勝ちたいのです。

    • つぐさん
      なるほど! 具体的なイメージが掴めました。
      表の場合、普通にフォア打ちをしていてもナックル気味のいやらしい球が出ますが、ラリー中に意図してそれを出すということですね。
      相手にとっては最悪な「いやらしボール」、これは使わない手はありません。
      自在に出せるように練習してみたいものです^^

  • フォアブロック確かにやることも少ない技術なので中々難しいですよね。

    自分はフォア、バック限らずブロックは「相手の球威を利用する・早い打点を捉える」意識でやってます。

    打点が遅いと相手のボールの変化(伸びる、曲がる)や回転やスピードに押されてオーバーミスしたり浮きやすくなりやすいので打点に気を付けてます。
    また、完全にラケットを止めてブロックするというよりも軽く振った方がリズムが出て色々なボールに対応しやすく攻守の転換がやり易い気がします。

    • 粒高マンさん
      コメントありがとうございます!
      やはり打点を落とすと処理が難しくなりますよねぇ……。
      「打点を落として打つ」のではなく「もっと早い打点で打つ」ことを意識した方がいいのかもしれないと思いました。
      伸びたり変化したりさせない「台にバウンドした直後」を捉える感じで。
      「軽く振る」は「リズムが出る」にもつながるというのは確かにそうですね。
      ラケットを止めてブロックしたらリズムも止まって次の球を打つのが難しくなってしまいますね。
      これはバックブロックにも言えることかもしれませんね。お、何やら新しい課題が閃いた気がします^^

  • ラケットの角度を被せない分、動きで抑えつけてる感じなんでしょうかね。

    東京MXでパラリンピックの卓球選手の特集をやってましたが、脚が不自由で動けないので最前陣で速攻していく選手でした。
    同じフォームからの逆横回転と順上横回転サービスとか、ナックルの変化を生かしたブロックとか参考になることがたくさんありましたねー。
    動けないから三球目で決められるサービスと、ラリーで相手を崩してスマッシュを決められる技を極めたんだそうです。

    平野(鬼)さんが試合を挑んでました。
    ちょっと丸くなってましたねw
    でも楽しそうで良かったです。

    • つぐさん
      言われてみればパラリンピックの選手はみなさん前陣ですね。
      その視点で観ると参考になるポイントが多いのかもしれませんね。
      パラトップ選手たちの変幻自在の変化卓球を私たちの卓球に取り入れると新しいスタイルが生まれるかもしれません。
      平野(鬼)さんは引退しても活躍ぶりが凄いですよね~。

  • 私は弾みを抑えた表ソフトを使っているせいか、フォアブロックはまあまあ得意かも知れません。
    フォアの基礎打ちからブンブンドライブを振ってくる人がいますが、ひたすらフォアブロックで返しています。
    コツとかはよく分かりません。
    とりあえず、角度を被せ気味にバウンド直後を捉えるようにしているくらいですか。
    ただ、この打ち方が癖になると自分から打ちに行けなくなるんですよね。
    とっさにブロックで凌いだら次はカウンターを狙う、くらいの気持ちが必要なのかも知れませんね。

    • ベーゴマさん
      確かにラバーの弾み具合も影響してきますよね。
      私は弾みがほしいタイプなんですけど、弾み過ぎるとブロックが……。
      やはり打点は「バウンド直後」ですよねぇ。そのタイミングを捉えてから「どうラケットを動かすか」が難しいんですよね。
      「凌いでからのカウンター」ここまでのワンセットができなければブロックも成功とは言えないということですね。
      私は連続攻撃に難があるので、ここも今後の課題です(××)

  • フォアブロック難しいですよね。自分の場合はブロックが長くなってしまうのでコースを狙ってやってます。フォアサイドをきるように自分では心がけているのですが、実際は上手くいかないんですよね。自分の理想ではボールが来て少しラケットを引いて頂点ぐらいで若干下に下ろしてコースを狙って返球ですが、今はまだコースは狙えませんね。今後練習していく上でナックル性のブロックを厳しいコースに出せるようにしたいです。コースを狙えなくてもバックミドル辺りにナックル性のブロックをやると、基本的に繋ぐだけで返ってくるので(こんな低レベルじゃないよと思われたらすいません)それを狙うというだけで試合運びが楽になると思います。長文失礼しました

    • ターゲットブルーさん
      ナックル性のブロックを厳しいコースに出せるようになれば、これはかなり効きそうですね~。
      「少しラケットを引いて頂点ぐらいで若干下に下ろしながらコースを狙う」これ私もやってみます。
      フォアサイドをきるコースはかなり難しそうですが、バックミドルあたりに送ってやるのは何とかできるかもしれません。
      想像しただけで相手が「わわわわ」となっているのが目に浮かびます(^^)。

  • 初めてコメントします。ペン表のおっさんです。
    私も「バウンド直後」です。
    バウンドする点に、台と直角角度のイメージで
    ラケットをあわせて待ち(と言っても一瞬ですが)、
    打球時に気持ち押すか押さないかって感じです。
    ドライブに対しては長めの早いナックルが
    飛んでいきます!
    自分から打ちにいけなくなるのはベーゴマ様の
    おっしゃる通りと思います。
    なんとかしたいのですが難しいですね・・・

    • マインスイーパーさま
      初コメントありがとうございます!
      ペン表のブロックはやはり「ナックルで返す」ことが大事ですね。
      「気持ち押すか押さないか」このさじ加減次第なんですよねぇ。非常にわかります。
      「自分から打ちに行く」この課題を克服し、ナックルブロック&スマッシュでたたみかけられれば、表の恐ろしさを見せつけられます。
      連携技を磨きまくりたいと思いますっ^^;

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