今回の卓球雑学は「軟式卓球」について。
昔は「軟式卓球(日本式卓球)」というものがあり、独自のルールで行われておったのです。
軟式卓球(日本式卓球)日本独自の<やわらかくて軽い軟球>を使い、<小さな卓球台と高いネット>で行われた卓球。国内で卓球が普及し始めたころから1934(昭和9)年まで、国内の競技大会はすべて「軟式卓球」であった。(補) 1935年の全日本選手権から、国際的に通用している<硬式を使い大きな卓球台で行う硬式卓球>も採用されるようになり、軟式卓球を「日本式卓球」と呼び、後者を「国際式卓球」と呼ぶようになった。1938(昭和13)年の「日本対ハンガリー戦」のあたりを境に国際式(硬式卓球)が主流となり、軟式による全日本選手権(全日本軟式選手権)は、2001(平成13)年の旭川大会を最後に現在は行われていない。(補) 打球にミスが少なく、ボールがゆっくり飛んでくるので返球しやすく、<ラリーがよく続く>のが軟式卓球の大きな特徴であった。最初は1ゲーム(セット)10点制、途中から1ゲーム11点制で行われた。
(藤井基男著/『卓球まるごと用語事典』より)
1931年に日本卓球協会が誕生してから、最初の5年間は昔から続く「軟式による日本式ルール」で全日本を開催し、1936年以降は軟式と硬式それぞれの大会が開かれたという。
1966(昭和41)年以降は硬式による試合を「全日本」と呼ぶようになったとのこと。
では、そもそもなぜ軟式卓球が日本で生まれ、定着したのだろうか?
column なぜ軟式卓球が日本で栄えたか?坪井玄道がピンポンを日本に伝えた翌年の1903(明治36)年に発行された『中学世界』(博文館)2月10日号が、このニューゲームを大きく紹介。その中で・ボールはやわらかくて丈夫なものがよいこと・なぜなら、応接間でプレーすることが多く、周囲の装飾物などを破損させないためであること。を挙げている。せまい日本の家屋用に小さめの卓球台(特に幅が16.1㎝せまい)を使った軟式卓球が定着していく背景を暗示している。
(藤井基男著/『卓球まるごと用語事典』より)
日本の狭さが要因だったんですねえ。
うーん、納得。
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