今月号も、あきれるほどの情熱で読み倒しました。
9月号の注目企画はコチラ。
【カラーインタビュー】
李尚洙、銅メダルの水面下
【カラー特集】
世界3位 李尚洙の得点術
世界卓球2017でシングルスとダブルスの銅メダルを獲得した韓国の李尚洙。
この華やかな結果の裏にある卓球人生は決して順風満帆ではなかったと言う。
インタビューでは、水面下でもがいていた彼の苦労と、銅メダルを獲得するまでの世界卓球の戦いについて聞いている。
そのあとの「世界3位 李尚洙の得点術」は、李尚洙の技術や戦術にスポットを当てて、世界の強豪たちを圧倒した彼の得点術を明らかにしていく、というもの。
この特集では4つの得点術を紹介しているが、そのうちの1つが「カーブドライブ」である。
世界卓球では、積極的にカーブドライブを使ったという李尚洙は、「今はカーブドライブを使う選手があまりいないので、とても有効な技術だと思います」と語っている。
・カーブドライブは、ボールの正面より右をこするように打ち、ドライブにカーブをかける技術だ。ボールの右を打つためには、打球点が重要になると李尚洙は言う。「カーブドライブは、打球面を少し閉じてボールの右の方をこするように打ちます。
・ボールの右をスムーズに捉えるためには、『打球点を落とす』ことが重要です。打球点を落とすと、閉じた打球面でボールの右の方をこすり上げやすくなります。一方、打球点が早かったり、高かったりすると、ボールの右を捉えにくくなってしまいます」
「打球点を落とす」これがポイントになるようだ。
そしてボールの右を捉えて打球したあとは「フォロースルーでラケットの先が後ろを向くくらい、ラケットを体に巻き付けるようにスイングする」ことも重要だという。
(ラケットの先端を後ろに向けるようにフィニッシュ↓)
このように、李尚洙の強さの秘密を本人が解説している。
最近の韓国は伸び盛りで、急速に力を付けてきている。
打倒中国を目標に掲げている日本の前に強力なライバルとなって立ちはだかる日は近いだろう(特に団体戦は激しい戦いになるんじゃないかな)。
今の若い中高生選手もこうした特集で、そんなライバルたちの強さの秘密を学び、日本の更なるレベルアップに繋げていければ良いのではないだろうか。
フリックや流しが効くようになった!?
今回、個人的に取り上げたい記事が、おなじみの「邱建新の卓球論」である。
今回のテーマがコチラ
世界卓球2017デュッセルドルフに見る 今の世界の流れとこれからの予測
邱さんは、今回の世界大会は近年の世界大会と比べて「プラスチックボールの影響」によるプレーの変化が明らかであったと語っており、それによって卓球界の今後がどのようになるのかを予測している。
「サービスが効かなくなった」「中国卓球の強みである回転量が減り、中国と他国の差が縮まった」と、プラボールに変わったことによる影響を指摘しているが、それに加えて「ストップが効かなくなった」と感じたと言う。
ストップの効果が弱まり
フリックや流しが効くようになった
・サービスが効かなくなったこと、中国選手のアドバンテージが減少したことに加えて、今回の世界卓球で私が感じたのは「ストップが効かなくなった」ことです。
・台上に来たボールをネット際に短く返すストップは、相手の攻撃を防ぐために有効な技術ですが、今大会ではストップした側の選手が失点するシーンが目立ちました。
・プラボール導入以前は、ストップされた側の選手からすると、ストップに対して安易にツッツキやフリックで長く返してしまうと、相手に狙い打たれてラリーの主導権を握ることはほとんどできませんでした。
・ところが、プラボールでは打球の回転量やスピードが減ったため、ストップに対するツッツキやフリックを相手に攻撃されても十分に対応できるようになりました。つまり、ストップが効かなくなったというよりも、「ストップに対して長く返しても失点しにくくなった」という方が適切でしょう。
・このことは、張継科(中国)を下した李尚洙(韓国)のプレーで顕著でした。今月号のカラー特集でも取り上げられていますが、李尚洙は張継科のストップに対して、フリックや流しを多めに使っていました。そうしてラリー戦に持ち込んだことが、李尚洙が張継科に勝利できた要因の一つだと私は分析しています。
・台上に来たボールに対して、決してストップが不要になったわけではありませんが、これからの卓球で勝つためにはストップだけでなく、フリックや流しなどを積極的に使っていく必要があることを、李尚洙のプレーが示していたと思います。
実は前述した「李尚洙の得点術」の中でも李尚洙が、プラボールになってからフリックや流しが効くようになったと語っており、その打ち方のポイントを解説している。
これからの卓球界の潮流は「フリック&流し」がポイントとなるのかもしれない。
この技術をしっかりと磨いていけば、ペン選手の私としては台上技術で優位に立つチャンスが増えるかもしれない。
よし、張り切って練習しよう。
こんな感じの9月号である。
ところで9月号には、T2に関する特集も載っていて、創設者であるフランク・ジー氏のインタビューのほかに、全チームの監督のインタビューも掲載されていてなかなか面白かった。
この記事の中で、T2の特殊なルールを解説したページに「T2ではダブルス競技がないため、使用する卓球台にはセンターラインがない」と書いてあって、センターラインなかったんかい! と驚いてしまった。
まったく気づかなかったよ……。
以上、9月号でした。
確かにカーブドライブはラリー中に使えばタイミングを狂わせる事が出来ると思います。しかし、僕のカーブドライブはミジンコ並の回転量なのですぐ打たれてしまいます泣
シェーク裏裏野郎さん
ミドルあたりからグイ~ンと曲って来るカーブドライブはほんと取りづらいんですよねぇ。
回転量が弱いとちょうど良い案配で相手のストライクゾーンに飛んで行くので思いっきり打たれちゃいますよね。
せめてミドリムシ程度の回転量は欲しいですね 笑
センターライン気付かなかったとは…さては相当選手に集中してましたね?笑
プラボール移行以後、威力を出すために面を開いてシュート気味にドライブを打つ選手が増えた中でのカーブドライブ。フリックや流しに関しても、チキータ対策が進み、回転を利用したカウンターが広まったからこそ今効くのかも。
Kさん
おそらく暑さで頭がぼ~っとなっていたんでしょうね(そういうことにしておきましょう 笑)。
新しい技術が出てきたり、これまでの技術をもう一度見直してみたり、卓球界の目まぐるしい変化について行くのが大変です 笑
チキータの次に流行るのは、もしかするとカーブドライブなのかもしれませんね。
地元のバリバリ連日してる学生さんとかだと曲げたりするよりトップスピンを掛けてガンガン攻めてく印象がありますね。
なので左右に曲げるドライブは有効なんですね!
テクニシャンのベテラン選手は結構曲げるドライブ使ってきたりします。
プラになり回転量が減ったので台上では積極的に攻めていくのが大事になりそうですね!
となると表ソフトは更に台上から有利になれそうかも?
永遠のペン表さん
確かにベテランの特にペン選手はカーブドライブを使ってくる印象がありますねぇ(あれ取りにくいんですよねぇ)。
若い選手で使う選手はほとんどいないからこそ、密かな武器となるでしょうね!
表ソフトはまさに台上でのフリックや流しで果敢に攻めていくことでアドバンテージとなるのではないでしょうか。
今こそペン表の優位性を見せつけてやる時ですね 笑
考え過ぎだと思うんですがストップやループドライブの効果が減り
なんかルール変更によって中国選手の戦い方によるメリットが
落ちてきている気がする…と思いましたが
そこで勝ち続ける中国選手の強さを再確認しました
しんこうしんこうさん
それはあると思います。
プラボールの影響は特に大きいでしょうね。
シュシンなんかは最もその煽りを食らった選手ではないでしょうか。
劉国梁もサービスルールの変更で急に勝てなくなり若くして引退したということもありました。
でもやっぱり断トツで強い中国選手はさすがとしか言いようがありませんよね。
カーブドライブは結構有効な技術なのに、多くの人はあまり使いませんよね?横回転をかけるのはフォーム等に良くない、という指導者の方をよくみかけるんですがその影響なんですかね?カーブドライブは意識しただけで大会上位に食い込めたりする技術なのに、勿体無いです。
T2のセンターラインはそういう意図があったんですね!ずっと気になってました(笑)
卓球主義さん
意識的に使っている人はほとんどいませんよねぇ。
トップレベルの選手にも通用するわけですから、一般レベルならかなり強力な武器になるでしょうね。
前進回転だけでなくツッツキをカーブドライブできたら最強ですね 笑
やはり皆さんセンターラインは気付いてるんですね。
そのうちエンドラインもなくなるかもしれませんね。
そうなるとデザイン的に味気ないですけど(笑)