卓球レポート1月号に、中国の張継科に関するこんな話題が載っていた。
昨年10月、ドイツで行われたワールドカップ・男子シングルス決勝で、優勝した張継科が興奮して広告のフェンスを蹴破った。
中国の馬龍とのゲームオールの激闘を制し、感情が爆発してしまったようだが、これにより国際卓球連盟から優勝賞金4万5000ドルを全額没収という処罰が下った。
過去にも、優勝を決めた瞬間にユニフォームを引きちぎるなど、勝利後のパフォーマンスが物議を醸してきた張継科だが、その暴れん坊ぶりが魅力だとの声もある。
一昨日発売の卓球王国では、そんな張継科の特集企画「最強の男・張継科はなぜ暴れるのか!?」が掲載されているという。
そこで本日は、あらゆるスポーツ選手の「いけない行動・反則」ランキングトップ5を発表したいと思う。
ではさっそく、第5位は
<張継科のフェンス壊し>
思いっきりぶっ壊してますね。
なぜここまで暴れるのだろうか? 卓球王国の特集でその謎を解明してくれていることだろう。
続いて、第4位は、
<ジダンの頭突き>
2006年のドイツ・ワールドカップ決勝で、フランスのジネディーヌ・ジダンがイタリアのマテラッツィに頭突きを食らわせ、ジダンは退場となり、フランスは負けてしまった。
ジダンの母と姉に対する、侮蔑の言葉を投げつけられたとのことだが、残り10分でサッカー人生が終わるというときに下した“頭突き”という決断。単純に「いけない行為」としてしまうことはできないのかもしれない。
続いて、第3位は
<マイク・タイソンの噛み付き>
史上最強のボクサーとも言われるマイク・タイソンが起こした衝撃的な反則攻撃。
イベンダー・ホリフィールドのWBA世界ヘビー級王座に挑戦したタイソンだったが、2回も耳に噛み付いて失格負けとなった。
ちなみにタイソンは、サッカーW杯ブラジル大会で相手
選手の肩に噛み付いて話題となった、ウルグアイ代表のルイス・スアレスについて、
「理解できる。突発的に起こり得ることだ。静脈の血がわきたつような大会での、瞬間の出来事だろう。戦いが血管の血を沸騰させ、理性がききにくくなる。別人のようになってしまうことがある」と擁護したという。
(引用→http://virates.com/entertainment/1332872)
続いて、第2位
<ラグビー選手のカンチョー>
「スポーツ歴史上最悪の反則」だとネット上で話題を呼んだというこの行為は、ラグビーの試合中に行われた(オーストラリアのラグビーフットボールリーグ)。
倒れた選手が、目の前の相手選手のお尻めがけてカンチョーをかましたのだ。
やられた選手は「のわわわわーッ!」とのけぞったという。
ネットユーザーらは「とても卑劣なファールだが、笑いをこらえられない」と、大きな話題を呼んだのだとか。
そして、栄えある第1位はこちら、
<靴ひもを結んでもらったら違反>
それはサウジアラビア1部リーグ、アル・ナーダ対アル・イテハド戦で起こった。
試合後半、アル・ナーダのGKが自陣ボックス内でボールをキャッチし、そこに相手ブラジル人FWのジョビソンが駆け寄った。
ジョビソンはアル・アンタイフの靴ひもを結んであげた。 この優しさ溢れる行為にスタジアムは大いに沸いたというが、その直後、主審がホイッスルを鳴らし、アル・イテハドボールの間接フリーキックを宣告した。
どういうことかというと、GKは手で6秒以上ボールを保持してはならないという「6秒ルール違反」を主審は取ったのだ。
アル・アンタイフは愕然としたが。アル・イテハド側はこのボールを“返却”する大人の対応をし、再びスタジアムは歓声につつまれたという。
心を鬼にして違反を取った「優秀な主審」と言うべきか、状況を判断してスルーすることができなかった「空気を読めない主審」と言うべきか…。
こんな感じのベスト5(何がベストなんだか)になったが、1位の行為は両選手とも非難されるべきものではない。こうした珍事件であれば卓球界で起こったとしても、ほほえましく見ることができる。
張継科にはもう少し穏やかなパフォーマンスを期待したい。
また、ワールドカップの後に行われた全中国選手権で張継科は、ラッケットを放り投げてブーイングを浴びたそうだ。
男子ダブルス決勝で、台上のバックドライブを
ミスした直後、ふてくされたようにラケットを放り投げたという(卓球台の上でバウンドした)。
主審はすかさずイエローカードを出し、観客のブーイングが会場に響いたという。
ラケットを投げるパフォーマンスについて、僭越ながら私から張継科にアドバイスを贈るとしたら、この人をお手本にすればいいのではないか、ということ。
1992年07月05日 ヤクルト-巨人戦、原辰徳(現ジャイアンツ監督)がホームランを打った後、思いっきりバットを頭上高く放り投げた。
チームの不振の責任は主砲へと向けられる。マスコミの非難や自分への不甲斐なさなど、色々な思いを込めてバットをブン投げたのではないかと言われている。
このバット投げは名シーンとして語り継がれているが、原辰徳のバット投げを参考にした、「感動を呼ぶラケット投げ」を考案すれば、張継科のパフォーマンスも名シーンとして後世に残り続けるだろう。
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