卓球レポートを読む 2017年4月号

 

今月号も、脇目も振らずに読み倒しました。

新女王が凛々しいお顔でキメている、今月号の目玉企画はコチラ

【カラーインタビュー】 
平野美宇 未来へのまなざし
【カラー連続写真】
元全日本王者・渋谷浩が見た
平野美宇の強さ
【カラー技術特集】
トップ選手から学ぶ 決める! フォアハンドドライブ

先月号に引き続き、全日本選手権特集である。
平野美宇選手の独占インタビューや、渋谷浩さんの平野分析など、新女王の魅力に迫る内容となっている。

ここで取り上げたいのは、カラー技術特集の「トップ選手から学ぶ 決める! フォアハンドドライブ」である。

 

磨くべき不変の技

この特集は、今年の全日本選手権男子シングルスで撮影した連続写真の中から、トップ選手たちのフォアハンドドライブのシーンをよりすぐり、そのポイントを解説するという内容。

登場選手は、水谷隼、平野友樹、吉田海偉、吉村真晴の4選手。

この中から、吉村真晴選手のフォアハンドドライブのポイントをご紹介。

腰を大きくひねり、右足に重心をかけてバックスイングしたら、右足で床を蹴る力を使ってラケットを振り始めよう。ラケットを引き始めるときに、腰の動きに合わせてラケットを引き始めたように、スイングの開始も腕からではなく、右足の蹴りから始めることがポイントだ。
右足で床を蹴るときは、親指の付け根あたり(拇指球・ぼしきゅう)に力を入れ、「右ひざを前に出すように床を蹴る」ことを意識してみよう。そうすると、体がスムーズに回転し、スイングも鋭く力強くなる。

 

拇指球はこの部分↓

右ひざを前に出しながら斜め上にスイング

得点できるような威力のあるフォアハンドドライブを打つためには、右足で床を蹴る力を使って「体をしっかり回転させてスイングする」ことが重要なポイントになる。
このポイントを踏まえて、(右利きの選手の場合は)左肩を前に出して台に対して半身になったバックスイングから、フォロースルー(打球後のラケットの動き)では右肩を前に出した半身になるように、体をしっかり回転させてスイングしよう。
右肩を相手に向けるようにフィニッシュできれば、体をしっかり回転させてスイングできた証拠だ。

 

右肩を相手に向けるように、体をしっかり回転させる

 

こんな感じで、一撃必殺のパワードライブを生み出す秘訣を学べる企画となっている。

拇指球に力を入れて床を蹴る力を使って打つというのは、多くの人が意識していないポイントなのではなかろうか。

私もさっそく試してみたいと思う。

 

未来の『テナジー』ユーザーに送る新ラバー

そしてもうひとつ、取り上げたい注目企画がコチラ

【特別企画】
新ラバー『ロゼナ』登場!

4月21日にバタフライから「スプリング スポンジ」を採用したハイテンション裏ラバー『ロゼナ』が発売される。
性能のみならず、価格面でも多くのユーザーの声に応えた『ロゼナ』の実力と開発の裏側に迫る、という企画。

ロゼナは、『テナジー』シリーズの開発で培ったノウハウを生かし、可能な範囲で性能と品質を落とすことなくコストダウンを目指して作られたラバーだという。

性能面では『テナジー』シリーズに及ばない部分はあるものの、トップ選手を目指すプレーヤーのパフォーマンスを最大限に引き出す十分な性能を備えているラバーなのだとか。

「スプリング スポンジ」を筆頭に、ロゼナの性能を語る上で欠かせない要素はいくつかあるが、その中で重要なポイントとなるのが「トレランス」だという。

トレランスとは『許容度、寛容度』を意味する英語で、卓球においては、『打球の微妙なラケット角度や、スイング方向の誤差をカバーしやすい特徴』のことを表している、とのこと。

「卓球は、1球1球、スピード、回転量、軌道が異なるボールを、正確に相手コートに打ち返さなくてはいけない競技です。身体能力と予測能力が高く、反応速度が速いトップ選手であれば、そうした1球1球に正確に対応できる、つまり、的確な打球位置、ラケット角度、スイング方向、スイングスピードで打球できますが、プレーヤーの技術レベルが下がるにしたがって、毎回理想的な打球をすることは非常に難しくなるでしょう。ここで重要になってくるのがトレランスです。
トレランスの高さを追求した『ロゼナ』で打球すると、多少ラケット角度が正確でなくても、打球をラバーに食い込ませて、はじき返すことで、プレーヤーのイメージに近いボールが打てるため、打球が安定しやすいという特徴があります」

 

おお、凄いではないか、トレランス。

このトレランスの高さを追求したロゼナを、どのようなプレーヤーにお勧めなのかというと、

「私たちはこのラバーを卓球のレベルを問わず、『強くなるためのラバー』と位置づけています。
そうした思いを持つプレーヤーが、『ロゼナ』を使うことで『自分にもこんなボールが打てたんだ』『こんなプレーができたんだ』ということに気付いて、選手としてステップアップを遂げていただけるのではないかと期待しています。
そして、ゆくゆくは『テナジー』シリーズでバタフライの最高性能を味わっていただき、さらなるレベルアップを果たしていただければ本望です」

 

スポンジは鮮やかなロゼ(バラ)色で、パッケージのロゼ色のロゴもとってもオシャレで抜群のインパクトを持つ『ロゼナ』。

性能も良くてリーズナブル(¥5000+税)ということで、大ヒットの匂いがプンプンやね。

 

それにしても、ラザンターといいロゼナといい、裏ラバーの盛り上がりは凄いよね。

表ラバーユーザーの私としては、使ってみたいけど使う機会がないラバーたち。

ラケットを数日間だけ借りられる、TSUTAYAみたいな「ラケットレンタルショップ」なんてのがあったらありがたいなあ、なんて思ったりなんかして。

以上、4月号でした。

 

 

6 件のコメント

  • なかなか発売日から時間が経ってますね
    やはり、それほど卓レポは奥が深いということですか

  • 平野美宇すごいですね!僕は全日本リアルタイムで見てました笑
    ロゼナ出ましたね!トレランスにちょっと憧れますが僕はラウンデル一筋です笑

    • シェーク裏裏野郎さん
      私も目の前で観ましたが、卓球の神が乗り移ったかと思うプレーでしたねw
      トレランスはめちゃくちゃ惹かれます。
      トレランスの極みみたいな表ソフトが出ることを祈ります 笑

  • ラケットレンタルショップがあれば、無駄遣いせずに済みますね。
    後は用具に興味がある人が集まってお互い貸し借りしてお試しする方法もあります。部活やサークルに所属していれば簡単に試せそうな気がしますが、実際はそれほど親しくない人に使わせてもらうのはハードルが高いです。用具に興味の無い人も多いので、私など内気なのでどんな用具か質問するのもためらってしまいます。

    • 貴絽さん
      用具を持ち寄って貸し借りするのは良いですねぇ。
      そういうのがあれば参加したいです(私はラケット1本しか持ってないですが…)。
      親しくない人のラケットは借りにくいですよね。
      私も教室で「ちょっと打たせてもらっていいですか?」の一言が言い出せません。
      これはやはり「みんなでラケットを交換して打ち合おうクラブ」を立ち上げるしかないのかもしれませんww

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