「無くて七癖」という言葉があるように、人は無いように見えても誰でも癖を持っているものである。
先日、「サービスを出す時の癖で、どんな回転のサービスを出すのかバレる人」というのを見た。
何気なくその人の練習を観察していると、サービス時にちょっとした癖が出ちゃっているのを発見した私。
実際にその人と打つ番が回って来た時に、それは確信に変わった。
その癖というのは、「サービスを出す構えに入る直前に、ラケットにボールを2回弾ませると下回転系サービス、2回以上弾ませるとそれ以外のサービスを出す」というもの。
張継科もサービス時にボールを何度かポンポンと弾ませるが、あんな感じである。
張継科と違ってその人は、弾ませる回数でサービスの種類がバレちゃってるのである。
なのでこちらとしては、2回弾ませた時は「下回転サービスが来る」とわかるので、簡単に対応できてしまうというわけだ。
ドリカムの未来予想図Ⅱという歌の中に「いつもブレーキランプ5回点滅 ア・イ・シ・テ・ルのサイン」という有名なフレーズがあるが、彼の場合「いつもラケットに2回弾ませる シ・タ・カ・イ・テ・ンのサイン」なのである。
吉田美和さんもびっくりである。
野球でも、盗塁をする際はピッチャーの癖(モーション)を盗むって言うよね。
足の上げ方やグラブの高さなどを見て、打者への投球かけん制球かを判断しているわけであるが、卓球でもどこかに癖が知らず知らずのうちに出ちゃっている可能性は誰にでもある。
つまり「ドリカム状態」ってことだけれど、やはりそれが出やすいのはサービスの時だと思う。
相手選手のサービス時の癖を徹底的に研究すれば、ラケットの角度や体の傾き具合、あるいは視線の動きなどで、どんな種類のサービスを出すのかわかるようになるかもしれない。
これを極めればラリー中であっても、一瞬の癖を捉えて、「ツッツキなのかストップなのか」「どのコースに打ってくるのか」などを見抜けるようになるかもしれない。
格上にも勝てるようになるかもしれないこの「クセ見抜き力」を是非とも身に付けたいと思う次第。
で、いったいどうやってこの力を磨いたらいいのだろうか? とりあえず多くの人を観察して経験値を上げるしかないのだろうね、きっと。
でもまあその前に、今の自分が癖で相手に見抜かれていないか(ドリカム状態に陥っていないか)改めてチェックする方が先だとは思うが……。
自分で分かっていても治せない癖もあります。わたしはナックルサーブを出した後に必ずやってしまう癖があるのですが、意識してもやってしまうので我ながらおかしくて笑ってしまいます。
貴絽さん
分かっていても直せないパターンもあるんですねぇ。
「自分で笑ってしまう癖」これがどんな癖なのか非常に気になりますっ。
自分もそういう癖はありますね。一番問題だと思うのはドライブでして、自分の意思で掛ける掛けないを分ける時に、掛けないときに足が若干上がってしまうんですよね。そういう癖がばれたら相当やりにくくなるので改善していきたいです。
ターゲットブルーさん
ドライブをかける時に足が上がってしまうとは興味深い癖ですねぇ。
相手の癖を見抜く時は上半身だけでなく下半身もチェックしないといけませんね。
癖の研究は意外と奥が深いのかもしれません。