カウンタースマッシュのコツとは? ~「開いて閉じる」というイメージで~

 

以前、フォアブロックが卓球の技術の中で最も難しいのではないかという記事を書いたが、やはりそれ以上に難しいのは「カウンタースマッシュ」であると思う。

フォアブロックという難題

フォアブロックに関しては、
・スイングは最小限
・打球点は頂点あたりを捉える
・ちょっとだけ擦り気味に打つ

主にこの3つを意識することで割と安定して入るようになってきた。

そんなわけで、次はカウンタースマッシュの練習に取り組み始めたんだけれど、ちょっとしたコツというか感触を掴んだので、そのことについてちょっこし。

 

打つことを焦らない

まず、私がこれまで考えていたカウンタースマッシュのポイントは以下の2つであった。
1.コンパクトなスイングで打つ
2.早い打球点を捉える

これはよく聞くカウンタースマッシュのポイントなので間違ってはいないと思うが、最近私が得たコツはこれとは違う打ち方である。

最初のカウンター練習の時に陽陽コーチから「失敗する時は早く打ちすぎている」という指摘を受けた。
そしてスイングも小さく、強くインパクトできていないと。

私はどうやら「カウンタースマッシュはフォアブロックの延長上にある」という意識があったせいで、早めの打球点とコンパクトスイングになってしまっていたようである。

ドライブは少しでも打球点が落ちると伸びて来るので対応が難しくなるという意識があったので、少しでもタイミングが遅れるとダメだと思っていたが、早い打球点を意識するあまり、打ち急いでしまってボールを芯で捉えられない状態になっていたわけだ。

つまり「当ててから振る」というような打ち方になっていたのであって、それでは強い球が打てないのは道理である。

 

コーチ曰く もっと引き付けて打て と。

そして、ムチをしならせるようにして強く弾け と。

そうした助言を受けて試してみるとあら不思議。今までとは当たり方が違うではないか。
パシンという確かな手応えを感じるのである。

この際「体の横で打球する」くらいの意識で打つようにするとちょうどいい。
実際はもう少し前で打ってはいるが、それぐらいの意識を持っていると最適な打球点で打てるということである。

 

開いて閉じる

もうひとつのポイントは「スイングの仕方」である。

前述した「引き付けて打つ」という場合に、スイングにおいて意識するポイントは、ある程度大きなスイングで、振りの速さを意識してバシンと弾くということであるが、これがまた何とも難しい。

そこで陽陽コーチの一言
「開いて閉じる、というイメージで」

威力のあるボールを打とうとすると「しっかり振る」ということを意識して打ってしまいがち。
普通にチャンスボールをスマッシュする場合は「振り切る」という意識は大事であるが、ことカウンターに関してはそれではイカンということである。

そうではなく、開いて(バックスイング)、強いインパクトにすべてをかける(閉じる)。

イメージとしては、インパクトした瞬間にスイングをピタッと止める である。

左足に体重を乗せながら打つとか、大きなフォロースルーはいらないってこと。

この打ち方は効果てきめんであった。
安定性が増し、強いボールを打つこともできる。

そんなわけで、この打ち方を追求していけば、カウンタースマッシュの精度も上がるのではないかと期待しておるところ。

 

もちろん早い打球点を小さいスイングで捉えるというカウンターも大事ではあるので、そのへんはケースバイケースで対応する必要があるだろう。
コースを突いた安定性重視のカウンターもこれからの課題ではあるが、今は一発で決める威力重視のカウンタースマッシュを追求してみたいと思う。

 

それにしても、カウンタースマッシュというのはものすごく爽快感を得られる練習であるということがわかって、やみつきになりそうである。
練習でこれだけ気持ちいいのだから、試合中に完璧なカウンタースマッシュを決めることができたら、私は昇天してしまうかもしれない。
うーん、ぜひ味わってみたいものである。

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フォアブロックという難題

 

12 件のコメント

  • なるほどー。
    参考になります。
    なんの技術にしてもちょっとした意識の差なんでしょうね。
    分かっててもなかなかね。
    カウンターは試合でたまーーーに決まるとすごく気持ちよくて、ついつい動画で切り取って何回も見直してしまいます。
    バックハンド(表面)のカウンターが決まった動画は宝物です。
    二度とできないかもw

    • つぐさん
      自分の打ち方の欠点は自分ではなかなか気付かないので、人に見てもらうことがいかに大事かということを痛感しております。
      新たに得た感覚は常に意識することでなんとか定着させたいと思ってますが、どうなることやらww

      試合でのカウンターを動画で繰り返し見るのは楽しそうでのすねw
      最高の酒の肴です。
      バックハンド(表面)のカウンタースマッシュが決まろうものなら、試合そっちのけで号泣するかもしれません(笑)

  • カウンタースマッシュは自分も最近重点を置いて練習しているので、書かれていた事を参考にしたいと思います。カウンタースマッシュは自分でやると、相手を完封できた様な気になってその後の試合も有利に運べますが、相手に序盤で決められた日にはとても萎えます(笑)

    • 卓球主義さん
      少しでも参考になったのであれば幸いです。
      是非この感覚を試した上で自分なりのカウンターを完成させてくださいませ。
      カウンターは確かに相手に先に決められると必要以上に「この人強い」と思ってしまってちょっと萎えますよね(笑)

  • カウンタースマッシュ・・・確かに決めたらカッコいいですね!目指すは吉田海偉でしょうか笑

    • シェーク裏裏野郎さん
      吉田選手並のカウンター、欲しいですねぇ。
      今のレベルだと、1発決めるために10回はミスしそうです 笑

  • 湿気が多い日はラバーの引っ掛かりが落ちるので裏でも表並みの
    カウンタースマッシュができますよ〜
    試合で息をかけラバーの表面を湿らせてから
    バックカット→前に出てフォアのカウンタースマッシュ
    したときの相手が驚く顔はいいですよーー(←性格悪い

    • しんこうしんこうさん
      おお、そういう裏技があるんですね。
      裏ラバーに表ラバー並のスマッシュをやられたら表マンの立場がありませんww
      それをやられたら驚きを通り越して絶望を感じます(笑)

  • 相手がパワータイプのドライブマンで何をやってもガンガンドライブを打ってこられることがあります。
    引き合いだとパワー負けするし、ブロックで粘ってもいつかは押しきられるので、一か八かのカウンタースマッシュにかけるという展開になりやすいです。
    決まれば爽快だしこれも卓球の醍醐味だとは思いますが、ペン表の私としてはなるべく相手から先に打たれる展開にしたくないなと思っています。
    球を引き付けてから開いて閉じるイメージで打つカウンタースマッシュ、今度試してみたいと思っています。
    打球点が遅れたへなちょこドライブにならないように気を付けたいです。

    • ベーゴマさん
      何をやってもドライブで打たれてしまう「お手上げ状態」になることがありますよね。
      確かにそんな時はカウンターで対抗するしかないかもしれませんね。
      打たれるにしてもできるだけ強打させないような攻め方が大事かなと思います。
      ベストな打球点を捉えられるようになるにはかなり練習が必要だと思いますが、ぜひ「開いて閉じる」のイメージ、試してみてください!

  • お久しぶりです。
    自分は卓球を始めてからずっとカウンターを苦手としてきました。 カウンターはコンパクトスイングでと言われていますが、自分は試合後にアドバイスをもらいにいだたら決まって「大振りだ」と言われるほどなのでそもそもスイング自体できてないんですよね。
    しかし、最近はカウンタードライブをずっと練習していて少しはマシになったなと思うのですがドライブに対してはカウンタースマッシュの方が返しやすいような気がしますが打球点などがよくわからず精度が低かったので参考になりました。 有難うございます。 いつか試合でもカウンタースマッシュできたらカッコいいんですけれどね…
    長文失礼しました。

    • ターゲットブルーさん
      コメントありがとうございます。
      トップ選手だと大振りと小振りをうまく使い分けるんでしょうけど、そこまでいくには相当な練習が必要なのでしょうね。
      ドライブマンも前陣であればスマッシュの方が安定しそうな気がします。
      ドライブマンにスマッシュを駆使されるとやっかいこの上ないですから、そういう選手は敵に回したくないですww
      相手を一発で黙らせる、脅威のカウンタースマッシュをマスターされることを期待しております!

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