今月号も鼻息を荒くしながら読みました。
今月は新連載が2つ始まりました。
ひとつはコチラ
『もうメンタルで悩まない!』
筆者は、卓球日本ナショナルチームメンタルサポートスタッフの岡澤祥訓さん。
メンタルの専門家による、メンタルで悩まないためのいろいろな方法を教えてくれる連載です。
第1回は「ルーティン」で緊張に克つ!というテーマで語っています。
最近は卓球界でもメンタルの重要性について語る声をよく耳にする。
今後ますます大事になるであろうメンタルについて、この連載でしっかりと学びたいと思う。
そしてもうひとつがコチラ
モンダイは指導者だ
第1回 良い指導者になるために
先月号で高島規郎さんの連載が最終回となったが、今月号から高島さんの新連載が始まった。
高島ファンの私としては嬉しい限りです。
この連載では、指導者のあり方や、高島流の選手の育成法を論じていくという。
指導者必読の企画です。
マシン練習は“ひらめき”で変わる
そして、今月号で私が最も興味深く読んだのはコチラです。
マシン練習のトリセツ
MENU.4/最終回
渡辺貴史さん(Nittaku専属契約コーチ)による、マシン練習法指南のコーナー。
最終回となる今回は、マシンを活用したアイデア練習メニューを紹介するという内容。
この中で、ちょっとしたアイテムを使ったアイデア練習法がいくつか紹介されているが、ひとつだけ抜粋します。
それは「箱を使ったロビング打ち」です。
ボールを上へ高く上げる「ジャンプ台」をネット際に設置し、マシンでロビングの軌道を再現するというもの。
それがコチラ↓
写真のジャンプ台は、重りを入れたシューズの空き箱を土台に、ティッシュ箱を傾斜に使用したもの。
テッシュ箱に当たって、ポーンと上に跳ね上がるというわけです。
テッシュ箱に当たって、ポーンと上に跳ね上がるというわけです。
こんなやり方でロビングボールが再現できるなんて、目から鱗ですね。
渡辺さんには、卓球界のドクター中松という称号を与えたい(アイデアマンという意味)。
私も学生時代にマシンを使って練習していたが、いかに単純な使い方しかしていなかったかということにいまさら気づいた。
全国の小中学生はそうならないためにも、この連載で学んでおくといいのではないだろうか。
ちなみに、連載は今回で終わるけど、DVD化されるそうです。
そちらも非常に興味深いところです。
許昕の強さの秘密
そしてもうひとつは、偉関晴光さんの『我ら、ペンホルダーズ』です。
今回から2回にわたり、偉関さんが「許昕がなぜ強いのか」について解説するという、許昕ファンにとっては、思わず偉関さんの顔写真に頬ずりしてしまいたくなるようなたまらない内容なのです。
いろいろと強さのポイントを挙げていますが、そのひとつが「バックスイング」。
偉関さんはこう語る。
許昕のドライブは非常にダイナミックです。そしてバックスイングを大きく取り、打つギリギリまで溜めているので、ラケット角度が相手に見えません。下連続写真③・④では、ラケットが完全に隠れているため、どのコースに打つのか判断できないのです。ボールの威力以上に、相手にコースを読ませないこと、それが中国選手の強さなのです。
多くの日本の指導者は、バックスイングが大きすぎると間に合わない。次球への対応が遅くなると指導します。しかし、時間的に余裕がある3球目強打やチャンスボールに対しては、バックスイングを大きく引いて良いのです。小さいバックスイングでラケット角度が相手に見えていると、コースは読まれやすくなります。特に女子選手はスイングが小さくなりがちで、お互いに打つコースが読めるため、ラリーが長くなるのです。女子でもバックスイングを大きくし、コースを読ませないようにすれば、決め球を作ることができるはずです。
ただパワーボールを打つための大きいバックスイングではないということだね。
そこに「相手にコースを読ませない」という秘密が隠されていたとは。
勉強になります。
次号の続編も楽しみです。
ほかにも、テナジーがなぜ生まれなぜ作られたのかを、開発のキーパーソンふたりに聞く『THE FRONT RUNNER〈vol.1〉 テナジー、開発前夜。』
リオ五輪の公式卓球台となった三栄の「infinity」ができるまでの秘話を三栄社長が語る『【もうひとつのリオ五輪】アスリートを支える五輪の卓球台〈前編〉』
など、読みどころ満載の8月号でした。
というわけで、今回は以上です。
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