今月も隅から隅までこれでもかというくらい読み倒しました。
今月号はやはり「インターハイ」の特集が目玉となっております。
インターハイ三冠王・渋谷浩さんの「インターハイ総評」や、カラー連続写真で見る「インターハイで活躍した選手たちのプレー」など読みどころ満載の内容であった。
全中女王の安定性抜群のフォアハンドスマッシュ!
で、今回私が注目したのは、「全中特集」の中の「ゼンチュウで光ったプレー」の、女子シングルス優勝・塩見真希選手(四天王寺羽曳丘)のプレー。
塩見選手はなんと「バックが裏でフォアが表」という超珍しいスタイル。
表ソフトファンの私としてはこれだけでもうファンになってしまった。
塩見選手は「多彩でミスの少ないバックハンドからチャンスをつくりだし、表ソフトラバーでのフォアハンドスマッシュで確実に仕留めるプレー」が持ち味の選手。
今回紹介しているのは、「バックハンドドライブからのフォアハンドスマッシュ」という得意パターンであるが、そのポイントは3つ。
その①
バックハンドドライブ後のラケットの位置
バックハンドドライブを打った後、塩見選手のラケットは高い位置に構えられている。そうすることで次のボールに対してスムーズに対応することができるため、両ハンドを素早く切り替えることができる。
その②
バックスイングの取り方
フォアハンドスマッシュを打つ時はバックスイングの取り方がポイント。
塩見選手は脇を締めて、肘を体の近くに置いてバックスイングする。
この形を作ると、打球面の微調整が利きやすくなる。
こうして、ボールに応じた打球面を的確につくれることが、塩見選手がほとんどマッシュをミスしない大きな理由。
その③
スマッシュの安定性を高める
抜群の安定性を誇るスマッシュを打つポイントは、後ろから前ではなく、やや斜め上にスイングする。
表ソフトのフォアハンドスマッシュが安定性抜群というのは相手にとっては脅威だ。
もちろん裏ソフト選手(特に女子)にも参考になる技術だと思う。
それにしても、塩見選手は今後注目の選手であるね。
チキータレシーブをバックハンドドライブで返すコツ
そしてもうひとつご紹介したいのは、「水谷隼の卓球ラリーのテクニック39」。
今回水谷選手が伝授する技術は、
「バック側に来たチキータレシーブをクロスにバックハンドドライブ」。
チキータに対してクロスにバックハンドドライブできると、得点率が高まる上に相手にチキータでレシーブすることをためらわせる効果が期待できるという。
ここでのポイントは「体の向きを打球方向へ向けて準備する」こと。
そしてもうひとつのポイントは「チキータの回転に影響されにくいようにボールの少し右側を捉える」こと。
体をクロスに向けてコンパクトに準備したら、クロスを狙ってバックハンドドライブします。
今回のパターンを成功させるには、「ボールのどこを捉えるか」が重要になります。一般的に、右利きの選手のチキータには前進回転に加えて、右横回転(ボールを真上から見て時計回りに回っている回転)がかかっています。この特徴を踏まえ、打球するときは、「ボールの正面よりも少し右側を捉える」ことを意識しています。そうすると、チキータの回転の影響を受けにくくなるので、バックハンドドライブをクロスへコントロールしやすくなります。
ボールの右側を捉え、打球を強く引っ張るイメージでラケットをしっかり振り抜きます。
チキータレシーブを磨くことも大事だが、相手にそれをやられたときの対処法を練習することも同じくらい大事だ。
こうした技術がマスターできればチキータをやられても怖くないですな。
ということで、本日はこんな感じです。
それではまた。
コメントを残す