【卓球雑学】 世界選手権の“国際ペア”解禁でドリームコンビ誕生!!

気がつけばもうそこまで世界卓球が迫っている。

今年は4月26日~5月3日に、蘇州(中国)で行われる世界卓球選手権だが、男子ダブルスに、あるドリームペアがエントリーしたのをご存知だろうか。


その最強ペアとは、中国の馬龍とドイツのティモ・ボルの国際ペアだ。

この2人は、2013年の中国オープンでもペアを組み、男子ダブルスで優勝しているのだが、そんな夢のようなペアの試合が世界選手権で観られるのである。

興奮するではありませんか!

国際ペアが世界選手権などの大きな大会に出るのは、卓球という競技の面白さの幅がぐっと広がると思うので、たくさん出場すればいいと思うのだが、ここ最近、国際ペアの試合を観たという記憶はなかった。

それもそのはずで、実は国際卓球連盟が世界選手権への国際ペアの出場を禁止していたのである。

異なる協会に所属する選手同士の「国際ペア」は、かつての世界選手権では珍しくなく、日本も1973年大会で浜田美穂/アレキサンドル(ルーマニア)、75年大会で高橋省子/アレキサンドル(ルーマニア)がタイトルを獲得。日本は、その2大会でのタイトルは国際ペアによる女子複のみということで、「0.5冠」とも言われた。
 初めて団体戦と個人戦が分離開催された99年大会(個人戦)では、プリモラッツ/サムソノフ(クロアチア/ベラルーシ)が3位に入賞。しかしこの翌年からITTF(国際卓球連盟)が世界選手権への国際ペアの出場を禁止したことで、長く同一協会ペアのみの戦いが続いていたが、今回の蘇州大会では16ぶりの国際ペア復活となる。
 蘇州大会では、中国は女子ダブルスや混合ダブルスでも若手選手と外国選手の国際ペアをエントリーする。
(卓球王国5月号167頁から抜粋)
 

14年のJA全農世界卓球の際に行われたITTF総会で他協会の選手とのペアリングが解禁されたという。
とても良いことだ。

特にヨーロッパなどでは、その国の卓球レベルは高くはないが、突出して強い選手は1人いる、というような国がけっこうある。
そんなエース選手同士が組めばメダルを狙える強いペアが作れるわけで、俄然大会が面白くなるはずである。
うん、解禁されて本当によかった。

ただ、国際ペアは、それぞれの協会で「1ペアの出場」としてカウントされるため、双方でダブルスに出場する選手がひとり減ってしまう。
各協会はそのことを考慮して慎重に判断しなければいけない。

 

ボルは、
「五輪を翌年に控えた中国での世界選手権で、馬龍とペアを組めるのはとても名誉なことだよ」というコメントを出しており、

 

中国の劉国梁総監督も、
「馬龍とボルのペアリングによって、ドイツの人たちは世界選手権に注目するだろうし、中国ではボルへの注目度がより高まる。双方にメリットがある」
と語ったとのこと。

 

中国にはいくらでも強い選手がおり、他国の選手と組まなくても優勝は狙える。
そして一人でも多くの選手を大会に出してやりたいとも考えているはずである。
にも関わらず、国際ペアをエントリーするというのは、中国の、少しでも大会を盛り上げたい、面白い試合を多くの人たちに観てもらいたいという気持ちの表れなのではないかとも思う。

 

以前のエントリーでも触れたが、卓球界では、「強過ぎる中国」の存在が、人気と普及の両面でマイナスとなっているという声がある。

がしかし、中国が弱くなることが卓球の人気に繋がるという考え方には、中国としては納得できないだろう。

そんな中で中国(もちろんドイツも)は、「国際ペアのドリームコンビ」という、ひとつの夢を提供した。
中国人同士で組んだ方が中国の実績になるにも関わらずだ。

圧倒的に強い中国を悪く言うのではなく、「国際ペア」のような、卓球の新たな面白さを提供できるような取り組みを、今後卓球界全体で考えていかなければいけないのではないだろうか。

ちなみに今回の世界卓球では、中国以外でも、男子ダブルスと女子ダブルスに数組の国際ペアがエントリーしているそうで、そちらの方にも注目したいなあと思っている次第。


しかし、テレビ放送に関していうと、日本の選手が残っていなければ、たとえ決勝戦でもダイジェストでさらっと流すだけというパターンもおおいにあり得る。

海外選手同士の対決では視聴率が取れないというのはわかる。

だけどテレ東さん、せめて馬龍/ティモ・ボルペアが決勝に残った時には、相手が日本人ペアでなかったとしても、全部とは言わないが、ある程度はがっつりと放送してくださいませ!

それだけが今の私の願いであります。

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