卓log会で出られる団体戦の大会がないかなぁと、ネットで探しまくっていたところ、たまたま「全日本卓球選手権大会(一般の部・シングルス)東京都予選会」ってのを発見した。
全日本選手権の、しかも東京の予選ってことはめちゃくちゃレベルが高いんじゃないかしら? って思ったんだけれど、大会概要を見ると、全日本選手権や全日本社会人選手権などの直近の大きな大会で好成績をおさめている選手は予選が免除になると書いてあった。
ネットで調べてもなにも出てこなかったから、誰が出るのかもわからず、どのようなレベルなのか見当がつかない。けれどもやっぱりそこそこのレベルではあるだろうって期待して、行ってみることにした。
からすカーで夜が明けて、24日の祝日。
会場は私がよく練習で使っている武蔵野総合体育館。
駅から遠いので30分ほど歩いて、ぜいぜい息を切らしながら到着したのが9:20。
いつもの卓球室ではなくて、メインアリーナが会場ってことなので初めてそこへ足を踏み入れてみるとわんさか人がおって、朝の練習中。
客席は、片側は写真にも写っている一般的な座席で、その反対側はこんな感じ↓
こっち側のベンチに座って練習を見ていると9:30になって開会式が始まって、そのなかで、敗者復活戦もあるよっていう説明があったので、そんなのがあるんかいと感心しているうちに、さっそく試合が始まった。
ちなみに今回はシングルスの予選会であって、ダブルスの予選会は別日に別の会場で行われたという。
さて、見渡してみるとかなり若い人が多くて、大学生や高校生、中学生もいる。
予選リーグ的なものはなくて、負けたら終わりのトーナメント方式らしいのだが、呼び出しのアナウンスはないとのことで、それじゃどんな選手が出ているのかまったくわからないわけで・・・
う~ん、これはちゃんと楽しめるのか? って不安で胸がパクパクになったんだけれど、
「東京アートの吉田くん、3コートで審判です」ってアナウンスがあって、お、東京アートの選手も出とるんかいってちょっとワクワクしつつも、吉田って誰やろ? そんな選手おったかいな? ってピンとこず、目の前でペン表の女子選手が戦っていたのでとりあえずその試合をガン見することに。
ふと見るとその隣の台にサウスポーの「梅村」って選手が試合をしておって、わお、梅村優香選手? なんだか顔が違うような気もするがたぶんそうだよなってそちらの試合も注目しながら観戦。
しばらくして、何気なく横を向くと、なんとすぐそこのベンチに近藤欽司さんがいた。
先日当ブログで近藤さんの本の感想をアップしたばかりであり、もはや他人とは思えない。
しもた、先生の著書を持ってきていればサインをもらえたのに、と私は悔しさのあまりハンカチをしがみながらちょっぴり泣いた。
(関連記事:半世紀に渡る指導者人生がまるごと詰まった『魅せられて、卓球』(近藤欽司・著))
気を取り直して会場内を見渡していたら、向こうのほうに見覚えのある選手がいる。あれは東京アートのユニフォームやなぁって目を凝らしてみると、果たしてそれは吉田海偉選手であった。なぬ!マジか!
あっ、「東京アートの吉田くん」って吉田海偉やったんかい!
バンザーイ! これだけでも来た甲斐があったぞ!
なんて1人で喜んでいるうちに吉田選手の試合が始まって、もうね、強いのなんのって、たまりませんよ。ショートやプッシュがシェークのバックハンドよりも威力があって、私は改めて勇気をもらいましたのよ、ほんとに。
で、その2つ隣の台に、圧倒的な強さを見せつけているえげつないサウスポー選手がおるなぁと思ったら、シチズン時計の森田侑樹選手であった。
やっぱりレベル高ぇなぁ、こうでなくっちゃね、なんてニンマリしているところに、またしても見覚えのある人が視界に・・・ってヨウヨウさん(yoyo 卓球)ではないか! ヨウヨウさんも出とったんかい。こりゃ応援せんといかん。
ガンバガンバ、なんて声援を送っているとあっちのほうにも見覚えのある人がおるぞって、おや、プロコーチの渡辺貴史さんではないかい。
(関連記事:ペン表コーチを訪ねて ~ル・クールTOKYO体験記~)
ヨウヨウさんも渡辺さんもペン表なので個人的には非常に楽しめるなぁなんて呑気なことを言っているうちに気が付いたら、前期日本リーグで創部60年目にして初優勝を飾った快挙が記憶に新しいリコーの面々があちこちで試合をしている。
あのミラクルを起こした人たちかとリコー選手の試合を感慨深く眺めていたら、あっちのほうでやっているのは、やや、パラ卓球界のスーパースター・岩渕幸洋選手ではないかい。先日のパラ卓球イベントでは観戦したが、公式試合で戦っているところを観るのは初めてである。実に貴重。
(関連記事:初めてのパラ卓球観戦 ~『第2回 JPTT ultimate team match』へGO~)
あっちにもこっちにも有名な選手。
わずかに抱いた不安は見事に外れ、やっぱしレベルの高い試合であった。
さらに個人的に嬉しいのは、若い人ばかりなのに以外にもペン選手が多いということで、片面のペン選手だけでも6人くらいはいた。
そうこうしていると代表決定戦になって、ここからは名前をコールするんだけれど、最注目の東京アートの吉田くんは、実践学園中の高橋航太郎という選手と対戦するという。調べてみるとこの2日前に全日本ジュニア男子の東京都予選会があって、高橋くんは1位で通過しているとのこと。
(小学生の頃に福島テレビに取材された高橋くん)
劉国梁のような独特のサービスと、中学2年生とは思えないパワフルなドライブを放つ高橋くんの卓球は非常に魅力的であったが、さすがは鬼のペンドラ、圧巻のプレーで若い芽をぶっこ抜いた。
一通り代表決定戦が終わり、私は一旦外に出て、缶コーヒーで一服して戻ってみると、8人の選手が試合をしておって、先ほど負けたはずの選手もいるし、勝ったはずの吉田選手や森田選手はいなかったので、なんでや? と思ったんだけれど、
ああ、なるほど、トーナメントといっても、最後までやって優勝者を決めるのではなく、東京都代表が決まったらそれで終わりなのか。
そして今やっておるのは敗者復活戦ってことか、と合点がいった。
敗者復活戦は最終的に2人に絞られて、そこで終わった。
実は私は観戦し終わるまで「大会」的なものだと思っていたんだけれど、いまよく確認してみたら「予選会」ってはっきり書いてあるね・・・。
予選会は初めて観たんだけれど、なるほどこういうシステムになっておるのだね。
てことで、誰が出るのかまったくわかっていない状態で行ったにもかかわらず、とにかく楽しめたから良かった。会場が狭いから席を移動しなくてもいいから楽だし、かなり至近距離で有名選手のプレーを観られるからお得である。
予選会を観ておけば、本戦の全日本選手権もより楽しめるかもしれない。
観ておいて損はなし、そんな1日であった。
あらまぁ。
なんと聞くからに楽しそうな試合じゃございませんことかしら。
吉田選手も予選からですか。
ぜひまた本戦上位に食い込んでオールドファンを熱狂させてもらいたいです。
今年度は大阪なので観に行けないのが残念です。
プレーするのも楽しいですが最近は色んな大会を観戦に行きたい感じです。
いつか動けなくなっても楽しみがあるのは素晴らしいことです。
つぐさん
見きり発車的に行ってみたのに、ほんとに儲けもんでした 笑
行ってみるもんですねぇ。
吉田選手ほどの実力者が予選からとは驚きましたが、調子がよければ本戦でもベスト8以上は狙えると思います。
卓球は「やるスポーツ」だと捉えている人が多いですが、「観るスポーツ」としても大きな魅力がありますよね。そこを卓球未経験の人にも知ってもらいたいものです。
私は「観戦道」を極めるつもりで、これからもあちこちの試合に足を運ぼうと思っております。
できれば全国津々浦々、巡り倒したいものですが 笑
とりあえず行ってみるって大事ですね。
面白そうなイベントや大会があっても、いざ行くとなるとちょっと面倒だなと思ってなかなか行動に移せません 笑
試合はもっぱら動画で見て済ませています。
卓球ファンを自称するなら現場に行かなきゃダメですね・・
すんさん
面倒になる気持ちもわかります。
普通はよほど興味がないと行きませんよね。
ブログをやってるとどう転んでもネタになるんで「とりあえず行ってみるか」って気持ちになりやすいですね。
むしろハプニングとかトラブルを期待すらしてますから 笑
トップ選手同士の対決も面白いですが、今回のように、トップ選手と市井の人々の対決が見られるのも非常に面白いです。
やはり行ってみるもんですね。
ナルコさんお疲れさまです〜(^ ^)
私は残念ながら行けなかったので、記事を読ませて頂いて「な〜るほど〜こんな感じだったのか!」とチョッピリ得した気分です。
そしてあの普段は静かな体育館アリーナで、そんな激闘が繰り広げられてたなんて、何というか不思議な感じもあります。しかも吉田海偉選手がいたなんて!!あ〜羨ましッ!!
いつか、アリーナで練習してみたいですね(^ ^)
つじまるさん
いや~楽しかったです、ほんと。
一緒に観戦できなかったのが残念です(悲)
つじまるさんの分まで脳裏に焼き付けてきたので、今度お話ししますね 笑
いつも練習している体育館でトップ選手がやっている不思議さは感じましたねぇ。
アリーナも借りられるはずなので、安かったら借りてみたいですね!
思い切って「つじまる杯」を開催するのもありじゃないでしょうか 笑
narukoさん、こんばんは。
数ヶ月前に「単板ラケットをフルスイングで卓球台角にぶつけ割り、アロンアルファで接着して使っていた」と投稿の「ぴ」です。
>>卓球は「やるスポーツ」だと捉えている人が多いですが、「観るスポーツ」としても大きな魅力がありますよね。
はい、当方もそう思います。それでまさに今、改めて生観戦の楽しさを感じております。ラケットは高校卒業以来、「もういい」とばかりにほとんど触っておりませんが。人生何が役に立つか解りません(笑)。あ、1度だけ宿泊の宿で遊びましたか、ね・・)
全日本まで、あと1ヶ月ですね。
ぴさん
お久しぶりです。
あの衝撃フルスイング事件のぴさんですね 笑
卓球経験者だと観戦していても細かい部分まで理解できるから楽しみは倍増ですよね。
やっててよかったと思える瞬間ですね。
今は卓球をされてないとのことですが、Tリーグも始まったことですし、観ているうちにやりたくなるかもしれませんよ 笑
次の全日本は大阪ですが、私は観に行く予定です。
名物の串カツでも食べながら観戦したら楽しそうですねぇ。